Tru-sonic 106AX
ウエスタンの流れを汲むユニットで
磁気回路が極めて強力
アルニコマグネットを二枚
プレートで挟んで
ボルトで強固に固定している。
フレームも強靱である。
マグネットの力が強く ドライバーなどが引き寄せられて
ダイアフラム交換はコンプレッションドライバーの時と同様、細心の注意が必要である(泣き)
音はパワフルそのもので
やや中高域にエネルギーの盛り上がり感があり
カラッとしてキレがよい。
基本的に前に出てくる陽性なサウンド。
適度な透明感と 音色の良さ、ある種の音楽性があり
Altec604やタンノイの同軸と違って、音楽的中庸さと適度なウエットさ、陰影が出せる。
バリッと モダンジャズを鳴らしたり
しっとりとボーカルものを楽しんだりと
使いこなし次第でいろいろな音が出せるので、かなり楽しめるユニットだ。
Altec604やタンノイの同軸は、素晴らしいユニットだが、ややキャラも濃く(笑)
飼い慣らすのはナカナカ手強い(泣き)
カラッとした、実に力強いAltec604と
ややウエットで陰影に富む、厚みのタンノイ
いずれもパワーを入れて浪々と鳴らすと強みを発揮するユニット。
しかし幅広いジャンルを再生するなら、もう少し中庸な性格のユニットが良いと思うのだが・・・・そこがこれらのユニットの泣き所というか、コントロールが結構難しいのだ
結局、自作の管球アンプで、中小音量でも自分の好みの音に飼い慣らす・・・みたいな感じで、ベテランの領域という面も・・・(泣き)
Tru-sonicは丁度中庸なのと、音の芯をしっかりと出しながら、適度なしなやかさもある音なので、貴重な存在。中、小音量でも程良いバランスで鳴る点も有り難い。
初期はウエスタンの小規模モニターとして、中後期はダンスや、音楽ホール、アメリカの上流家庭での再生用に開発されただけあって、音が良く練られている。
しかし、流通量が極端に少なく、しかも補修パーツの供給がなく、修理できない。
壊れたら基本的に自分で直すしかない(泣き)
いつになったらステレオペアになるのだろうか・・・・?(大泣き。)
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