2011年1月30日日曜日

ホーンのクロスオーバー周波数の願望(妄想)

今回は 中域ホーンのクロスオーバー周波数の悩みの話しでアリマス・・・・大汗

現在の我が家のシステムに対する最大の願望は ホーンのクロスオーバー周波数をもっと下げたい というものである。汗

一般的なホーン+ウーファーの2ウエイのシステムは、通常500から800Hzでクロスさせている

理由はいろいろあるけれど・・・・ 爆

これは アイコニック以来の伝統というか ある種の呪縛である 涙

スペースファクターやコストを考慮すると、それ以外に選択肢がないのだ。汗

でも本当に理想の設計なのだろうか? ヒトの耳(聴覚とも言う 汗)の可聴域や機能を考えると 

ヒトはヒトの声を聞き分ける仕事を第一にしているらしいので、声には特に敏感らしい。

それがほんとだとすると、ボーカル域を事実上真っ二つにするこの500から800あたりのクロスオーバー周波数は かなり いただけない話である。涙

もしも可能なら300Hzぐらいでクロスさせたいのだ。爆

しかし、現実的には、通常の金属フラムによる コンプレッションドライバーで なおかつ 常識的なサイズのホーンでは 500のクロスがやっと なのである。

結構大きめなホーンでも、500クロスを推薦している場合が多い。

(大御所JBLのエベレストやらK2やらの採用しているクロスオーバー周波数を調べて見ると良い 結構高いところでクロスさせているのに驚くハズ。)


これは大音量でもクリップしない、フラムをビリつかせない、飛ばさないための安全策でもある。

しかし、オーディオ趣味としての家庭での使用なら 耐入力を若干犠牲にして もう少しクロスを下げたい・・・・というのが本音である。(低い周波にロードをどうやってかけるかという問題はある・・ 大汗)

せっかくのホーンシステムなのだから、音声帯域は一つのホーンでカバーするのが理想である。

もしもそれが可能なら、15インチのウーファーで無理して800Hzとか500Hzまで再生しなくて済むことになる。

しかし300Hzクロスの敷居はカナリ高い。

300までしっかりロードをかけるとなると、ホーンが巨大かつ長大になってしまうのだ。

巨大という面ではラッパの口径がどうしても大きくなるし

長大という点ではラッパのスロートが長~くなってしまう

しかし、できれば常識的なサイズに納めつつ
300クロスが実現できれば それはまことに ありがたいことである。

実際にやるとなると、ホーンとドライバーの選択肢は極端に少なくなってしまう。大泣

ドライバーはかなり古い時代のものになってしまうし
しかも555などの往年の銘器はかなり高額

300はベリリウムやアルミフラムではカバーが難しい領域で
とても現代的なユニットではまともに対応できない

和製の名器も本家、分家含めて 汗 あるけれど 本格的な音ながら やや日本人らしく繊細気味な?上品な味付けで好みは分かれる。

気になるのは独製ハイエンドのカラフルなホーン
300ぐらいでクロスさせているらしい
ドライバーはコーンユニットでコンプレッションしていないのだが
300まで中域ホーンでカバーしているのはひょっとして結構偉いのではないか。

イコライジングも含めて強引に押さえ込む作戦なら
常識的なサイズのホーンでも300クロスは実現可能なのであろうか?

といっても独製のも 結構っていうか かなりデッカイですけど・・・・ 大汗

ま、無理を承知で 真剣にその辺を現実性を含めて検討中である。

どうしてかというと
ボーカルのCDをホーンシステムで聴いていると
時々、クオードのESL (63または57)で聴きたいなあと思うときがあり
引っ張り出して聴くと やっぱり いい感じなのだ。
ホーンシステムのボーカルが決してわるい 訳ではないんですけど ・・・ 大汗

ナチュラルさ っていう点では なんとなく 違和感が ・・・・
それで クロスをいろいろ 弄ってしまうのである。

ヒトの聴覚は ヒトの音声帯域にきわめて繊細に設計されており、500などの帯域の中間でバッサリクロスさせると違和感を感じてしまうという宿命にある・・・・? というのはなんとなくそれらしい話しだと思うのだ(汗)

家庭用のホーンシステムで現行製品で 最高峰と言われる(?)JBLのエベレストも、かなりの帯域をダブルの15インチのユニットの中の、内側の15インチのユニット が担当しているそうである・・・・汗 

すなわち 15インチシングルウーファーが 音色の大部分を決定している のが現実 汗

そういえば、JBLの現行機種の中で、4338の評価が結構高い のは割と大型のホーンでクロスが低めに設定されていることとも関係がありそうな気がする。

我が家では500クロスで時々450クロスにしているが、飛躍的な音質改善を目指すなら もっと下げたい。

今後なにか改良を加えるとするなら、このあたりにメスを入れて本腰で対策を講じる必要がありそう・・・ なのだ 汗

家族にノーと言われない範囲で(大汗)上手い解決策がないものかと、あれこれ思いを巡らせているところである。

2011年1月24日月曜日

謎だらけのホーン設計

ホーンの設計理論って 最近なんだか良くわからなくなっている。

昔から今も多い設計で、特にわけがわからないのはコーン式のドライバーにショートホーンを付けたもの

音は確かに前に飛ぶし音圧も上がるけど、特性は乱れ音も微妙に変に感じられることが多い。

いきなりカットオフから音圧が急激に下がって
その音圧低下を無理矢理 補正しないとキビシイ。

でも、それがイイ味わいだったり 特にA5,7とかは・・・。

(A5,7の箱は音的にはバスレフ+空気ホールド箱的な設計?なのかもしれない。空気の掴み、グリップがイイ感じだ。ホーンに負けない低音を工夫した試行錯誤の結果なのかも・・・)


それから 長大な エクスポレンシャルホーン。
古典的設計とも、ホーンの基本中の基本の設計とも言われる
 
音圧も音域も理論値通りに得られ、
もちろん良いです・・・・けれど・・・

いかにもホーンらしい音でもある

あまりにホーンが長くなりすぎると かなり 管 の音がする
(太いと 土管 みたいなときも。)

歴史的な名機が多く その多くは、神格化 しているので コメントすら出来ない世界。

ツボにハマると凄いけど そうじゃない場合もあるのが難しい。大泣き


それから往年のコーナー型 大型箱 の複雑な折り曲げ式ホーン。

まことに雄大な音がするけれど、

チューニングを外すと ボンついた 妙な音に
部屋も、ソースも 選ぶようだ。

でも、実に壮大な音が出るので、一生かけて調整するのも良いかもしれない。
木の板の響きが割と好きな方には良い選択かも。
部屋ごと作り替えるぐらいの覚悟も必要かも・・・・しれない



最新の独製ハイエンドのホーンシステムは、コンプレッションしないコーンのドライバーで、スフェリカルホーンを駆動しているらしい。

巨大なラッパがカラフルでお洒落。ホーンっぽい音の出方をするが
コンプレスされてないのでコーンのダイレクトラジエーションとホーンのイイトコ取り?
でも、本格的なコンプレッションドライバーとはまた違った音であることも確か。
こういう設計、家庭での使用に良いのかもしれない。

ただ、理論はどうなってるのか不明な部分もあり、おそらく特性上の凹凸はネットワークやイコライジングでフラットにし、強力なアンプの力業で押さえ込んでいるのでは?と想像される。

こういう方法は はたして 現代的で合理的なのか、あるいは奇手なのか ワタクシには 不明




Jblはランシング時代とその後の ロカンシーの時代、そして現在 は全然違う設計。

JBLのランシングの設計は マルチセルラーホーンのオーソドックスな設計
シャラーホーンやアイコニック、デザイン、サウンドは一貫している。

素直でスイートな音が個人的に好きだけれど、指向性に問題があるとか、

生産が大変(ブリキの手作り)で継承は難しかったのかもしれない。


ロカンシーとその時代の設計は 理論とかがどうなっているのか やや 不明なもの、立派な物が混在。

トランジスターアンプと強力な磁気回路があれば 力業でなんとかできる という発想?

ロングホーンの途中を短くぶった切った ショートホーン?に立派な音響レンズ付き
個人的にはこの系統のホーンの音に馴染めず・・・・大泣き

シンバルとか、ホーンとか エレキとか、ジャズやロックにはいいんですけど 

クラッシックとか 微妙な音場感は・・・・

結構音は 曲者? だと思うんですけど、

ファンが多く、大人気みたいで 商業的にも大成功したそうです。特にアジアの日本で。
(43XXとかもその流れ?)

今もオークションで大量に出回っていて、結構な値段で落札されてますけど。
私には関係のない世界みたいです・・・・

このホーンの癖が 後に仇となって?、プロのモニターとしてクラッシックの分野から次第にフェードアウトしたのかもしれません。


今JBLはバイラディアルで、これはCD系の発展型らしいので、設計思想はロカンシーの時代とはまた違う

特に最新の設計は CD系特有の深いスリット状の絞り込み、指向性の調整のための中間絞り?が弱められていて スムーズな曲線のもの

ホーンはスロートが短く、全長が短縮傾向で

スロートレスが主流とか

癖が少なく、音抜けも良い

ホーンらしい 良い意味での音色、歪みみたいなツボはないけれど 違和感の少ない綺麗な音

我が家にあるJBLのホーンは、ホーン風味が若干残った最新型の一歩手前の設計


ドライバーのダイアフラム径は3' アルティックの1.4インチスロートドライバーを強引に繋いでいる。これは試行錯誤の結果こうなった。

1インチは上が綺麗だけど音がやや細く
2インチだと音は太いけれど上はやや大人しく

真ん中の1.4インチで落ち着いた

この辺は人の好みで選択は全然違ってくると思う。

繋ぐ下のウーファーの音色との関係も凄く重要で
重いウーファーでミッドバスなしで行くなら2インチの方が無難かもしれない
フルレンジに近い感じでウーファー主体で中域を鳴らすのなら1インチにしてツイーターを使わない手もある(最近のPAスピーカーに良くあるパターン)

今のものより 露骨に音が良くなるものなら・・・乗り換えても良いのだけれども
正直、一体どれが良いのか マッタク ヨクワカラナイ 

誰に聞いても答えは違う 汗


人により好みが大きく分かれるホーンシステムだけれども

新旧の 一体どれが本当に良い感じの音、合理的な設計なのか 是非知りたいところである 汗

2011年1月19日水曜日

オーディオのこととか・・・・・ これからのこととか


なぜかJBLのバイラジアルホーンと相性の良いAltec299 8A・・・


そういえば、都内の有名オーディオショップが、閉店とまではいかなくても、縮小移転していたり・・・・と、なんとなく寂しい雰囲気がアリマス。涙 

(地方はもっと大変だとか・・・聞きました)

国内メーカーのピュアオーディオの新製品が少ないような気もします。

ピュアオーディオ 以前からなんとなく元気がないのはわかってマスけど、

ファンの端くれとして、少々残念な感じもあるので なんとなく雑感を書きます
(路傍の石 の 呟き・・・デス 汗)。

微妙に不況ぎみ・・・・・汗 で、先行きの見通しがきかない経済状態だから
贅沢品は売れない    というのも、理由としてもちろんあるでしょうが。

あるいはハイエンド製品が予想ほど支持されず、ヒットと言えるほどは売れてないとか。

団塊世代のリタイアでオーディオに追い風が吹くんじゃないか
という楽観論が少々外れたのか、    

理由はイロイロあるかと思います。

ワタクシが個人的に思うのは、きっと好きな人は雑誌やネットとかで調べて、お店に行ってはみたけれど、割と多くの人が、ガッカリして帰ったか、

あるいはなんとなく見て 聞い てそのまま帰っちゃったか 涙

 だったのではないかと想像するのです。汗
(ワタクシもその一人)

ガッカリした理由は 良いものが 高杉っ てのもあるでしょうし 爆

それだけでなくて、買える価格帯のものが割とショボくて なんとなくパスになった 

あるいは、ツボにハマるようなイイ音に巡り会えなかった 

そんなケースが多かったのではないでしょうか?

買う気が無い訳じゃないんです
 (冷やかしでわざわざ店まで行かないです。)



ホントのところは、みんな良い音聞きたいし、

よい装置があるのなら買いたいし、

試してもみたいハズ。

それが今の商品ライン、ショップではちょっと満たされそうもなかった・・・・ということなんでしょうか?



特に、若い人たち、あるいは女性が、どのくらいオーディオに関心を持って支持しているのかということも気になる点です。

関心がないことはないハズなんです。むしろカナリ いい音を欲しているハズだと思われるのですが。

彼ら、彼女たちは 相当音楽を聴いてるハズなんです。
音楽を聴いている のべ時間は、団塊世代の比ではないハズなんです。

だって、結構な値段のヘッドフォンが売れているし、ミュージックプレーヤーだって頻繁に買い換えられている。

ちなみにスタック○のヘッドフォンも若い人に高く評価されてます 

耳は若い人の方が良いし、実際に音の違いが分かる人も かなり多い と思われます。

そういう人たちが今のオーディオ製品、専門ショップやら専門雑誌やらにも あんまりというか殆ど関心が向いていない という部分はあるんじゃないかなと思われます。

きっと、メーカー、ショップや雑誌と ユーザーのミスマッチが続いているんじゃないかなと なんとなく思われます。

オーディオ界のリーダーたる、先生方を始め、軒並み高齢化してますし。そういえばショップの店員さんも。涙

雑誌企画も 男性シニア向け で割とワンパターンですし。

で、どうしたらよいか、ワタシにも 正直、わからないですけど ヒントはあるんじゃないかな と思っております。(密かに・・・・ 汗)

たとえば、オーディオと同時に写真趣味も昔からありますけど、現在女子の方や若い方々の 写真趣味 は根強い人気 で静かなブームですよ・・・・・ オーディオとは対照的に

オーディオだってモバイルオーディオに関してはむしろ発展してると思うのです。

本格コンポのオーディオが流行らない理由は 若い人 と 女性が楽しめてない・・・・、参加してないことに原因があるんじゃないかと思うのです。

さっき ショップでガッカリ って書きましたけど。ショップでほとんど客層として見ないですね。カメラコーナーにはいるのに。

ところが、若い人や女性は結構コンサートには行っていて、大興奮してリピート率が高かったりするんです。

て、ことは、最近のPA SRの音はOKって ことだと考えられます。
(もちろん ミュージシャンと聴衆が一体化できる 盛り上がるのがコンサートに行く最大の理由ですけども・・・ 生の声に聞き惚れてますよ)

よいコンサートは(やや大音量気味ですけど)、昔みたいに耳がつんざける ほどの轟音、爆音系ではないですね

むしろ、ナチュラルな中域で、透き通るような 抜けるようなボーカルが聞けたり・・・・・ それにみんなで感動してる訳ですね。

そう言えば、そういうコンサートみたいな感じの イイ ボーカルをオーディオショップで聞いたこと、最近無かったですよ。

脱線しますけど、秋葉原は今や世界的なサブカル、○タクの街になってきて相当数のお若い男性陣が○徊して(汗)おられますが オーディオショップに足を踏み入れておられる感じは殆どありませぬ。

しかしながら、彼らの携帯オーディオには きっと お気に入りの声優さんの曲とか
アニメの主題歌とかが入っていて、ボーカルを聞き入っておられるハズなのですね。

今やヒット曲の上位に入るのはアニメ主題歌だったり(結構なミュージシャンが曲を提供しておられます)
声優さんも綺麗な声だったりして、オジサンのワタクシにも 気持ちはなんとなくわかります。(爆)

きっと、彼らは、声の再生は ヘッドフォンの方がいい、って 潜在的に知ってる と思います。

また、そういう 厚みがあって、ぬけがよくて 抜群のボーカルを再生する本格的なオーディオシステムって 案外今は少ないんですね。イイ値段のくせに、程々のヘッドフォンに負けちゃったりするんです。

(もちろんハイエンドのイイやつはボーカルも綺麗ですけど ありえないくらい高い値段だったりします)


そういえば、少々歴史ある有名なホールやスタジアムに入っている 全盛期のアルティックのフルシステムって 音声はとてもイイですね 代々木の東京体育館とか、PAの音は今でもすばらしいです・・・・・。って東京オリンピックの頃のシステムですよ・・・・・ 大泣き

ああいう感じの音は 今ショップでなかなか聞けないですね。どうしちゃったんでしょうか?

しかし、アルティックのホーンシステムは一般家庭では巨大で、とてもショップで扱えないし、デザイン的にも女子や若い衆に見向きもされない(粗大ゴミ的 汗)でしょうけど・・・・ 

昔たくさんあった、16から20センチのフルレンジとか、メーカー指定箱とかも、オーディオ専門のお店であんまり ていうか、全く売ってないですよね。バックロードホーンとか 小口径のブックシェルフとか、どっちかと自作マニア向け・・・・のラインナップ。

むしろ 楽器屋さんで扱っている、PAのスピーカーやコンパクトな卓上モニターとかの方が、ボーカル域 フルレンジ 高能率 音抜けが良い といった点では理想に近いかと思われます。(もちろん、安っぽい製品も沢山ありますけど あくまで 方向性という意味で言ってます。汗)

楽器屋さんの通販とかで、PAのスピーカーやコンパクトな卓上モニターが結構売れているとも聞いてます。値段が手頃っていうのもあると思いますが。
Fostexもラインナップしてますね。そういえば

うまくその辺のニーズが掴めたら、結構それなりにヒットするんじゃないかなと思うんですケド 汗

これまでにないクールなデザインで 往年のアルティックをデジチャンで再生した みたいな クリアーで適度な厚みがあり、抜けの良い ボーカルがスムーズに出たら・・・・ マジ欲しいですよ。


どうも、オーディオ専業の方々は これじゃなきゃだめだとか、自分の思い入れが強杉なんじゃないかな なんて自分でも反省気味に感じるんです 大汗

その点、女子、若手のみなさんは正直だと思います。

理屈抜きに ボーカルが抜群にイイ ヘッドフォンに負けない 手頃なシステム が出て 業界が盛り上がってほしいなあ などと 密かに望んでいるんでアリマスけれども。

ちなみに、うちの小僧達はリビングにワタクシが持ち込んだソニーのエレスタットスピーカー(アンプ内蔵)に、時々ウオークマンやアイポッドを繋いで好きな音楽を楽しんでます。

ヘッドフォンより いいボーカル が聞きたいみたいですね。


2011年1月15日土曜日

コンプリート・ライヴ・アット・プラグド・ニッケル1965




プラグドニッケルがあまりにも良いので
7枚組のコンプリートを買ってしまった。汗

完全版は米国版らしいのだが
マニア向けに高騰してるらしく 縁なし・・・・

日本版は焦らず探せば 普通の中古価格
音質はこっちの日本語版の方が上らしい。
編集も テオマセオが関与している。

確かに音がよい。

特に、ハービーハンコックのピアノがクリアーで
ダイナミックで迸るような 生き生きした音像が浮かび上がる。

演奏もすばらしく
ライブの最前列で聴く感じだ

誠にありがたい お宝級の CDである 感泣・・・・






2011年1月9日日曜日

Ohm F walsh speaker


Ohm F ウオルシュ スピーカー

本来なら台形のエンクロージャーに納めて使うべき物だが

箱が経年劣化で ボロボロに。

特にパーチクルボードの接着剤が完全に限界に達しており

安物の合成のつき板も端から剥がれ落ち

さすがに廃棄にした。

しかし、このユニットの抜きんでた音場感は捨てがたく、

上部のユニットのみ保存し 15インチシステムの上に載せて使っている。

エッジももちろん朽ち果てており

ダンパーも伸び伸びで レストアなしでは

まともな音が出ている個体はほとんどないと思われる。

設計上、コーンが下に垂れ下がるのはやむおえないのだが

これではエッジ交換しても いつかはまたコーンが垂れ下がって、まともな音が出なくなる。

今回は 比較的硬い 黒のネオプレーン製のエッジを使用した。

ほとんど劣化しない素材で、かなり硬いため コーンの落ち込みは回避できる。

このユニットのコーンの頂角は あり得ないほど鋭い (涙) ので 通常のエッジではフィットしない。

そこでエッジの内周に切れ込みを入れ

コーンにエッジの辺縁部を強引にフィットさせている。 

切れ込みを入れたためできた隙間には ゴム系接着剤を薄く充填し、エアー漏れを防いだ。
(作業性は落ちるが、シリコン系でも良いと思う)

経験から、このユニットは密閉で使った方が良く鳴るようだ。

きわめて強靱なアルニコ磁気回路を搭載している。

現在はオリジナルよりも硬いエッジなので、以前の ドスの効いた太く沈む低音 は得られなくなった。涙

しかし、引き締まった低音と 美麗な中高域が安定して得られ

最低域と量感は15インチのウーファーユニットの助けを借りてブーストすることで

省スペースと延命に成功した 爆

太い シームレスな ベンディングウエーブサウンドが心地よい。

中域が厚いのが特徴で パワーを入れると 不思議な 実在感がある。

現在は独製のクローンが流通しているが 音触は類似しているけれども、音の傾向は異なる。

独製クローンは 繊細美麗なハイエンド好み の現代風の味付け ツイーター スコーカーである。
(非常に綺麗だがやや線は細い。ウーファーとのクロスもやや難しそうな印象がある。)

オリジナルは等身大のリアルサウンドを狙った フルレンジユニット。
磁気回路は15インチウーファー級

上手く鳴らすと 分厚い中高域に 圧倒的な迫力と実在感がある。
(独製のような 高域の伸びはない。イコライジングするか、ツイーターが欲しくなる感じ。)

日本では 今では極希少なユニットで、ほとんどお目にかかることはないのだが

アメリカなど海外にはまだ存在し、それなりに流通しているようだ。
プロのリコーンサービスも、専用のエッジもあるらしい。