2009年11月25日水曜日

JBL  LE5-2 JAZZ専用 小型SPの作成

JBL  スコーカーの LE5-2 の鳴りっぷりに感動したので、これを使ってJAZZ専用 小型SPの作成に乗り出した。

とにかくこの ホーンのような前に出る 積極的で 適度に荒削りなサウンドにシビレるのだ。

この勢いをそのままに、適度に厚みを持たせればよしとしたい。

低音はバッサリと切り捨てて、あきらめることにした。
(もともとスコーカーなので (^_^;) ベースは雰囲気さえ判ればよし・・・・・)

もう一つの狙いは、この高能率 95-96dbを活かすこと。

ヘッドフォンジャックの出力で直接ドライブ可能と踏んだ。

ニアフィールドリスニングでの実用域の音圧を稼ぐ。
(能率が高いSPでないと、これが結構大変なのだ)

このユニットは高能率 低域だら下がりの バックロード用の様な特性なので

まともな設計のバスレフや密閉箱では

中高音のレベルが高すぎて、他の音域のレベルが追いつけず

とてもじゃないが音楽鑑賞ができない 代物 になってしまう。

だからといって、もちろんバックロードホーンは最初から考えていない。

(箱があの大きさになるのなら最初からそれなりのユニットでオーソドックスに作った方が早く結果が出せるから。)

今回は時間がない、置く場所ない、予算も無い ので、手持ちのフォスの大昔の 市販箱 を活用することに(爆)

(無理やり押し込んだ。 爆)


FE103+ドロンコーンのキット用の箱 懐かしい・・・・・涙

これの穴を無理矢理広げて ユニットがギリギリ入った 汗

容量が足りないのは承知の上である 爆

ま、今回は、とにかくギリギリまで コンパクト を 目指すってことで。


で、こんな小さい箱で、なんとか中低音のレベルを稼ぎ、それなりの厚みで中域を楽しめる個性派スピーカーを作ることに決めた。

・・・・・って まともなものは出来るんであろうか?

2009年11月11日水曜日

JBL LE5-2 ニアフィールドリスニングでマイルスを聴く

JBLのスコーカーに LE5というのがある

有名な4311系のスコーカーなのだが

このユニットの初期型はすごい作り。

いかにも鳴りそうな姿。

アルニコ ツボ型ヨークで

磁束密度は16500ガウスとか・・・・・ ちょっとしたホーンドライバー並

JBLの小型モニターと言えば
1インチコンプレッションドライバー+ショートホーン+蜂の巣の
やや荒れ気味だが不思議な爽快感のある(爆)あの高音を思い出すのだが

50年代モダンジャズ 特にシンバルとかがカナリ良いので

時々無性に聞きたくなるのだが

これ以上狭い部屋に ブツ を増やしたくないので・・・ 導入は諦めた。 (涙)

しかし この方向性の元気な音を出すユニットを探していたところ

LE5-2にたどり着いた。


正面から見ると 何の変哲もない 小口径 コーンユニットだが



裏を見ると  ナカナカすごい

JBLの本気 が感じられる。

マグネットアッセンブリーをガッチリとネジ止めしていて
ずしりと重い。

音は まるでホーンのようだ。

バリバリと前に出てくる

切れ味が良く 音に 躍動感がある。

指向性は狭いが、高域も結構伸びている。

耳をねらう感じでセットすればツイーターもいらない感じだ。

ミッドレンジユニットなので フルレンジ使用では ボイスコイルの底突きで歪んだり破損したりする
恐れ大であるが

アンプ直結で小音量 ニアフィールドリスニングに使うと

ホーンまがい の迫力があって(笑)

ナカナカいけますナ。

4311系のマニアが初期のアルニコバージョンに拘る理由が初めて分かった。

マイルスの比較的初期の収録
ミュート トランペットの再生では

コーン型ユニットのため、少々紙臭い感じもあるのだが・・・・・

それでも 十分はまり過ぎ・・・  ゴキゲンな音である。(笑)

ちなみに能率95dbで低域だら下がりのオーバーダンプユニットだ。

こんなに鳴るなら 専用のバックロードホーンでも作ってやろうかとすら思わせる。


狭い我が家ではこれ以上箱を増やしたくないし、スコーカーはあくまでスコーカーなので デジチャンで下をばっさり切って 中高域専用で使うのが良いのかもしれない。

2009年11月2日月曜日

秋は管球アンプの季節

温暖化の影響か 暖かい日が続くことが多いようだが 都心もようやく秋らしくなってきた。

というか、いきなり温暖な冬へシフト って感じでしょうか。

いずれにせよ、部屋の温度も下がっているので

暖をとる ために 管球アンプはベストな時期であります。(笑)

夏にエアコンガンガンに入れて管球アンプで聴くのはなんとなく気が引けるが

この季節なら、ヒーター代わりで省エネだ 爆

熱量の多いのは大型三極管を使ったアンプで

我が家には211シングルがありますが、夏場これに灯を入れると大変な散熱でノックアウトされるが

今はちょうど良い感じである。

トリタンフィラメントの明るい光がナカナカ風情があって宜しい。

音的には高域に独特のキャラクターがあって、これが好きか否かで評価は分かれると思う。

私的にはこのきらめきがソフトに合う場合は良く、合わない場合は・・・・・・ 泣き

万能ではないが、好きなアンプである。

イコライジングでこの高域のキャラを調整してみたときもあるのだが

このキャラクターを押さえ込むと、なんだかぼやけた音になって、折角の大型三極管シングルを使っている意味がない感じなのだ。(涙・・・・・)


やはり、それなりに張りのある音で、キラキラ(ギラギラ?)させながら鳴らした方が 211シングルらしい 感じである 笑

ただ、あまりにキャラが強すぎると、一気に安っぽい きんきら どんしゃり になるので そのへんは
節度ある調整が必要となる・・・・・・(爆)

歪みが気にならない程度に、ドライバー段の玉を交換してそれなりに音調を整える使い方が良い。

ドライバー段の球交換は簡単で音の変化もかなりのものなので(特に高域のバランスや厚味)

いじり甲斐がある(笑)

特性も大きく変わるらしい。(測定はしていないけど、なんとなく歪み感でマッチングは分かる)

本当はひっくり返して回路を調整したり、コンデンサーを変更したりする方がもっと深くつきあえるのであろうが

そうなると音楽を楽しんでいる暇が無くなる・・・・大泣き

211は高圧なので結構危険 ってのも 心理的なバリアとして アリマス。(笑)

球のアンプは大ベテラン様のコアな世界でありますが、

ワタクシのような初心者でも回路図を眺めたり、互換球をチェックしたり、手軽にそれなりに楽しめるのが良いトコロ。

ちなみに欧米では管球アンプの人気が加熱していて、(やや音が締まりすぎな)最近のハイエンドコンパクトのユーザーの多くは ガレージメーカー製を含め 球のアンプでドライブしている人が結構多いらしい 
しなやかさがハッキリ違うので 人気なのでありますな。

ソリッドステートの美麗なアンプに行くか、球のアンプで自分好みを探すか は好き好きだけど

ワタクシ的には後者を選ぶ ・・・・・ 予算的にソリッドステートで完璧な好みの音を探し始めたら
破産しちまいますナ・・・・家から確実に追い出されますんで・・・・・・・爆 

(高いの買って 下取りして また高いの買って また下取りって・・・・・ インポーターとショップとメーカー様の一番美味しいスキームであります・・・・・・でも今は景気良くないし これから どうなるのやら)

いずれにせよ球のアンプを使っている おもしろさで ソースとの相性を探り出すとかなり深い。

中古球ならそんなに高くもなく、失敗しても笑って済ませる範囲 
(ビンテージ球は高杉・・・だけど)

ケーブルやアクセサリーのドロ沼と比べたらはるかに楽しい世界。

 秋の夜長には 結構 はまる 楽しみである。