2014年10月6日月曜日

Miles Davis Live Around The World




Miles Davis 晩年のライブ版

エレクトリックマイルスの評価は真っ二つである・・・しかし
最近は再評価が進んでいると思う。


特に晩年のワーナー時代のこのライブは素晴らしい

生で聞いた

あの記憶が蘇る

灼熱のステージでクールに演奏していた
体力の衰えを感じさせない気合い
若手への気遣い

もちろん最盛期のパワーはない

しかし なぜこの 「タイム・アフター・タイム」は染みるのだろうか?




 
ライブ版故、ハムノイズが乗っていたり、音質的には微妙なところもあるが
ライブ版としては優秀。

Dレンジが広く感じられる、ワーナーの全集 リマスター版(?)がお勧め
(パッケージ版より音がよい感じがするのだが、この辺は情報がなくて良く分からず)

PCダイレクト デジタルチャンデバ、ホーンシステム マルチアンプ
ホーンドライバーはアルミフラムで・・・・・・

音量は大きめ

あの日が再現される。





2014年6月18日水曜日

オーディオ2極化と個別探索の時代 

秋葉に行ってもなんとなくオーディオショップの元気がありません
ヘッドフォーンコーナーとアクセサリ、PC用スピーカー(パワードスピーカー)にはチラホラ人が
それ以外は中古品コーナーに徘徊している人が時々
といった感じで若い人はごく一部の方々を除いてヘッドフォン、イヤーフォン、PC用SPで満足しているのかもしれません。

その一方でハイレゾのウオークマンが結構売れているという話で、この原動力がアニソン(アニメの主題歌ということらしいですヨ)のハイレゾ音源を出したら売れ始めた・・・・とのことだそうです。(汗)

時代は変わっております。

ワタクシとしましては、真空管アンプコーナーがまだ生き残っている(逆に特徴があるため残っているらしい またギターアンプのために製造も続くらしいです )のは嬉しいところであります。

雑誌も昔はオーディオ専門誌やFM雑誌を購入してその試聴記などが重要な情報源でしたので専門の評論のセンセイのご意見により売れ行きまで左右された時代もあったようでしたが・・・・
今から考えるとあの評点というものは学校の通信簿そのものでした・・・涙
(あれを鵜呑みにしている自分は愚かでありました・・・・・大泣き)

今は○カクコムやら○マゾンのレビューを注意深く読むとだいたい雰囲気がわかるといった
感じかと思います(比較的低価格な商品に関しては・・・・)

今はネットでかなり深く検索できますのでイロイロ探求が可能になっております。

上の方のクラスに関しては 湯水のように投資するハイエンド系の皆様は別格でして
音そのものよりもブランド、価格そのものが有無を言わさず効いてくる世界ですので
対象から外して考えますと(爆)

そんなに非現実的な価格ではなくとも、入手可能なユニットの組み合わせ、なんとなくこの辺にツボ と申しましょうか、楽園的な世界がありそうだな  といった分野がちらほらと散見されるのであります。

バランス感覚の優れたベテランユーザーの皆様はそれをしっかり取り込んで、満足した世界を構築なさっておられるようで

さらには一人一人の個性と申しましょうか、格別な味わい深い世界に進んでおられるという ナカナカ日本も趣味的に深い国なのであります。

特に音楽好きが手段としてオーディオに入りますと、結構な水準に達しておられ、さらに理系の素養や工作の素養のある器用かつまめな方々はさらに深く探求されているようです。

対象としては、黄金期のビンテージユニット(枯れていないもの)や
黄金期の管球 それも小出力で音色の良い玉は扱いやすく、投資効果も充分あります。

音源はハイレゾあり、HDあり CDあり SACDあり SPやLPもあり 
最近では youtubeなども混在していたりします 音源も幅広く探索・・・ 楽しい時代です。

玉に関しては300Bなどももちろん良いのですが(300Bはゆとりとバランスが魅力でしょうか?)
 
45シングルの綺麗でさわやかな系列や 2A3系などもまたカナリ良く

ワタクシは3極管特有の美麗さとともに、音像骨格のしっかり感を両立しているVT52に嵌ってしまいまして、これはもうこれ以上玉を変える気持ちがなくなっております。

また、(夏場は少々暑いですが)パワフルで輝かしい211系もなんとなく聴きたくなることがあり
置き場所とメンテに関して少々頭が痛いのですが一応動態保存しております。
(録音の良い少々古いレコードのフルオケ再生は最高だったりします)



スピーカーに関しては好みもありましょうが、やはりデジタルチャンデバは現在では必須ではないでしょうか?抜け、音場感、パワー感などネットワークとは別次元です。

最近は凝りに凝ったネットワークと小口径ユニットの組み合わせで高いSPが多いですが
これをきっちり鳴らすには物量のアンプが必要になりますので非常に効率が悪い話です。
(高級なオーディオショップ的には良い商売かもしれませんが最近はその毒が逆にショップに回ってきているような気もします・・・・ 汗)

デジチャンにするとデジタル入力ソースに関してあまり細かいことを考える必要がなくなりますので
非常に気が楽になります。今流行のハイビットDACやらストリームやら出ておりますが
全く関係ないとは言えませんが、あまり関係なくなります。(爆)

デジチャンが良い意味でボトルネックになりますのでこれに充分に手を入れておけばあとは
なにも考える必要がなくなります 懐に優しいのであります。

そして、たいへん楽チン なのであります。

例えば96k24ビットの音源をダイレクトにデジチャンに流し込むと
これ以上はいらないなあ・・・と最近衰えてきた耳が
 もう充分ですという満足サインを出して来ます(笑)

デジチャンに関してはDACの出力段のところが音にモロに効いてきますので対策のし甲斐があります。少々高くても高品質なパーツを奢ると大満足であります。
ワタクシの場合はメタライズドポリのコンデンサーを使ったCRフィルター1段のみです(爆)

聴感上シビアな高から中域はコンプレッションドライバー+最新のホーンの組み合わせ

中低から低域は音楽の乗りに関わる重要な帯域ですので 音楽性の高い 黄金期の15インチユニットを片ちゃん2発使っています。

もちろん1発の方が音像はコンパクトで、音の纏めも楽なのですが

チェロぐらいまでリアルサイズの音像でボンと出すには 15インチ2発ぐらいが適当かと思います。

15インチフルレンジの選択肢はあまり多くありません。

入手の楽さではJBL タンノイ アルティックでしょうが
個人的には(いずれもやや個性が強いので 音楽を選ぶ傾向があります)
妥当なのはアルティックの605辺りでしょうか。

此方に書いておりますような内容に、なんとなくピントくる皆様でしたら
是非機会を見つけて

True Sonic 206AX
あるいは106AX
の、コンディションのよい個体(鳴らしているもの)を聴いてみてください。

なぜ本邦で紹介されないのか不思議でならない そんな感じなのですが・・・・

(管球王国は唯一紹介しておりまして 執筆陣の探求力は さすがと思います。)








2014年6月9日月曜日

15インチフルレンジの使い方

もはや化石というか、15インチなどのビンテージのユニットは活躍の場を失いつつあるのではないかと危惧しております。

秋葉原のオーディオショップもめっきり減って、特にメジャーではないブランドのビンテージは風前の灯火となりつつあるようです。

タンノイとJBLは人気があり、別格なのかもしれないですが、それ以外はあまり話題になりにくく、アルティックも業務用でしたのでやや引きは弱いですな・・・・


逆にコアなマニア御用達のウエスタンなどは神格化していて恐ろしい値段になっている。

ワタクシ的には15インチはきっちりと抑えるべきアイテムだと今も感じております。

なぜなら黄金期の15インチはスピーカーとしての一つの回答と申しましょうか、究極の世界を打ち出す音響装置 ユニットだからです。

最良のコンディションの15インチを良質な球のアンプでドライブし、ソースを96k24ビットの非圧縮音源などにすると凄まじい世界が広がる。

大音量でなくても、中から小音量でも圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

音の変換効率が高く、また当時の物量投ユニットの筋金入りの音質がさく裂するため
ハイスピードで抜けが良く 乗りが良いのだ。

特にボーカルの抜けと厚みとゆとりは感動的である。

近年の小口径ユニットではどうしても出せない何かがあることに気づく。

とはいっても手がかかるし手間もかかる。
入手は困難 今後どれだけ続くのかわからないが
声の音質に敏感な人にはぜひ体験していただきたい世界であります。

アルティックの605 604E ツルーソニックの206AXがお勧めであります。

15インチのスピーカーが入らないご家庭では、JBLのEシリーズの25センチフルレンジ辺りがお勧めである・・・・・