2010年7月27日火曜日

デジタルアンプ基盤の調整

Akizukiのデジタルアンプ基盤で 夏休み(じゃないが)自由工作中・・・・・

このバキっとした音の勢いと抜けのよさを生かしながら、

ある程度のしなやかさが出せれば

なんとか使える感じである。

そのままでは聞くに耐えない感じでもある。(涙

アウトプットフィルターレスの設計とはいえ、やはりフィルターは必要と判断

コイルとフィルムコンデンサーを出力部に入れてみることにした。

コイルとコンデンサーの定数と質がもろに音に効いてくる。

コイルは普通の小型チョークコイルでは音が細く薄くなってしまう。

太い銅線を手巻きしてコイルを自作
試行錯誤したところ良い感じになった。

コンデンサーもケミコンの小型のものはつまらない感じで、やはり定評のあるフィルムコンデンサの音はなかなかよかった。

調整で音が劇的に変わるので
これはなかなかスリリングで面白く、かなり楽しめる。


自分流に
がさついた感じがなく クリアで バリッとした感じ
に調整した。

あまりマイルドにすると何の特徴もない無味乾燥な感じの音になるので面白くない。

DACのアナログフィルターを自作する世界と近い。

興味深いのは、不要輻射?のノイズでわさわさした感じ?になる。

スピーカーケーブルにシールド線を使ってみたら効果があったり (笑)
高周波ノイズはかなりシビアなので、
こういった対策も勉強になりなかなか奥が深い。



このストレートな
勢いが命のサウンド
と相性の良いスピーカーはアルティックの604Eであった。
高能率で直線的。直接音がバリッとした感じがはまる。



とても1Wとは思えない、バリバリと凄い迫力だ。

この自作akizukiアンプ基盤は

ヴィンテージものにありがちな、収録の悪い、モヤモヤした音のアルバムの再生
に使ってみたら

かなり良いことがわかった。

チャンデバで分岐後、最終出力段でデジタルサンプリング → スイッチング出力
されるためか、きりっと 引き締まり、聴感上の抜けが良くなるのだ。

これは使える。

以前から上手い再生はできないものかと悩んでいたアルバムがスッキリ再生されて驚く。



超名盤 ビレッジバンガードの夜 のロリンズのサックスなどは

オンマイクで収録されているけれども なんとなく???な音である
なんとなくモコモコして気持ち悪い音だ。

これをハードな味付けのデジタルアンプ基盤+アナログチャンデバCD5+ 604Eで再生すると

ロリンズの絶好調なサックス 怒濤のブロウ が

くっきりとした、やや強めのエッジが立った新鮮な響き

新たに デジタルリマスター されたかのような音で、なかなか最高である。

2010年7月24日土曜日

秋月のD級アンプ基盤ってドウヨ?

秋月電子

電子工作者の総本山というべきか 誠に有り難いお店であります。

ここの デジタルアンプ基盤 というのが気になっていた。

テキサスのチップを使った、アウトプットフィルターレスの基盤がある

これを試験的に使って作ってみることにした。


キットには一応一通り部品が入っている。
表面実装部品は既にくっついてるので超楽である。

コンデンサーなどに凝り出すとキリがないので諦め 今回は そのまま使う。

そのまんま 素組である。

あっという間に完成。 マルチの場合、基盤の数を増やすとそれなりには時間がかかるが・・・

これを サンスイの往年のアナログチャンデバ CD-5の中に押し込んでみた(強引だ)

CD-5はコンパクトなアナログ式のチャンデバである。

CD-5はナカナカ入手困難だ。
しかしそれなりに生産されているから、市場には時々出てくる。
出れば納得価格か、激安のことが多い。
もしも見つけたら 救出 することをお勧めする。

箱を開けて中身を見たらビックリだろう。
当時の日本のもの作りのすばらしさが伝わってくる。

音はオーソドックスなアナログチャンデバの音、JBLの代理店をやっていた会社なので
しっかりとした音。どちらかというと ジャズ向きな いい雰囲気を持っている。

ただ、音場感や音抜けなど、やや古めかしい感じもあるので、その辺をD級パワーアンプに繋いで
スカッとした音にしてみたいという 単純な思いつき・・・・である。笑

とりあえずアンプ基盤をCDに繋いでテストで鳴らしてみた・・・・

勢いのある音 爆

昔の CD出たての頃の デジタルサウンド って こんな感じだったなあ・・・・ 懐かしい感じの音

ソニーの高効率 スイッチング電源のアンプの音にも似ている これも懐かしい・・・・ 笑


音量を上げる。
なんとも 若々しい ギラギラした 勢いのある音 が出てきてビックリ
低音ゴリゴリ 高音ギラギラ

エコーが粒のように聞こえる・・・??

この、竹を割ったような ハキハキとした
まるでニキビの出てる男子中学生みたいな音 思わず 青春を感じてしまう(笑)

高級アナログアンプの持つ 雰囲気感 ニュアンス が ゼロ の音は逆に新鮮だ!!爆




高域端にノイズがあり、さらに超高域には凄い高周波ノイズ ケーブルからの放射も凄いようだ。

さすがフィルターレス!と感動してしまう。

ただ、この小指の先よりも小さいチップがこれだけエネルギッシュな音を出すのだからこれも凄い。

オシロで見ると怖ろしいほどのガタガタな波形 さすがはD級である。

”凄い音”の理由はこれだ。

これだけガタガタの波形だから
スピーカーのネットワークやインピーダンスとのマッチングが モロに音に効いてくる感じである。

しかし、エッジの立った、ハキハキした音に逆に可能性を感じる。

音抜けの良さは格別なのだ。

これを上手く料理してみたい。

2010年7月23日金曜日

D級アンプと アナログチャンデバの試み

うだるように暑い毎日である。今年は特に異常な感じである。

こんな季節、音が良いとはわかっていても、管球式アンプは暑くてしんどい。

特にマルチだとなおさらだ(大泣き)

そこで夏専用に 発熱の少ない、D級アンプ にチャレンジしてみた 爆

ただ 作って 繋いで はいおしまい ではつまらないので、専用の構成のモノを考えてみた。

マルチにはまっているワタクシの悩みは マルチの煩わしさ。

マルチのシステムのネックはアンプが増えることだろう。

しかもスピーカーに直結するので、音への要求もシビアになる。

音の良い、MOSFET や真空管のアンプはかさばるし大変である。

ちょっと繋ぎ換え、ちょっと試験 と思っても 大汗 大変な作業となる。
ハッキリ言って、気分がハイ、気力があって 時間があるときでないといじれない感じ。

手軽に扱えるマルチのシステムが欲しいと思っていた。

そこで 小型のアナログチャンデバに、超小型のデジタルアンプ基盤 を複数枚入れて、オールインワンのシステムを作って見ることにした。

2010年7月9日金曜日

クロスの再設定

2way 500Hz付近のクロスオーバー周波数の設定は微妙に難しく、シビアだ。

これを避けるためミッドバスを入れれば簡単に解決という単純な話しではない。
(笑)かえって設定が複雑になる。
音質的には有利であるのだが。


ミッドバス無しでウーハーと繋ぐ場合設定にはかなりの試行錯誤が必要だ。
15インチの場合500Hzが基本とされ、たしかに無難な感じである

最近の製品は800Hzぐらいのクロスオーバー周波数の製品が多い。だが、
このぐらいになって来ると、ホーンはツイーターに近い鳴り方でボーカル域はほとんどウーハーが再生
する感じになる。


中大型ホーンなら本当は300-400ぐらいでクロスさせたいところだ。
聴感的に敏感な音声帯域をホーンがカバーすることになるためである。

だが まともにやるとホーンは巨大化するし、ボンツキ、ビビリ、土管のような音との戦いとなり
ウーハーが良くなった現在ではあまりおすすめしない

もちろん無尽蔵に注力するなら別世界があるかも・・・・

最近のホーンシステムのクロスが上がる傾向は、耐入力とホーンのカバー角度と関係がありそうだ。
特にカバー角を広くするためにショートホーン化する傾向が強い。
さらに開口を横方向に広した製品が多い。
この方が放射範囲が広く、ホーン臭くないのである。

最近の大型システムの代表、J○Lの○ベレストのホーンもまさにそれ。
非常にスムーズで現代的なホーンの音だ。

だが、開口を左右にぐんと広げ、ショートホーンにすると、
カットオフ周波数は上がるのでクロスは思ったほど下げられない。
勢い、中域はウーハーに頼ることになる。
せっかく大型ホーンを導入しているのにクロスは700どまり。

かなりの部分を15インチウーファーに頼って再生している。

良く聞くと、ボーカル域下側の音のエネルギーレベルを微妙に下げているのがわかる
いわゆる、クロスの抜き というやつ で、さじ加減は絶妙。

この辺は非常にうまくチューンされているから、実際聞いて目立たないけれども
ある種のプログラムソースでは微妙に大人しい再生になる

耳の良いマニアのシステムや、かっての本格派システム、ビンテージの大型システムなどはその辺しっかり練られている。クロスも低い。ツボにはまると、ボーカル下限の生々しさ、迫力、ゆとりは格別である。


我が家の場合、JBL2385Aを使っている。
試聴した結果と部屋サイズからこれになった。

1.5インチスロートのアルティック299と繋ぐために
アダプターまで自作した(涙)

これ以上のサイズのホーンの導入は 物理的に部屋に入らないというか、
家から叩き出されるのが必至なので あきらめ 涙

中型サイズでクロスを無理なく自然に下げられないか試行錯誤中である。

微妙に下げられるかはホーンのデザインに頼るところが大きいようだ。
カバー角度とトレードオフの関係がありそうだ。

JBL2385Aの兄弟はカバー角の異なる4種類があるが

2385Aは60度タイプで、ホーンがわずかに深く、長い
中型ホーンにも関わらず、カットオフは400とのこと。
これよりショートなモデルではホーンロードがかからず、クロスを下げるのは無理だろう。


今、クロスを弄って、450ぐらいにならないか検討している。
ギリギリで可能?な?設定である。半分無理やりだが。

大音量で再生しない条件付きで、ソースを選び 遮断特性の微調整も必要だが

うまく行くと(擬似的だが)中抜けせず
大型ホーン風の音 が出て快感。
(ただし、ゆとりはなし 涙)


いろいろと弄る場合、ベーリンガーは設定の自由度が高く
複数の設定を保存できるので、

破綻した場合は(笑)、すぐに前の設定に戻せるので 実にありがたい。

2010年7月6日火曜日

Time Is of the Essence Brecker

蒸し暑く 雨の多い 不快な季節 涙

夏のニューヨークも結構湿気ていて、蒸し暑かったのを思い出す。

こういう日にはブルーになるが

梅雨時の雨の憂鬱には ジャズである。 笑



特に 稲妻のようなマイケルブレッカーのブローは爽快である。

個人的にマイケルブレッカーは昔から かなり好きな ミュージシャンである。


(偉い批評家のセンセイ方から・・・)ずーっと スタジオミュージシャンの扱い だったのが不思議であった。
(それでジャズ専門誌は正直苦手だった・・・・爆)

(そういえば有名誌が最近廃刊になったそうですね・・・・チョット寂しい)


夜、雨の中傘をさして長身のマイケルがニューヨークの街を歩いているイメージのジャケット
(コートを着てるから 冬だが・・・・笑)


彼のソロアルバムにはメセニーとのコラボのスローな演奏が多くて 

それらは やや 微妙な感じ・・・・だが

雷鳴と集中豪雨のような 

OutranceとLunationsは特に結構いい感じです・・・・


そういえば、往年のKazumiとの まさに火を噴くような演奏は 今だに大好きである。

コクモ・アイランドとマンハッタン・フルー・ダンスは聴きまくった。今もまったく色あせていない。笑



こういったアルバムの再生には本格的なホーンシステムが当然いい

だが、マイケルブレッカーのアルバムは コンプ、イコライザーが結構かけられていて 案外HIFI再生は難しい感じもあるのが痛い。(ソフトでスムースなアルバムじゃないと北米で売れない という悲しい時代なのである)
Time Is of the Essenceは比較的収録は良い方だが、迫力はあと一歩という感じか。

逆に ヘッドフォンでも結構いける 感じである。

XperiaにiPodのヘッドフォンを差して、やや大音量気味にで聞くと 

結構快感だったりする。笑



2010年7月4日日曜日

DCX2496 チャンデバの修理完了

DCX2496チャンデバの動作が実に不安定で、時々暴走して再生不能になるので困っていた。

時々ブチっという音とともに画面がフラッシュして
音が途切れ、再生しなくなる。

しばらくすると復旧するのだが、またブチッと切れる。
時々出る症状は厄介である。

テスターを当ててもヨクワカラナイ。

しかし、遂に問題の部分を特定した

電源からメイン基盤へのコネクタの接触不良が原因であった

安い部品を使っている弊害がモロに出ている。大泣き

この製品は 接点、コネクターの品質に問題アリ である。
値段が値段なだけにしょうがないのかと思うが。


コネクタの交換で、動作が完全に安定した。笑

買い替えなくて正解であった・・・・
(買い換えても問題は同じ いつ症状が出るか分からない 汗)


前回の出力部のパッシブ化の効果も絶大であり

凄く良いチャンデバになった。

オリジナル無改造のDCX2496は、なんとなく雰囲気が薄く 音場感が大幅に削がれた
勢い命の PAっぽい音(悪くはないが・・・)

クリスタルクリアーで広大な音場のHiFIって感じの音ではない。涙

アナログ入力、小音量再生の時は音質劣化甚だしいと感じることも。

特に、奥行きや臨場感が出ないのだ。
慣れればそれでもなんとか聞けるギリギリの感じの音である

それで、DCXに見切りを付けて、アキュに行ったり、dbxに行ったりするのだろう。
もちろん、DCXのデジタル改造サービスも有名であるが。


パッシブ出力改造後は、特にデジタル入力の音が凄く良い。

鮮度が高く、情報量が大幅にアップする。
数段グレードが上がった感じ というか、これでもう充分な感じ。

デジタルプリとして考えても立派な音質と性能である。
(レベル調整が、やや使いにくいが・・・・・)

調節機能が実に豊富なので、実にさまざまな調整が行えて

なおかつ音質が安定しているから

ほぼ どんなプログラムソースにも対応できる のは 非常に嬉しい