2010年10月29日金曜日

黄昏のオーディオ街道を楽しむ 4 低音質音源にオススメのユニット

低音質の音源の再生はやはりそれなりに難しいので、
専用のシステムを組んだ方が良い。爆

できれば15インチぐらいの大型ユニットがオススメだが・・・

中途半端な箱で容積が狭いと
結構悲惨な音になる。(涙)

小さな箱でオススメなのは
アルティックの音声用スピーカー群だ

これはシーリングスピーカーというジャンルで天井の拡声用なのだが

中域が充実していて
再生音に実に安定感がある。

音離れも良く、太い音で
神経質になることがない。

案外音楽性も良好で
実に安心感がある。

意外なほどの音の良さはBGMを流すためだろう。
しかも劣悪な状況で。(*_*)

我が家では13センチフルレンジの204を、特製の超小型バックロード箱に入れて使っている。
これは低音を伸ばすためではなく、背圧を軽減して抜けの良い中域を得るためだ。
密かに重要なポイントである。

また、204は比較的強力な磁気回路を持っていて瞬発力があって芯のある音が出るのも
ポイントだ。

問題は、名門アルティックが、今は吸収されているので、中古品を捜すことになってしまうことだ。(泣き)

EV発の後継機もあるようだが・・・
微妙にコストダウンされている可能性があるかもしれない。(*_*)
(音を確認したわけではないので分からないけれども。)
(経営効率優先が尊ばれる時代である・・・・涙)

程度の良いアルティックの204に出会ったら確保されることをオススメする。

同じくアルティックの8インチの同軸のシーリングスピーカーも結構良いらしい。

アルティックの604シリーズは、すさまじいエネルギー感と切れがある。
低音質音源の場合、悪いところも露出するので
耳に体力のある方・・・・ 以外は避けた方が無難である。(笑)

605が手に入ったら最高であるが・・(結構高い 涙)
ほかにもボーカルなら601という手も・・・・・

国産ではダイヤトーンの16センチとかもオススメだが、これは16センチの割には箱がやや大きくなる。
また、どちらかというと繊細な感じかも。
(フレーム、箱を強化すると豹変する・・ 笑 もちろんアルニコの方)


極度に眠いユニットや神経質なユニットはやはり避けた方が良いようだ。

2010年10月23日土曜日

黄昏のオーディオ街道を楽しむ 3 youtubeのモノラル再生

決して侮れない youtubeの音源

だが音質は悪く しかもモノラル。

ピュアオーディオから最も遠い処にある。笑

だが、演奏内容など、映像付きで(非常に興味深い)

笑っちゃうのが 音楽だけじゃなくて ○イエンドやビンテージオーディオ自慢?の映像がさりげにアップされていたり・・・。
(なんだか音はよく分からないのだが、もの凄くいい音 がしていそうな 雰囲気満載 のビデオクリップなのだ。爆)

ところで、こういったモノーラル音の再生だが

ワタクシの場合、半分本気で(笑)取り組むようになってまだまだ日が浅いのだが、

最近ようやく結構イケル感じで 聞けるようになってきた。
その結果(暫定的であるが・・・・)からすると

モノラルにはモノラル専用システムを組んだほうがよい という結論になった。

一番のおすすめはSP末期からLPモノラル時代に活躍したフルレンジの銘器を専用のコーナーボックスに入れて部屋のコーナーに押し込む。

フルレンジの銘器 であるが、できれば同軸2ウエイの15インチであれば迫力満点である。
(今発売中の管球王国などをごらん頂くとわかりやすいけど)当時は様々なユニットが発売されていて
しかも開発者渾身の力作揃い。
特に音の味付けが絶妙でかつ非常に個性的なので
自分の好きな音色のユニットと出会えるか?が一つのポイントとなる。

だが、一度ぴったりとはまるユニットと出会えたら
生涯つきあえる感じだ。

ワタクシの場合、モノラルシステム用に色々と試した結果、結局tru-sonicの106AXに落ち着いた。
ステレオシステムでは同社の206を使っているのだが、なぜかモノラルの低音質の音源には106がベストマッチであった。206より若干積極的な音で、同軸のホーンも良く鳴るのだがこれが絶妙な音圧、音色で、
適度に積極的で生々しい音がする。

箱はコーナー型のturu-sonic のオリジナルボックスに手を加えたものを使っている。オリジナルの設計では背面コーナー頂部に設けられたスリット式バスレフであったが、これを塞ぎ、前面に大きな口径の開口部を開け 板厚のバスレフとした。この方法はアイコニックから銀箱まで続く当時の典型的な設計手法で、絶妙に15インチの音を活き活きさせるのだ(後面解放よりもトータルで良い場合が多い)

ドライブは300Bシングルの手軽なアンプが良くマッチするようだ。SNが異様に良いY笑)エレキットの300Bシングルアンプ8730を使ってるのだが、300Bはメッシュタイプの中国球に交換、ドライブ段はアメリカの軍用球にしたところ適度に緩く、適度に太いピラミッド状の音 に調整することができた。


昔のモノーラル時代のオーディオシステムそっくりそのものであるが(爆)

凄くはまる 不思議な音が出るのだ。

特にボーカルはフィックスドエッジの15インチフルレンジでネットワークを介さないためか、
適度に生々しい音が出て妙なリアリズムがあり、
また弦や金管は同軸ホーンの素直で積極的な しかし刺激のない温もりのある響きが重なる。

部屋のコーナーに押し込んだボックスからは中低音が増強されて豊かに響く

大きな開口のバスレフ部からはユニットの背面からの反射音が結構漏れてくるのだが
これがまたコンデンサー型のプレナー型のように響きを適度に増強してくれるのか、リッチな響きに。

こういった巧妙な仕掛けで、

モノラルの音が十分リッチでリアルな音像になって迫ってくるのだ。

管球アンプへの入力は3Gのエクスペリアか、WIFI接続のiPadを使っている。

ここだけは今っぽい(爆)

ステレオミニプラグを直接エレキットのアンプ ライン入力に繋いでいる。
プリメインの設計なのでボリュームも付いているので使い勝手も良い。


エレキットのアンプは動作が安定しており、ノイズが非常に少ない。発熱もひどくないので こういった手軽な使い方には向いていると思う。やや優しい感じの音がしっくりマッチするようだ。



入力部のスマートフォンは別にして、それ以外は全部モノーラル時代のやり方そのものじゃないか・・・・ ということになるが・・・・ 試行錯誤の結果、結局こうなってしまった。

これはきっと一つの完成された再生形なのではないかなと思う。

一つ一つの音に力があり、分離が良く、音離れがイイので 潰れた音が蘇り、活き活きと再生されるのだ。

ステレオのように左右の広がりは出ないし、SACDの様な本当の空気感は出ないけれども

前後に定位し力強い音像は迫力があり、十分楽しめるのだ。

SP再生はさすがにやったことがないが、こんな感じで、もっと奥深い世界なのであろうか?(汗)

youtubeのモノーラル再生は、新旧の機材を取り混ぜてマッチングを試行錯誤するという、今のオーディオの密かな楽しみの一つ と云えるのではないだろうか?

2010年10月22日金曜日

黄昏のオーディオ街道を楽しむ 2 youtube

高音質かつ好演奏なソフト不足という・・・・まるで構造的問題を抱える世界経済のように(涙)
後退局面のピュアオーディオではあるが・・・・

まだまだ希望もあるし、楽しみ方が広がっている部分もある


特に著しいのがインターネット上にある映像付き音楽・・・・・ いや 音楽付き映像の配信だ

それに静かなブームのPCオーディオ USB DAC ハイビット化やら オペアン交換

若い人にも支持されているヘッドフォーン+ヘッドフォーンアンプの世界である



その方向の情報は有り難いことにネット上に山ほどある(涙)

のであまり触れる必要はないかと思いますが

ワタクシも適度につまみ食い?して 昨今の 後退局面のピュアオーディオ を補完し、

結果的にかなり美味しいことを実感しております(笑)

安いから買える、音が結構イイ、イロイロいじくれる、音の変化が楽しい・・・・・ のである。 
昔の自作オーディオに近いワクワク感があるノダ。

ところで、

インターネット上にある映像付き音楽 はやっぱり youtube であります。

最初は馬鹿にしていたけれども、ジャズやクラッシックでも、有名なミュージシャンがプロモーション用にショートクリップを置いていたり、

昔公共放送で放映した貴重な映像がマニアの手によってアップされていたりと 決して侮れない・・・・ 笑 

いやむしろセミプロみたいなアマチュアの演奏など、驚きの連続であったり。

ただ、問題は多数ある。

音声トラックの質が悪いのだ・・・・爆

そして、確認すると分かるのだが

ほとんどが モノラル音源 なのである。

しかもナローレンジで高圧縮なので潰れて歪んでいるのが当たり前・・・・涙

こんなものは 音楽鑑賞には堪えない とずっと思っていたが、



最近認識を新たにした。

それは

好演奏 または 好きなミュージシャンのもの であれば

どんなに酷い音質でも それなりに聴けるモンであるということ  笑

逆にどんなに高音質の音源でも 好きでもない演奏家の しょうもない演奏は

すぐに飽きてお蔵入りになるってことが・・・ 

高音質音楽配信の多くのファイルや、無名でイマイチな演奏のSACDディスクは、一時の再生でおしまいになっている場合がほとんどであることに気が付いたのだ。

で、なんと、youtubeの お気に入りのファイルの よりよい再生 が目下の大目標になってきたのでアリマス・・・・笑

これが モノーラル再生の奥深さと 見事に繋がっている ことに今更ながら気づいたのだ。

2010年10月19日火曜日

黄昏のオーディオ街道を楽しむ 1

このところ オーディオに関して凄くワクワクすることは少なくなっております。(涙)

理由は簡単・・・・・
音楽性が高く、高音質なミュージックソースが不足しているのである。

真剣に再生したいと思わせる対象がないと、オーディオでワクワクするのは難しい。(泣き)


今日音質改善にもっとも効果的な方法は、ハイビットの高音質音源を再生であることは間違いない。

96kHz 24bitでも、CDと比べたら別次元だ。

しかもSACDと違って、デジタル信号を直接取り出して、デジチャンに入力することができるし、

PCMだから、彫りの深く骨格のあるダイナミックな音が簡単に得られる。


しかし、ハイビットの高音質なソースはもの凄く少ないのが現実だ・・・・大泣き。


高音質音源不足の最大の原因は、オンラインの音楽サービスによる圧縮音源の席巻と 携帯向けの音作りだと思われる。

もはや、本格的なオーディオ機器で聴いている人はごく少数派なのだ。(涙)

昔からレコーディングスタジオのモニタールームには、ラジカセやラジオでの再生を想定して、NS10やオーラトーンなどの小型のブックシェルフが置かれており、それでチェックしていたらしいが・・・・・今は

携帯電話で調整する必要があるらしい。(涙) 

超小型ピエゾのフルレンジだ!

時代の趨勢は音質低下の方向に向いていると思われる。





オーディオファイル向けに、高音質音源の音楽配信もあることはあるが・・・・・残念ながら メジャーなレーベルはほとんど対応していない。

(オーディオメーカーは、この状況下でよく頑張っておられると思います。涙)


完全に後ろ向きになって、アナログレコードのオリジナル盤再生に浸るなどの麻薬的な世界もあることはあるのだが-- 当然新譜は出ない訳で・・・・・ 爆

しかも、オリジナルのレコードは、とてもじゃないが買えない価格にまで高騰してしまっている。
(大泣き)金銭感覚が限りなく麻痺しない限り入手は出来そうもない。





オーディオファイルの最大の失望はSACD の完全な失速である・・・・泣き
もはや新譜はほとんど期待できない(定番な音源の再版や、マイナーレーベルでの存続に期待するしかない)

新素材の高音質CDは確かにイイケドも(96/24やSACDと比べてしまうと・・・・)やはりそれなりという感じだ 既にCDで持っていたら、改めて買い直すほどかと言われると 微妙・・・・

それでもネット配信の非可逆圧縮音源と比べると、CDは圧倒的な高音質だから、

オーディオファイル向けに高音質なCDが今もリリースされていること自体を

むしろ喜ぶべきなのだ。(涙)



しかし、これからは、

いかに悪い音源を楽しむか?

という逆転の発想が オーディオに求められるのではないかなと思う。(*_*) 笑


興味深いことに、ネット上にはモノラルの、低音質の音源がむしろ急激に増えているノダ・・・・。

2010年10月12日火曜日

SR929 逝く・・・・・

山水のアナログプレーヤーの銘器 といっても 誰も知らないかも。SR929

久しぶりに楽しくアナログレコードを鑑賞 

ご機嫌なアナログサウンド。 やっぱり 躍動感やしなやかさはレコードならでは

と楽しんでいたら

突然レコードが超高速度で再生され 慌ててスイッチオフ

ついに症状が再発してしまった。

前回ケミコンの交換や半田直しはしているので

パワートランジスターの故障か

回転速度の検出部の故障と思われる。

で、パワートランジスターの互換品をなんとか秋葉原で入手

互換表の互換品すら 入手難 もう修理は限界デスね・・・・涙

しかし、結局症状は改善せず、さらにターンテーブルの回転すらしなくなってしまった

大泣き・・・・・

ついに 昇天してしまったようです。 

ピアノフィニッシュの複合キャビネット
高感度アーム
スリムなデザイン
割と厚く、気品もあるサウンド
程度の良いものが見つかったら確保されることを強くおすすめする。

ワタクシも非常に気に入っていたのだけれども 
修理不能ということで、残念ながら廃棄にすることに。



代替え品はどうしようかと検討していたところ

大げさでなく、音が良く、比較的コンパクトな製品ということで探したところ

KP-07というケンウッドのプレーヤーの出物が有り、こわごわ購入してみた。
超格安で入手してしまった・・・・今はアナログプレーヤーの価値も微妙らしい

アナログプレーヤーの人気機種は それなりに中古価格が高騰?しているものもあるらしいが・・・・GT2000とかKP9010とかLP12とかガラードとかマイクロの高いのとか?

CDやSACDがメインの私には、いずれもちょっと大げさすぎるというか・・・・

 もっと気楽につきあえそうな製品が欲しいのである。

KP-07   なんとミニコンポの 付属品(正確にはオプション)という・・・・ 笑
ところがマイクロの製造 モーター等はケンウッド製
ターンテーブルもびっくりするほど重い モータースピンドルも長く 、高トルクモーター 低重心の割と本格志向だ

ダイキャストのキャビネットで小型軽量だが全体に高剛性な作りで、なかなかいい感じだ。

この個体はマニアの方の対策品で、オート機構は全て撤去され
キャビネット内部はブチルゴムで制震

カートリッジは直結されてピンケーブル端子もカートリッジも高級品になっていた
音もコンパクトな外観に似合わず 予想外に結構良好で

特にSNが良いので これは悪くない・・・・ で、これを使うことに決定 笑

問題はアームとシェルで 悪くはないが、見かけが少々貧弱なストレートアームで
ユニバーサルのシェルが使えない・・・・泣き

カートリッジの交換が頻繁な私にはチトつらい

そこで、SR929から強引にS型のアームを外し、
タカチのアルミシャーシを加工した固定台を作成して
無理矢理ダブルアーム仕様とした。爆

こういう工作は大変だけと楽しい。

見た目、マニアックなマイクロのプレーヤー 5000とか・・・の ナンチャッテ仕様みたい(爆)

なんだけどオリジナル合作・・・

オリジナルのショートアームにはMMカートリッジを付けて、サブ兼クリーニング用(笑)に使い
本気の再生には増設したアームに付けたMCカートリッジで再生する目論見である 爆