2008年1月3日木曜日

Tru-sonic 206AX

 Audiowarehouseさんのご厚意で大変貴重なTru-sonic 206AXを譲り受けた。 生産数が少なく、日本にも紹介されていないブランドで、アメリカでも知る人ぞ知る存在。

 本当の意味で隠れた銘器であり、日本でこのユニットの美声を聞いたことのある人は、かなり少ないのではないか。

 私がたまたま試聴することができた、206AXA(極上品)の奏でる音の印象は、陽性で力強く、カラッとしており、他の銘器のような強烈な個性を持たず、同時に比較試聴したtannoyアルニコ同軸、 Altecの604HやJBLのD130+175(蜂の巣ホーン)を、基本特性、音楽性、総合的なバランスともに、遙かに凌ぐと感じた。

シャラーホーンシステムのホーン開発者が設計、Western, JBL, Altec直系の高度な技術を惜しみなく活用した、民生用の数少ないユニットである。有名なアイコニックシステムと技術的な共通点が多いと言われる。民生用の設計故キャビネットサイズを考慮し、基本的にバスレフ動作でチューニングがなされている。

音はハイスピードでフラット。透明感のあるウエストコーストサウンド。

但し、あまりのレアアイテム故、レストアパーツの入手はほぼ不可能。 ボイスコイル擦れ、コーン紙破れと、発声できない状態。オリジナルのコーン紙を生かし、なんとかレストアした。 ボイスコイルはなんと500Ω仕様。アンプが大変で、現在はやっと音が出ているような状態。インピーダンスマッチングが全く取れていないので、ボリュームを大きく上げても音が歪むだけである。この辺をどうするか思案中。ボイスコイルの巻き直し が必要になるかもしれない。

最も大きな問題は、高域のコンプレッションドライバーのダイアフラムが全く入手できないこと。転用できそうな他のメーカーの物も含めウエブ上で片っ端からダイアフラムを探したが、適当な物はついに見つけられず。ダイアフラムを自作するしか方法はなさそうである。


























































 

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