2009年3月22日日曜日

Hornのデッドニング






206AX

この頃のホーンは金属板曲げ加工 アルミ鋳物 プラスティック等樹脂製などがある

個人的には古いプラスティック製のホーンよりも、こちらの方が好ましい音に感じられる。

金属製のホーンは鳴きが問題となる

206AXのこれは薄い金属の曲げ加工で製作されている

そのままでは盛大に共振してピークを生じてしまうので

タールがタップリと塗られている。

タールや砂で防振する方法を始めたのはシャラーホーンシステムのマルチセルラーホーンの設計担当者のスチーブンスが最初らしい (=Stephens  創業者)

古くさいデザインだが不思議と音は良い。

これは206のホーン部で、106と同系だ。

こちらの方が古く見えるが製造年代的にはより新しい。

2009年3月16日月曜日

Tru-sonic 106 AX

Tru-sonic 106AX





ピンぼけ写真で申し訳ない

106のホーンはエナメル系?の厚い塗装が施されただけで、デッドニングはされていない。

206はタールが塗布されてデッドニングは入念に行われている。

106のホーンは共振により、206よりも若干華やかな印象がある。

2009年3月14日土曜日

荒庸子 日本の女性チェリスト


つい先日、サントリーホールのリサイタルへ

そこで念願の(笑) 荒庸子さんの演奏を聴くことが出来た(感泣)

噂通り、大変素晴らしい演奏で 感激した

8人の女性チェリストによる演奏会で

小ホールがチェロの豊かな響きで満たされて、至福の時を過ごすことができた。



荒さんもそうなのだが、

日本の演奏家の方々のレベルは世界的にみても非常~に高いとあらためて感じる
(ワタクシみたいなのが言うのもナンですが・・・・)

技巧、芸術性、品位、大変な水準で

特に気品があるというか、柔らかく

しかも格調高い響きで

安心して聴くことができる。

楽曲の美しさがストレートに伝わる。


以前はチェロのアルバムでは洋モノの有名どころを聴きまくっていたのだが・・・・

最近は、キャラの濃い演奏家のアルバムは聴くのが辛くなってきた 


例えばバイオリンでは最近はヒラリーハーンを聴くことが多い。

技巧がすばらしく、非常に洗練されていて
楽曲に忠実でその美しさをストレートに表現するところに魅せられている。
さらっとした感じが良いのだ。


一方、譜面以上に個性が目立つようは演奏は、なんだかチョットイヤになっているのだ。

そういえば、ハーン以外はほとんど聴かなくなっている(泣き)

個性的な演奏を聴くのだったら、ジャズのアルバムは個性そのものなので・・・そっちを聴いてしまうノダ(爆)



チェロに関しては 個人的に 荒さんの演奏に惹かれるのだが、

入手できるアルバムがこの一枚しかない(大泣き・・・・・)

しかもコンサートも少ないみたいなので・・・・・(泣き)


荒庸子 Plays 思い出の映画館 太陽がいっぱい



曲目が 映画音楽のオムニバスって・・・・ところが 悲しいです (チョット) が・・・・

録音は非常に良好で、ピアノ伴奏とチェロの響きがホールに浸透する様子が実に良く収録されている。

チェロの音も非常にクリアーに、立体的に収録されている。

我が家ではSACDプレーヤーによるオーバーサンプリング VT-52 ロフチンホワイトアンプ フォスのオールリボンシステム で聴いているのだが

コンサートを思い起こさせるような、リアルな音像が眼前に浮かんで、

ホールの空間や天井に舞い上がる音に癒される。

ナカナカにお勧めのアルバムである。

4曲目の後半に バッハの無伴奏チェロの冒頭が入っているのだが これが素晴らしい。

しかし・・・・一瞬で終わってしまうのだ・・・・大泣き

荒さんのバッハの無伴奏チェロ全曲を いつか聴いてみたい

2009年3月10日火曜日

Tru-sonic 106AX

Tru-sonic 106 AX

ユニットの裏に手を回して(デジカメを回して 笑)撮影

案の定ピンぼけに・・・・




磁気回路のリアビュー

アルニコVマグネットが真四角で凄い

なんとも無骨なデザインだが

音は本物

アタックはカツンと来る 適度なしなやかさもある

わずかに肌理が荒い、乾いた感じもある。

このユニットだけの問題なのか、106の素性なのかは不明

逆にレトロなCDは猛烈にハマル (笑)

2009年3月8日日曜日

Tru-sonic 106AX

Tru-sonic 106AX




ウエスタンの流れを汲むユニットで

磁気回路が極めて強力

アルニコマグネットを二枚

プレートで挟んで

ボルトで強固に固定している。

フレームも強靱である。



マグネットの力が強く ドライバーなどが引き寄せられて

ダイアフラム交換はコンプレッションドライバーの時と同様、細心の注意が必要である(泣き)

音はパワフルそのもので

やや中高域にエネルギーの盛り上がり感があり

カラッとしてキレがよい。

基本的に前に出てくる陽性なサウンド。

適度な透明感と 音色の良さ、ある種の音楽性があり

Altec604やタンノイの同軸と違って、音楽的中庸さと適度なウエットさ、陰影が出せる。

バリッと モダンジャズを鳴らしたり

しっとりとボーカルものを楽しんだりと

使いこなし次第でいろいろな音が出せるので、かなり楽しめるユニットだ。

Altec604やタンノイの同軸は、素晴らしいユニットだが、ややキャラも濃く(笑)
飼い慣らすのはナカナカ手強い(泣き)

カラッとした、実に力強いAltec604と
ややウエットで陰影に富む、厚みのタンノイ

いずれもパワーを入れて浪々と鳴らすと強みを発揮するユニット。

しかし幅広いジャンルを再生するなら、もう少し中庸な性格のユニットが良いと思うのだが・・・・そこがこれらのユニットの泣き所というか、コントロールが結構難しいのだ

結局、自作の管球アンプで、中小音量でも自分の好みの音に飼い慣らす・・・みたいな感じで、ベテランの領域という面も・・・(泣き)

Tru-sonicは丁度中庸なのと、音の芯をしっかりと出しながら、適度なしなやかさもある音なので、貴重な存在。中、小音量でも程良いバランスで鳴る点も有り難い。

初期はウエスタンの小規模モニターとして、中後期はダンスや、音楽ホール、アメリカの上流家庭での再生用に開発されただけあって、音が良く練られている。

しかし、流通量が極端に少なく、しかも補修パーツの供給がなく、修理できない。

壊れたら基本的に自分で直すしかない(泣き)

いつになったらステレオペアになるのだろうか・・・・?(大泣き。)

2009年3月3日火曜日

Fostexのミッドバスの快感

フォステクスのミッドバス




150Hzぐらいまで楽に伸びる。

リボン型、プッシュプルで、磁気回路が非常に巧妙な設計で、音の歪みが極めて少ない。

振動板重量に比して磁気回路、フレームは強固

繊細な音からダイナミックな音まで

極めてスムーズに再生する。

透明感が高く、音量を絞っても音が痩せない。

抜群の抜けの良さと音離れの良さ。




ダイナミック型の力強さがあって

しかも、コンデンサー型に近いタッチの高解像度で歪み感極小の低音が出る。

ベテランの方々はミッドバスに苦心して納得のゆく解決策を模索され、

その解決策が巨大なバスホーンになる場合もあれば

強力な磁気回路を背負った、中口径ウーファーのアレイになる場合もあるし

軽量コーンの15インチユニットにショートホーンを付けたり、巨大密閉箱が良いという場合もある

JBLやフォスのバックロードホーンもまた、考えてみればミッドバスの解決法の一つであろう。



ミッドバス問題はナカナカに通好みの領域なので、 どれが正しいというものではなく、

ハッキリ言って人それぞれの音の好みの問題で  ・・・・笑

スペースファクターと位相の正確さ、歪み感のなさに関しては
このフォステクスのユニットは抜きんでたパフォーマンスを示す。

唯一の欠点は、深くえぐるようなストローク感のある低音が出にくいこと。

良質のウーファーユニットによる適度な最低域のアシストと

管球式アンプとの意外なほどのマッチングの良さを利用することで

充分にその欠点がカバーできることが判った

(これが判るまでに、なんと10年以上も費やしてしまった・・・・・大泣き)




2009年3月1日日曜日

206AX 106AXのフラム

206AX 106AXのフラム

アルミニウム 最近のモノより厚めのアルミ薄膜を使って加工しているようだ。



プレス加工と手絞り (ヘラ絞り)の併用だろうか?



50年以上経ているため、金属疲労による亀裂が痛々しい。

リード線の接続部も脱落し、導通が失われている個体も多い。