2008年3月25日火曜日

E3

噂によると、日本にも入ってるらしい・・・・・・・・。
一度で良いから、この音を聴いてみたいものだ。





















2008年3月23日日曜日

Tru-sonic 106AX



206の前身の106というユニットがある。


二つの強力な永久磁石を用いた同軸2ウエイユニット


WEなどからの正式なライセンスの下に生産された模様

シャラーホーンシステムと同様と思われる構成のイラストが、当時の時代の先端を感じさせる。

右側の写真も興味深い

このように、高域ホーンを分離したシステムもあり、これは箱の形といい、有名なアイコニックシステムそっくりである。

ステフェンスのスピーカーシステムには謎の部分が多い。特に箱に関してはさまざまなデザイン、仕上げがあり、おそらく顧客の要望に応じて受注生産していたのではないか。モノラルが主流の時代の製品なので、箱付き純正ペアで揃えるのは至難の業である。

2008年3月22日土曜日

狭い部屋に 15インチ+500Hzクロス フルサイズホーンは可能か? 3


今回の工作 スケッチ 最終調整の結果、バスレフスリットはより狭くした。
内容積140L前後である。ホーン部分の容積減少あり




2008年3月21日金曜日

狭い部屋に 15インチ+500Hzクロス フルサイズホーンは可能か? 2




前回に続き、涙ぐましいプロジェクトの続きである。(笑)


JBLの2220B 15インチウーファーが入るギリギリの横幅で、なおかつ内容積140Lを確保。
また面倒な工作を避け、ホームセンターの加工サービスを利用。
最小限の加工のみで完了できるよう考慮した。












 ドライバーとホーンの露出を避け、エンクロージャーに納める必要がある。
 スピーカーの上に何も置けないのでは、家族からクレームが来るのは必至だ。
 また部屋の訪問者はマニアばかりではないのだから・・・・・、子供のイタズラだって充分に考えられる。
 子供の興味を引く、異形?の音響器具は出来るだけ隠したいのだ(笑)。




























 結局、消去法で、こういうデザインになった。最近のSR用システムのデザインに近い。
 板厚のみのスリット式バスレフ。  (これには深・・・・い理由がある。笑)
 ハッキリ言って、格好良くはない(爆)。
 トールボーイどころか、中年男子、ドラエモンに近い(爆死)
 しかも、漆黒のホーンの開口部と、15インチウーファーのコーンが不気味である。
 デザインがスパルタン過ぎるのは最初から分かっていたので、サランネットで隠すつもりである。
ま、デザインなどはハッキリ言って、二の次であるが(笑)





 低予算ながら、中身は割としっかりとした構成になった。有名なALTEC 288系統の最終形、299 3インチ パスカライトダイヤフラム(アルミ) 1.5インチスロートのドライバーを、自作のアダプターを介して2インチのJBL2385A(カットオフ400Hz)に繋ぐ。
 このドライバーは巨大である。重量13.5kg。入手したときはあまりの重さ、大きさに絶句したものである。
 手抜きだらけの箱だが、このドライバーの重量を受け止める構造だけはしっかり工夫した。 (箱の中で崩落事故を起こしたくないので・・・・・)
 天板を上から外せるようにしたのがデザイン上の最大のポイントである。これで箱の前面に立って、上面から箱の内部にアクセスすることが出来るので、アッテネーターの調整等が非常に楽に出来るのである。
 また、フロントバッフルも交換可能にしてある。今後、複数のウーファーを取り替え、比較試聴する予定だ。
 限られた条件では、設計は妥協の連続となるのだが、工夫次第でやってやれないことはないということが分かった。

狭い部屋に 15インチ+500Hzクロス フルサイズホーンは可能か? 1











 狭い部屋...........、都会生活では、こればっかりはどうしようもない現実である。
 しかし、ジャズ喫茶などに行くと、一生に一度でよいから(?)強引にでも(笑)15インチウーファーと500Hzクロスのホーンスピーカーシステムを入れてみたいという衝動に駆られる。
 さらに、ネットオークションを覗くとその思いを一層強くする。

 それは、このクラスに、銘ユニットが目白押しだからである。JBLやアルティック、YL、GOTO、Fostex しかも、最近は値段も、一部の稀少品を除いて、かなりこなれてきている。
 おそらくブームが去ったのと、マニアが複数のユニットを聞き比べて、(手元に残せるのはスペースの関係からどうしても限られるので)一定期間後に殆どを手放すのだと思われる。

 特に難あり品やペアでないものの値落ちは凄い。昔と比べると夢のような値段で入手できる

 問題は箱である。市販の指定箱はハッキリ言って、でかすぎる。特に横幅がありすぎ、とてもじゃないが部屋に入らない。
 唯一の解決策はトールボーイのフロア型のデザインで自作することである。これならスピーカー台にあれこれ悩む必要もない。容積も案外確保できる。








 集成材の良質な物がホームセンターで容易に入手できることが分かった。ビーチ集成材とオーストラリアパイン集成材を比較し、板のサイズからパインを選択。
 高密度MDFと比較すると、やや音が軽いが充分許容範囲だ。いやむしろ西海岸の箱の音は伝統的にパイン材の響きを生かして設計されてきたのである。
 これを、出来る限りシンプルにカットしてどのようなサイズ、デザインのエンクロージャーが可能かをパソコン上であれこれ検討した。
 板取りに無駄の無いようにするのが 長岡世代?(年がバレる)の腕の見せ所である(笑)。



2008年3月20日木曜日

WE VT52 逝く・・・・

なんと虎の子のWE VT52 の片方のヒーターが突然消灯。その後は点いたり消えたり、音出しの最中にボツンと急に音が消えてヒーターが消灯。で、最後はついに点灯しなくなり昇天した・・・・・。

トータルで10時間も使っていない。 振動を与えたわけでも、異常な負荷をかけたこともない。

こういうトラブル(不良)は直熱管には結構あるらしく、ある種の宿命らしいのだが・・・・、今回のは「痛すぎ」

結局Hytronに戻す。
やはり厚みのある音。低域のタイトなWEと比べると低域はややゆるめ、だが、トータルバランスはむしろ上回ると思う。最近は50年代のモダンジャズがメインなので、こっちの方が断然ご機嫌。しばらくこれでいくことに決めた。

2008年3月9日日曜日

VT-52 Western Hytron比較


ハイトロンとウエスタンのVT-52 管球のサイズはほぼ同一だが、エレメントのサイズがかなり違う。
ウエスタンのステム 非常に丁寧な造作




ハイトロンの非常に大きく強靱なエレメント

Western Electric VT-52刻印

VT-52の音の良さに感動し、聞き続けている。3極管+ロフチンホワイトは、極めて鮮度の高い、ハイスピードな音である。立体的で彫りも深い。50年代のジャズなどは最高である。

性懲りもなく、評判の高いWestern Electric刻印のVT-52を入手した。(してしまったという感じ。本当はHytronの代替え球を買うつもりであったのだが、比較的良心的な値段であったたこと、アメリカで高騰しつつあることを考えて、今のうちにとついつい買ってしまった・・・)

軍用の移動通信機に用いられた、ウエスタンオリジナルのVT-52にはいくつかのバリエーションがあるらしい。
茶ベース、茶のベースに黒リング、黒の刻印、プリントなど。 後期のイエローのプリントの物はNational Union等によるOEMの可能性がある。ウエスタンのオリジナル球は、ステムの基部が透明なガラスで露出しているのが特徴。 またトップのマイカ板が3角形のオムスビ型をしている。

一方、Hytronは全体に黒っぽく、いかにも軍用球らしい無骨な雰囲気である。 トップのマイカ板の上に乗るストッパーの形に微妙な差異はあるものの、どの球も似通っている。特性も良く整っているらしい。

ウエスタン球は透明なガラスから並行に立ち上がるロッドなど、眺めるだけでもなかなか優美である。

肝心のウエスタン球の音は・・・・・・現在エージング中なのでまだ本当のところは良く判らないのだが、エネルギーバランスがやや高域寄りにあるように感じる。中高域に張りがあり、ジャスボーカル、バイオリンの高弦はかなり良い感じだ。特にボーカルはややハスキーだが、唇の動きが見えるような感じだ。

しかし、(録音にも拠るのだが)オンマイク収録のトランペットのミュートなどはややきつい。ベースやバスドラはやや引っ込む感じで、低弦の胴鳴りは希薄である。

Hytronの方が全体のバランスがよく、厚みがあるような気がする・・・・。

ウエスタンの中高域のエネルギー感と解像感はなかなかであるが、長時間の試聴では次第に聞き疲れしてくる。結局Hytronを普段使い用に、ウエスタンはハイブースト気味に聞きたい時に差し替えて用いることにした。

私的にはウエスタン球は高価すぎ、やや分不相応といえる、贅沢品であった・・・笑。

ブランドに関わる世評を鵜呑みにすると、痛い出費となることは良くある。

今回も実際に自分の耳で確かめ、至らなさを痛感した次第である。



追記

その後の試聴の結果、ホールトーンをたっぷり収録した、クラッシックのライブの好録音ディスク、あるいは低音が膨らみすぎる傾向のあるディスクには、ウエスタンのVT52が程良くマッチし、素晴らしい音を出すことが判明。

積極的にソースに合わせて球を使い分けるのがベストと判断した。

2008年3月6日木曜日

Tru-sonic 206AXA のホーン


Stephens ステフェンスの15インチ同軸のレストア中。なかなか作業が進まないが、まあこれもまた楽しみか。

Tru-sonic 206AXAは同軸2ウエイで、コンプレッションドライバーのスロートにマルチセルラーホーンが付いている。
形状としてはAltecの604シリーズに似ている。


このマルチセルラーホーンは、かわいらしいサイズなのだが、一つ一つが、キチンとしたエクスポレンシャルホーンになっている。最初に写真で見たときはダイキャストの様な量産パーツかと思っていたので、実物を見た時、その作りの細やかさに驚かされた。




おそらく職人が銅板?を一つ一つ手作業で曲げ加工して成形し、ロウ付けして完成させた物と思われる。隙間や表面は丁寧にデッドニングが施されている。こうした手の掛かる製品が今後製作されることは需要と製作コストの面から考えにくいので、貴重品である。