2010年9月22日水曜日

管球王国 15インチの特集記事

今発売中の管球王国に15インチ(同軸 フルレンジ)の特集記事が載っている。

15インチ同軸も かって多数のメーカーから発売されていたが
現在はタンノイとアルティック(GPA)がかろうじて残っている程度。

内容は紙面をご覧いただくとして 紙面から読み取ると

RCAの15インチモニターLC1とアルティック604の初代 そしてスチーブンスの206AXAが高く評価されていた。予想通りの結果である。

RCAのLC1は、オリジナルの箱入りのものを良く聴いていたが、分解能が高く、また中高域のテンションがやや高かった印象がある。これは明らかにモニター系の音で、非常に良い音なのだが、なんとなく自分の嗜好とは違う感じもあった。

アルティックの初代604は噂ではかなり良いらしい。しかし極上のコンディションのユニットは入手が難しく、特にステレオペアは至難・・・・・なのが難点である。
(それで、我が家ではコストパフォーマンスのきわめて良い604Eを使っている。)

初代604も、やはり604系特有の、ややきつめの音質と、やや不足気味な低域のバランスを取るのに、いろいろと使いこなしのノウハウが必要なことが紙面から読みとれる。

この特集の最後には、ウエスタンの TAB「タブ」 が発掘 再生され その音が圧倒的高評を得た様子が記されている。

ウエスタンの 「タブ」 形は異様だが、フロントの金属製マルチセルラーホーン 555レシーバー 18インチフィールドユニットをドライバーとした金属製フロント折り曲げホーンの同軸という強烈な構成で 博物館級のレアアイテムか? ものすごい音がしそうだ 一度聴いてみたいものである・・・・・笑


15インチ黄金期の製品群のオリジナルボックスでの鳴き合わせ特集は
非常に珍しく、興味深い企画なので実にありがたい。

なぜならこのころの製品は 音色も音質も 個性的というか、非常に多種多彩で

なおかつ、コンディションの良いユニットの音を全て確認することは、個人レベルではなかなか
難しい作業なので・・・・ この記事は非常に参考になる。

次回は欧州編とのことであるので、これもまた期待大である。

2010年9月20日月曜日

Oscar Peterson Plays The Cole Porter Songbook

暑さも一段落で、ようやく 芸術の秋?っぽくなってきた。

近況デスが 全然更新がされていない理由

我が家は狭小地にかろうじて建つ築40年の古家で・・・・・ 涙

漏水個所もあり すきま風もひどく 
外壁塗装も傷んできたので さすがにこれではということで
リフォームの真っ最中である

柱からシロアリが出たり、大きな柱が漏水で朽ちていたりと
壁を開けてみてびっくりの大騒ぎで予想以上の大出費である

命に関わることなので 耐震補強も兼ね、これは仕方なし・・・・である。

当然しばらくは オーディオへの支出 は断念である。大泣き

ちなみに柱を補強したところで音が良くなることはなさそう・・・・涙
駄耳なためなのか、システムが鈍いためか不明・・・爆

そういえば以前電源周りを弄ったりしたけど、ちょっとは変わったけどそんなに音は変わらないような・・・


やっぱワタクシって完全な時代遅れ?


一方、部屋を片づけて、スピーカーを弄るとカナリ音は変わりますが・・・爆


そう言えば、例のジコマンの本は凄いですな・・・・

世の中には  電柱に専用のトランスを揚げたり、オーディオ専用の建物を建てるヒトもいるのだ
主要機材の値段も自作とかの手間ももちろん モノ凄い けど・・・・・

ケーブルやら インシュレーターとかにも なにげに巨費が 投じられておる・・・・爆死


羨ましい・・・・を通り越して 遠い世界のおとぎ話 のように感じられ・・・

ま、もともと縁の遠い話しってことで・・・ 自爆



さて、リフォーム中は家の中のがらくた(大切なモノとも云う)を片づけなければならず、
ゆっくり音楽を聴いてる暇がない  泣き

片づけが苦手なワタクシには 大変なストレス であったが、長年のゴミをガンガンに捨てて、ようやくなんとかなってきた?

副産物?として、すっかり忘れていた パーツやらケーブルやらを発見し イソイソとシステムに組み込んで、その効果をコッソリ試してみたり。笑

これがおもしろいもので、昔 熱心に自作したパーツやら むらむらと購買欲が高まって勇んで買った対策グッツとか  オーディオアクセサリーの効果 を 再確認すると

こんなもんだったんですねえ・・・と 妙に納得したり。

やはり 冷静になってみると まあ なるほど この程度か・・・・など・・・・

ヒトは 自分の努力というか、プロセスに見合った効果を 無意識的に期待し、そのように感じてしまう ハッピーな動物種なんだそうである。爆

逆に存在すら忘れていて すっかり枯れた アクセサリーで 予想以上に明らかな効果があったときは ニンマリ・・・・・ であります。

本物ってことなんでしょうか? それとも やっぱり これも 主観の単なる ゆらぎ ?

で・・・そうしたチマチマした片づけ作業の合間に、気分転換に良く聞いているアルバムがこれ


Oscar Peterson Plays The Cole Porter Songbook

演奏が軽妙で とてもうきうきする感じで 陽性なアルバム 笑

特にベースがクリアーかつ歯切れ良く収録されている

肩の張らない 聴きやすい感じがとても良い

こういうアルバムは 音質改善云々よりも

ノリの良さ、キビキビした 軽く切れの良いシステムがいい感じである

いつもの206AXAはアムクロンでドライブ
音量やや控えめで聞いている。
フルレンジで渋く聴いても良し、299+ホーンに繋いでもまた良し

乾いた感じの15インチ フィックスドエッジのコーン型フルレンジの低音は 
ベースのノリが良くて快感でアル。

少々バスレベルを上げると さらに良い感じだ
デジチャンで120付近から少しバスブーストしている

2010年9月4日土曜日

211シングルのその後

あまりの暑さに更新も滞りがちである。

ようやく多少の時間を見つけて、件の中国製211に手を入れてみた。

Sundtrack 300B mark 3とある。出力管は211なんですけどね。

なんとなく怪しいアンプだ・・・。

でも構成は相当なモノ むき出しの出力トランスなど半端なサイズではない 

しかも、211にはしっかり1000ボルトかけて、定格一杯出力できるらしい・・・爆

驚くべきことに、なぜか低音がカットされ、ボリューム連動のイコライザーが ついている独創的?アンプなのである。

フルレンジのスピーカーに接続して再生すると 実に妙な感じ のドンシャリ音である。

これのままでは 処分まっしぐら の音である。爆

それでも延命してぃた理由は、単に高域専用で使っていたためである。

コンプレンションドライバーの駆動用なら(変な感じはあったがボリューム固定なので)さほど問題なかった。
しかし、今は299はVT52のロフチンホワイトアンプで駆動しているため、

211はサブシステム用に使っている。(贅沢・・・)

だが・・・・・やっぱり低音が出ない、しかもドンシャリ音は・・・・さすがに許し難くなってきた。

そこでボリューム基盤を外してイコライザーを完全に撤去し、ライン入力をボリューム直結にしてみた。

このアンプの内蔵ボリュームは、アルプス製の固定抵抗切り替え式で、なかなかの高級品である。

期待しながら試聴・・・・

結果、猛烈なハムノイズにびびる。


大汗モノである・・・・・凄いハムノイズで本当に心臓が縮む


あわてて電源を落とし、1ー2日後に(感電対策 なにせ1000V・・・)
シャーシを開けて、シールド作業をする。

このシャーシ内はノイズだらけのようだ。(配線引き回しやグランド等のノウハウがまだ無いのだろう。)

放電を確認してから作業しているものの、なんとなく感電しないか 少々ビビル。(1000V・・・・・汗)

オリジナルの空中配線も、絶縁処理も・・なんとなく心細い感じだ。


ライン周りを徹底的に対策して、なんとかハムノイズを押さえこむことに成功した。


再び試聴。

分厚い パワフルで鮮烈な感じの音が出てきた

まだバランスは今一つだが、かなり特性がフラットになり

211らしい感じになっている。

ドンシャリだった高域はかなりおとなしくなった。

何ともいえないバリッと迫力のある音。さすがは大型3極管だ。

これならいける。

延命 → 残留決定である。 

一向に整理になりませんな・・・これでは