ホーン型(我が家は299 8AT 206AXA マルチ) を上手く飼い慣らすと実に繊細かつ味わいのある音が出る。
我が家の場合、比較的ホーンの設計が新しいためかさほどホーン臭くない。
JBL2385A JBLはbi radial と言っているが殆どAltecのCDホーンに近い設計で、フレア角がやや大きいタイプ しかも中間絞りは程々で、流体力学的?にも考慮されている感じだ。しっかりした箱に入れてホーンの辺縁をボックスに固定すると、ホーン鳴きもなく、なかなか良い。 500HZクロスで充分使える。(値段も安い・・・ 笑)
またドライバーがチタンでもベリリウムでもない、古いアルミ系フラム(299のパスカライト)なので、あまりドライバー臭くもない
288系の299は絶妙な3インチフラム、1.5インチスロートのサイズ、1インチほど音が細くなく、2インチほど高域端が苦しくない・・・・500HZクロスで、なおかつイコライジングのみで、ギリギリ ツイーターなしでイケルのだ。
これをデジタルチャンデバで弄り倒し、さらに三極管シングルアンプも、このところエージングで音がかなり落ち着いてきたのも手伝って・・・・
やや渋くて、繊細で、奥ゆかしい音が出てくるようになってきた。
SRでの使用前提に新設計されたホーンで、翳りのある音を出すのは結構難しいのだが、それも問題なくクリアーできるようになってきた。
もちろんパワーをぶち込めばド迫力の怒濤のような積極的なサウンドも出るのだが
小音量で、味わいのある音で鳴ってくれる これは有り難い。
またホーン型ならではの、前に出てくる感じ 何とも言えない さえずり感 ?が
やや古めの音楽ソースにはぴったりであるし、また最新の録音でも やや平板なマルチモノのミックスものでも、味付けと立体感が出て割合楽しめるのである。
15インチウーファー+ホーンシステムを小音量で聴くのは邪道だが これはこれでハマル世界である。
一方、リボン型のプレナータイプ(フォスのRPリボン フルシステム または QUAD ESL 57, 63)だが、真空管アンプを弄ったり、入力ソースを、徹底対策したSACDプレーヤーにしたり、プリをパスして直結にしたり・・・・
もともと平板でおとなしめなプレナー型の音を、逆に彫りの深い、立体的な音像が出るように調整してきた。
そして音が歪まないギリギリの範囲で、やや大きめの音(中音量)で再生すると・・・・
結構ビックリの、立体音像がポッカリと浮かび上がり、音がさわやかに吹き抜け、浸透する感じで
なんとなく、ホーン型っぽい感じの、音の世界を作り出す。
もちろんホーン型のような突き刺さるような感じはなく、全域に渡り節度があって、ウルトラスムーズである
しかも、音の消え方、立ち下がりはホーンでは絶対に出せない、大変綺麗な収束を示すのは、さすがにプレナー型ならではである。
ホールトーンなどの、ごく微小な音や雰囲気の再生はすばらしく、各音の成分の、リニアリティーも、位相も、波面も美しいので
HiFiというか、物性的に、非常に優等生的なサウンドで、これは快感である。
なおかつ ドライブ側の、球のアンプの味わいも加わるので 最新の好録音アルバムや、往年の名盤のリマスタリング版は、超ごきげんな ホログラフィックな音像+広大な音場の世界を満喫できる
で、困ったのが、結局、ホーンシステムも、プレナーもどっちも良い音なのだ。
邪魔だから、どっちか一つに絞れと言われたら・・・・ これは非常に困ったことになる。(泣き)
いまのところ、かろうじて難を逃れている。(笑)
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