2017年10月9日月曜日

そろそろSummaryの必要な時期かもしれないので・・一応書きます(爆)2

 それで、いろいろと遍歴してきた結論から言いますと、バランスの良い黄金期の15インチフルレンジ=同軸2ウエイ 高域はホーン型 を選んでおけばまずはOK ということに気がつきました。そのモデルはズバリ アルティック604E、605シリーズ、Tru-sonic206AXAです。
 なぜか、は当ブログをご覧いただくとなんとなく説明しています。きちんとした理由があって、音響理論が確立され、それを真正面から精密に具現化して、原音再生と音楽性を両立させようと優秀なエンジニアとアーティストが取り組んだ時代、しかも経済的に豊かな時代に支えられて構築されたユニット達なのです。
 この時代の前はベル研がレコード、電話やトーキーに関する研究を当時の最も優秀な研究者と開拓していた時代で、そのころには様々な理論、設計手法、部品が試行錯誤の中で確立されていきました。
 現在珍重されるウエスタンエレクトリックのハイエンド機器はまさにそれらの実証実験+大規模なシアター向けに予算度外視で設計製造されたものです。

 当時と今日の決定的な技術の違いは半導体の技術の有無で、高効率な増幅器(アンプ)を製造することが困難であったため、高効率なスピーカー設計の比重は極めて高いものとなりました。
 効率を改善する方法としては、励磁式、コンプレッションホーン、15インチまたは18インチコーンスピーカー 大型のボックス 大型の中域ホーン
 アンプ側は大型の3極管、低歪み大出力の回路設計、優秀なトランスなど

こうして列挙してみると、今音がいいと言われる機器のオンパレードです。300Bや211、WE555 ジェンセンの励磁式18インチなど代表格ですね

 ところが特殊用途に開発された(大規模シアター用)機器なのでここまで我々は手を出す必要はなくて、これらの開発の反省からもう少し汎用性を高めた機器にシフトし始めたものを狙うのがお勧めですと言いたいのです。希少性が高く有名な製品は買うのもメンテするのも大変で部屋も専用の広さが必要になってしまいますので音楽を聴く前に収集とチューニングで貴重な人生の時間を消費してしまいます(涙目)
 しかも高効率のホーンには時間のズレという大問題があって、当時のホーン設計は広がり角が狭い特にホーン長の長いものが多いので位相差を通り越して時間差、山びこぐらい遅くなったり、また水道管や土管の奥から響くような独特の癖が出ている(それがたまらないという方々も大勢いらっしゃいますが音楽を聴くには特に必要でもない世界かと)

 そこでそれらの系譜から生み出されたのが前述の15インチユニット達なのです。
18インチは大きくフルレンジ設計はきつい(中域ドライバーの音域を下げる必要がある)のと、コーン紙が重くて総合的な音の調整が困難、その反省からサイズを15インチに縮小して、音圧が必要な場合はホーン付のボックスに入れるか、15インチユニットを複数同時に駆動すればよいというのが当時の結論だったようです。それは理論と実践の中から生み出された最適解でした。
 なぜに15インチウーファーではなくてフルレンジなのか は 経験の豊かな皆様にはおわかりかと思いますが我々は低音を聞いているのではなくて常に中音域(音声帯域)を聴いている。また中域ユニットとの繋がりを考えるとフルレンジが有利、という事実があるからです。
 アイコニック iconic(電子たばこみたいな名前ですね) JBL Altecの歴史 シャラーホーンで検索すると出てきますが
 15インチフルレンジを大型のバスレフ箱に入れたもの(後の銀箱?当時は黒)もしくは、15インチドライバー(515の前身)をフロントロードホーン付の箱に入れたもの(後のA5,A7)に、3インチコンプレッションドライバー(後の288)と組み合わせた2ウエイシステムで、レコーディングスタジオや小規模シアター用に設計されました。

 後のAltecやJBL技術者達(ベル研や映画会社からの仕事を請け負っていた設計製造会社と思われます)が開発に携わった、現場の経験から生み出された傑作です。

 今も、JBLのプロフェッショナルシリーズのフロントボックスやら、バックロードホーンに15インチフルレンジのドライバーユニットを入れたカスタム構成がジャズ試聴の定番になっていますが、そのルーツを辿ると、これらのWE系の小規模システムに繋がるようです。
 励磁式の2ウエイでは可搬性に課題があったため、マグネットに置き換え、同軸とした604シリーズ(Duplex)もこの頃の設計(海軍からの依頼による潜水艦のソナー用という説もあり、定かではない)らしいのですが (これが後の 612銀箱になる。15インチフルレンジの部分は基本設計が同じなので箱をそのまま使用したのかもしれない。)

これら米国の技術(604や515や288)はイギリスに渡り、一部再設計(パルメコという音響会社が技術提携下によりUKで製造したようである フレーム以外はほとんど604と同一)を受けてBBC(非常に凝った、ダブルバスレフ方式の箱との組み合わせています)に採用されたり、またAltec製品はアビーロードスタジオにも採用されていたようです。ビートルズのレコーディングには605銀箱入りが使われたという噂もあります。

 この頃の技術は今もマニアにしっかりと継承されています。

 例えば国際的に有名な(かってステレオ某誌に寄稿しておられた)某小説作家は15インチフルレンジ(D131?)をバックロード箱に入れ、コンプレッションドライバーの組み合わせてジャズをお聴きとの噂です。

 また某みちのくのジャズ喫茶では巨大な箱に15インチフルレンジから派生したウーファー2発(軽量なコーンなので巨大な箱が必要) +コンプレッションドライバーの組み合わになっていますね。

 ここから派生した技術はシアター、スタジオ向けのAltec、 一般(ハイエンド)向けにはJBLとStephense(スチーブンス)に のれん分けしたようです。
この区分(一般、スタジオ、シアター)は絶対的なモノではなく当時15インチをきちんと設計製造できるヒト、会社は少なかったので、エンジニアが設計を兼務していたり、異動しながら設計システム構築したり、独立後は良きライバルとして、またパーツ、あるいはユニットを、いろいろと融通しあっているような印象があります。

 敢えて言えば

 Altecはシアターやスタジオで音楽にじっくり長時間、音作りに向くバランス重視、モニター用設計
(日本のレコーディングスタジオやシアターの標準器として長らく君臨しました)

 JBLはAltecに対抗して(?)あえて逆相や逆巻き、巨大ボイスコイルにして、ピリッとエッジを立てるジャズ向けの個性を付けた 迫力+趣味性
 (進駐軍の若手将校にJBLファンがいたらしく その影響で日本にJBLが入ってきたのかもしれません。その後山水が代理店を務めて大流行しました。)

 Stephense(スチーブンス)はジャズからクラッシックまで幅広く長時間音楽に浸りきる音楽性を加味した味付け
 (代理店がないまま 日本に紹介されることはありませんでした 日本人にもっとも向く音だと思いますが日本ではほとんど知名度がなく、残念です。)



とにかく試して聴いてビックリなのがきちんと設計された15インチフルレンジ群なのです。
 

そろそろSummaryの必要な時期かもしれないので・・一応書きます(爆)1

オーディオ遍歴と申しますか かれこれ40年ぐらい?やってきてるので・・・それなりに纏めでも書こうかなと思いました。といっても当ブログを閲覧される方は(おそらく極めて)少ないので路傍の石のつぶやきでございます。

 そもそも私たちはなんでオーディオに嵌ってしまったのでしょうか?それはやっぱり昔は音楽ソースに飢えていたからだと思うのです。深夜放送やFM、LPで聞く音楽は格別な愉しみでありました。海外の音楽に衝撃を受けたり、国内のエッジなミュージシャンの活動を追いかけたり、真剣に聴いてました。そんな時代でしたから いい音で聴ける ということは無上の幸せでありました。

 現在はネットで音楽聴き放題の時代ですから好きなときに好きな音楽をいくらでも聴けますし海外のコンサートに行ったり、国内でもメジャーなミュージシャンの生の音を聴けるのですから全く世界が違います。

 また音楽鑑賞(死語に近い)の位置づけも違っていて、目を閉じて耳に全精力を傾けて聴く 時代ではなく、youtube等の映像に音楽が付帯してる感じだったり、BGMだったり気軽なものであります。スピーカーも小型化してBluetooth接続、あるいはヘッドフォーンがメジャーで高度に趣味化してヘッドフォーンは異常に進化を遂げています。Staxがここまで再評価され、コンデンサー型ヘッドフォーンが海外からリリースされるとは驚きでもあります。(Staxは進みすぎていたのでしょうか?今になって世界が追いついた)

 おじさんオーディオ好きにとって、日本のオーディオが盛んだった頃と比べて寂しさはつきまといますが、逆に達観してきて、あの熱狂に対してある種の懐かしさ、眩しい感じを思い起こすのです。
 
 最近LPを聴く人が増えてきたらしく、若干オーディオの再興期に入って嬉しい感じもあります。高度に趣味化したオーディオは残る可能性は高いです。そういった意味で、デジタル化で再興を果たした?写真と同様に 高度に趣味化するとオーディオ(ピュアオーディオ)がまた盛んになる可能性は充分にあります。

 いい耳を持っていて探求心のある方が、本当にいい音響機器を揃えたい! という場合に、ネットで検索して これ買ってみた あるいは家電量販店で相談してスピーカー買ってみたら 最初は若干ガッカリ・・・ となったケース 
 それからどうやったら自分好みのステレオ機器に達するのか  というのは現代でもなかなか興味深い領域です。

 まず重要なのは自分が本当に好きな音楽、領域が判っていることと、好みの音がはっきりしていると 攻めやすい ような気がします。またライブのリアルサイズの音楽に浸りきりたい というのであれば やる価値はある!
と思うのです。

 結論から言いますと、原音か、ライブのリアルサイズの音楽に(ヘッドフォンじゃなくて)浸りきりたい、そして(どっちかというと)色々なジャンルの音楽を幅広くご機嫌で聴きたい というのであれば、今主流の小口径小型スピーカーは将来的には止めたほうがいいですよ~~と断言致します。

 そしてどうせ聴くならいつの日か、15インチの大型システムをお勧めします。

15インチの世界は日本では昔からJBLの独壇場で、ヤフオクやショップに中古品がどっさりありますが・・・・ 結構しんどい世界です。

 日本では死ぬほどJBLの大型システム(特に43シリーズ)が売れたらしいです。(本国ではセールスはそれほどでもなく、またスタジオにも入らなかったという噂です 旧JBLは音そのものよりも・・・・ とにかく大ブーム、ファッションでしたから・・・)

ジャズやロックで大音量、ギンギンギラギラな高域、ドロドロな低域お好きでしたら旧JBLでも良いです が
幅広くいろいろな音楽を聴くなら 旧JBL以外にいろいろ選択肢あります。

 現代のJBLのK2やD5000シリーズはずいぶんと洗練され、音もスムーズになりましたが・・ 高級になって 普通には手の届かない領域になってしまいました。(自宅に導入できないこともないが 音楽にそれだけ投資するのは正直キツイし家族も大反対! 汗
(あと、音がちょっと洗練しすぎ?  少々おとなしい感じですよね 汗)





 



2017年10月2日月曜日

アメリカ音響全盛期 ビンテージ品の楽しみ方

最近の某ステレオ雑誌に、某イタリア車コレクションで有名な方のオーディオシステムの紹介が出ていた。
 ウエスタンの全盛期のドライバーユニットを軸に、復刻された18インチ低域ドライバーとフロントロードボックス、ツイー ターを組み合わせ、特にドライバーに組み合わせているホーンは現代的な設計のものを採用されている。
 ある種究極な組み合わせと思われます。また(懐古趣味、オリジナルコレクターではなく)新旧を巧みに組み合わせている所が流石と思わせる。オーディオに関して相当なキャリアをお持ちと推測されました。
 その最新システムの前はTru-sonicのシステムを使っておられたとのことで、やっぱりね
という感じでございました。
 この辺のクラスを知ってしまうと、もはや最新機器などどうでもよくなってしまう感じであります。(もちろん最新機種も、すごいのはすごい ですけれども なんか 違う様な気がします 完璧な箱庭を狙うのも一つの方向性とは思いますが、 原音+αの世界を知ってしまいますと なんか自分の目指している世界とは違うかな とか 思います 率直に・・・)

 また、某真空管専門誌に、アルティック604シリーズ聴き比べ 特集があり、これもまたツボな企画でございました。使用されている機材がまた流石でありまして、さらに箱のチューニングなどベテラン揃いだからこそできる深い視聴記事でありました。結論としましては(ぜひお読みくださいませ)604Eが最高評価を受けておりました。やっぱりねといいますか、わたくしもすべてのモデルを最高のコンディションで聞き比べる様な幸運には至っておりませんので、限られた経験からしか言えませんが、604 E はズバ抜けてバランスが良い名器と言えるのではないかと密かに思っておりましたので、やはり!と思ってしまいました。
 といいますのは、604のオリジナル(無印、TypeA)のフィックスドエッジやベークドダンパーのバージョンは、なんとなく乾いた感じの音、どうやら周波数の高い領域にピークが出やすい(紙っぽいキャラクターを感じやすい甲高い個性)特徴があるようで、現代的にはその辺が最新のhighbid録音との相性に限界があって、ピーク抑制のためにデジタルフィルターを入れて抑え込むのもどうかな・・・と若干躊躇してしまうところがあります。
 逆に新しいほうの604G以降は、ロックやブラック音楽全盛となりドロドロした低域、打ち込み系の時代で、JBLの4ウエイシステムや、その後のTADとの戦いになり、ジリ貧となっていた時期であるため、得意な中域の張り、情報量、2ウエイのバランスよりも、低域拡大を狙ってM0を増やしたモデルとなっており、高音ドライバーと中域の間の繋がりが悪化してしまったのが若干残念な感じでありました。もちろん箱も620の大きな箱に入れるのが前提で、銀箱に入れたら寂しい結果になってしまいます。620は今日的に自宅に入れるには(専用オーディオルームが何部屋もある方であれば問題ないでしょうか)マンション暮らしには大きすぎるかなと思います。
 604Eを入手してびっくりしたのは、そのコーン紙の軽さとダンパーの繊細さでした。特にダンパーはナイロンメッシュの薄いものに同心円のリブを付けた他のメーカーには見られないもので、いかに初動感度を高めるかに腐心した開発陣の熱意が感じられるものです。もし、程度の良い604Eに巡り会えたら、ぜひ入手していただいて、オリジナルのコーンとダンパーだけは交換しないことをお勧めします。(リコーンキットで配布されているもので、オリジナルと同じEタイプのダンパーを見たことはありません リコーンすると音が変わってしまいます)
 注意点としては、オリジナルのコーンやダンパーは経年劣化を受けていて、へたっているものが大多数であるということです。ボイスコイルが磁気回路に接触している個体も少なくありません。センターがズレれば当然音は急激に劣化します。
 リペアショップとしては、修理後のクレームは避けたいところですので、リコーンを進めると思いますが、なんとかオリジナルのままでセンタリングしてもらう方向でベテランのエンジニアに頼んでみてはいかがでしょうか?

Tru-sonicのP52や206AXはフィックスドエッジなので保存状態の良い個体はエッジの補修で復活できる場合もあります。リコーンには同時代の15インチユニットから移植という手があります。Tru-sonicのP52や206AXは604Eのような工夫はないので、高域にピークが出やすく、オリジナルのネットワーク回路では古い感じの音になりやすいのですが、最新のデジタルチャンネルデバイダーを使用して高域のピークをバッサリとカットし、クロス500前後の中域ホーン(最新のホーン設計のもの)を使えば、原音に近いような中域と、歯切れの良い低域に驚嘆します
 
  

2017年1月7日土曜日

Kodak DCS ProBackのファームウエア

Kodak DCS ProBack

まだ使っておられる方はいらっしゃいますかね。?
ネットでフィルムを探していたら
フィルムが絶滅直前であることに気づきました。
FP100Cも製造中止になっていますし。
チェキぐらいですね。残っているのは・・・・

フィルムが高騰しています。ラインナップも縮小しています。
largeフォーマットは特に危機的状況かも。
さすがに35mmフィルムは残ると思いますが。
120はギリギリ?
4x5や8x10は風前の灯火か?
ガラクタの大判用の銘レンズを捨てるのは忍びないので
特にハッセル用は銘レンズ揃いなので・・・
デジタルバックを使って・・・という線はあるかもしれません。
ただし、適当な機種はあまりないですし、最近の機種は高いです。
Kodak DCS ProBackは時々処分価格で出ていたりします。
これは使いこなしが難しいのですが本HPにやり方を少し書いています。
使うコツは、電源の電流量の要求が巨大なのでバッテリーは安定化した強いものを用意しましょう。(純正のACアダプタを見ればわかりますよね)
最近ですと、リチウムポリマー電池は優秀なので1850を3つ直列に繋いで使っていますがそれでも書き込みに入る前に電源不足で時々落ちます(涙目)

シンクロエラーメッセージに関しては、
https://www.dpreview.com/forums/post/58058880
からダウンロードしたファームにアップするとかなり減ります。

海外のユーザー様がパッチを当ててくださったようですが
大変ありがたいことです。

2016年5月18日水曜日

低評価アルバムの美味しい味わい方  Miles コンプリート・アムステルダム・コンサート 1960



超貴重な発掘音源との前評判の期待を見事に裏切った 的な 意味で有名な?アルバムです(汗)

特にコルトレーンファン側からは、おしなべて低評価になったようです(当然ですよね・・・)

おそらく、当時保守的な当地のファンからすると(なにせベニーグッドマンは大受けだったらしいですから)コルトレーンの超控えめなシーツであっても 拒絶反応をきたしてしまったのではないか、それで主催者がお客の反応を見て大慌て、舞台裏で契約を振りかざしたねじ込みなどがあったであろうということは容易に想像できる。

コルトレーンもまだまだ売り出し中の身、これからソロで羽ばたくという直前、そこでアウェーの洗礼・・・
(マイルスの演奏すら受けはよくない感じであるからコルトレーンへの風当たりは容易に想像できる)

そういう中で、けなげに契約義務を果たしている、その逆風の中で、探るようにして現在挑戦している新たなスタイルを ごくごく控えめながらしっかり出しているのはエライ。

それをやる気がないとか切って捨てるのは・・・・ファンとしてどうなんでしょうか?

北米生活すると、なんとなく(立場が弱いシーンではとても辛いのですよ・・・)よくわかるのですが、
コルトレーンえらい!と思っちゃいました。



で、このアルバムの評価を落としている大きな理由の一つが、アムステルダムコンセルトヘボーにしては  さえない音質 というのが相当あると思います。(ワタシモ 帯を見て、音質を期待して買いました はい 涙)

なにせ完璧にモノラル音源で、しかも ライブなんで・・・・・ 帯域は見事なカマボコ型でございます。(ブートレグ的な)

これを最近のフラット、ワイドレンジ、音場感豊かなSPで再生したら 何じゃ!! で真剣に怒るヒトもおらっしゃると思います

しかし、一方的に批判するのではなくて、再生する側の工夫も必要かもしれません。こういうカマボコモノラル音源は、やはりモノ専用システムでの再生が必要です!

で、こういう輩にはやっぱり15インチがおすすめですよ! 黄金期の同軸の! チョイスは Altec 604, 605 True sonic 206AX P52 あたりがトドメです。

こういうユニットで、若干音量大きめ、かつ、バスとトレブルをEQでブーストして、さらにラインにブースターをかませて、厚く盛ると、仰天!かつ、ご機嫌な音に豹変します。(マジで・・・・)

昔は高嶺の花だったユニットも、今や黄金期の定番15インチ同軸すらも、希少性のあるモノを除けば、モノラル片われの半端物等は破格で売られていたりしますので、それらを救い出して、またブースターも高いバッファーアンプなんてのは不要でして、べーリンガーの数千円のミキサーで十分な効果が出ます(あまりのCPにビックリだ!)

で、そういったモノラル再生対策をして改めて聞き直すと、これって名盤じゃね?的な感じです。

コルトレーンは旅の疲れもあるのか、あるいは聴衆の反応がショックだったのか、若干よれた感じはあるものの、それでもなお聴衆との距離を探りながら、これまで挑戦して開拓してきた新スタイルを、音量ミニマムに絞りながら、できる限りソフトに演奏してファンに伝えようとしているかのような涙ぐましい努力が・・・・・(大排気量のレーシングカーが公道をおとなしく走っているような感じかも )ひしひしと伝わってくる。

圧巻はマイルスの演奏で、安定感抜群なソロ、モードスタイルでど真ん中を静かに突き進む感じは黄金期のマイルスのすごさがじわりと伝わってくる。

リズムセクションやピアノのケリーはいい感じなので アンコール演奏?で、保守的な聴衆から大受けなのが逆に涙を誘う・・・

という訳で、さまざまなドラマが想像できる、演奏の面からもある種名盤であって、音質的にも周波数レンジは狭いが、Dレンジは十分なので、再生系さえ良ければ快感、かつある意味高音質な名盤なのだということがわかりました。

中古版が値崩れしているのでもし見つけたら一度きかれることをオススメします。

2016年5月15日日曜日

久しぶりに火を入れてみる・・・

しばらく更新しておりませんでした・・・ 汗

あまりにも仕事が忙しく、趣味の時間よりも睡眠を優先しておりまして。
爆睡や寝落ちなしには生きられないような状況になっておりました 汗

レコード店にも行けず、アマゾンの徘徊すらできず ストレスはマックスに
さすがに気分が滅入ってしまい、久しぶりに気分転換にCDを買い(オワコンですな)
我が家のオーディオシステムに向かいました。

中断しておりましたが、仕事の中でSRやPAを使うようなイベント物があったり、ウエブ配信のコンテンツを作る必要があったりで、映像と音に関するプロの皆様と交流していたので、オーディオから離れた訳ではありません!(爆)

とはいえ、最近のイベントのSRの様子を舞台の裏や表からいろいろ体験できて、なかなか興味深かったです。予算や規模感、短期のイベント 会場の頻繁な移動など 出張設置撤収のサイクルが基本の今日のSRシステムなので、基本的に可搬性が求められ、軽薄短小ほど良いのですが、会場の興奮を煽るには(爆)大音量、重低音、ボーカルの浸透力、音飛びなどを重視した、各種制約の影響を受けても、最大限のパフォーマンスをひねり出す辺りにプロの匠を感じたのであります。

で、イベント+仕事の嵐が去って、ほんの少し落ち着いた?ので自室でオーディオを聞いてみて・・・・ あれまあ の出来事がございました。

中域の299ドライバーの駆動を担当するVT52 アンプの火を久しぶりに入れると、バシッという音とともに青白い光が水銀整流管の中で光り、やな予感がする 音が出ない・・・・汗
やばいな、と思ってチェックするとパイロットランプも消灯して、過大電流によるフューズ切れと分かった。出力管が破損したかと思った 大汗 フューズを交換して音が出て安堵

あらためて我が家のシステムを半年ぶり(爆)に稼働して聞いてみた・・・
イベント用の最新のSRシステム(比較的高価な構成)を最良の客席で聞くよりも、明らかに良い音ですな・・・・実感

なんか潤いがあって、切れもあって、音飛びも良くて、ボーカルの肉声感もあって、
各楽器の実態感もあるし、なにより低域の質が全然違う。軽くて明瞭で抜けが良い

おそらくその理由は
最近のSR用の基本である、ミッドの(フルレンジ+ツイーター)のアレー状のスピーカーでは
往年のコンプレッションドライバー+大型ホーンのようなトランジェント、能率、音離れは出せないようです。
さらに最近のSR用の低音増強用ウーファーボックス(15−18インチ)では
オーディオ黄金期の15インチユニットの磁気回路、ゆとりあるボックス、最適化されたバスレフによる真に抜けの良い、音飛びの良い良質な低音を出すのは困難である・・・・ということなのではないかなと、改めて感じた次第でアリマス。

最新型SRシステムは可搬性とコスト抑制のためスピーカーの構成が、ローコスト+単純化しております。これをなんとか支えているのが高効率なデジタルアンプや大出力アンプの存在、高品質+高機能なデジタル音響調整機器群なのですが、最後の音の出力部であるスピーカーの性能限界の低下により、音圧や迫力は稼げても、音質的には???となっているのが現在のSRの世界かな・・・と思いました。

逆に、最新のデジタル調整機器群や高性能アンプでドライブする往年の名器の音は高品質かつ鮮烈な音であることが再認識されます。きちんと設計され、コストと技術を惜しみなく投入した黄金期のオーディオ機器を改めて聞くと、なるほどたいしたものであるな・・・ということを再認識したのであります。





2016年1月4日月曜日

パイオニア BDP-170K

パイオニア BDP-170K

値段が1万円+αなのですが、これ凄いです。感動しました。
ほとんどのディスクメディアの再生ができて、またウエブ上のファイル再生も得意、もちろんSACDもブルーレイオーディオもOK (涙目)先のない(泣き)規格製品の再生にはもってこいの機械であります。

逆に心配してしまうのは、これだけ優れたフルサイズの再生専用機を作っても、この値段になってしまうというぐらい、ディスクメディアは追い込まれているのかもしれません(涙目)

しかしながら、今後ネット配信、ハイレゾ、ダウンロード視聴が世界を席巻したら、現状のアナログレコード趣味のように、ディスクメディアがニッチな、コアな領域を確保する可能性は十分あると予想します。
 12cmディスクの遺産は膨大で、かなり美味しいものが巷にあふれています。値段も格安。アナログレコードのように投機的な釣り上げのリスクは少ないですし(爆)もともと画質や音質が低いオリジナル作品ですから今後それ以上のものが作られるのは考えにくい。実装されている、デジタル処理のアップコンバートや、ノイズ低減技術もなかなかなのものなので、HDのDVDも結構綺麗に、BDも4Kテレビ内蔵のアップコンバート機能が優秀なので、かなり楽しめます。
 この機種ではないですが、ディスクプレーヤーに関してパイオニアさんは技術が成熟していますね〜〜〜 下手なハイレゾ音源よりも、オリジナルのオーディオCDをそのまま、パイオニアの黄金期のプレーヤーを使って、機器内蔵のスムージング処理したデジタルの出力の方が結果が良かったりします(マジで・・・)
 こういう情報は専門誌はあんまり書かないですね〜〜(地味すぎるし、センセイ方のビジネスにならないためでしょうか??? 雑誌のご高齢なセンセイ方 一部の方はオーディオ評論の域を遥かに超えて・・・・ 年齢とともに聴覚は確実に衰えます。可聴域はどうなっているのやら・・・・どんな職業にも定年はあります 汗)

 家に格安4Kテレビを買って、このようなプレーヤーで再生して遊ぶのも個人的に悦楽の世界です。映像は機器で決まってしまいますが、もちろんオーディオ関連は奥が深いので、いろいろといじり倒す余地があるわけで・・・・下手なシネコンに行くよりも、総合的にお家の方が良くなる可能性はあります。

 この機種の有難いところは、音声のデジタル出力が割とリッチな仕様(同軸ハイレゾ出力)なので、デジタルアウトを活用すると、ピュアオーディオでも十分にいける(使い倒せる)のが有難いところです。

 まったく良い時代になりました。(涙目)でも・・・・製造業は大変ですなあ(同業者の同情: 涙目)