このバキっとした音の勢いと抜けのよさを生かしながら、
ある程度のしなやかさが出せれば
なんとか使える感じである。
そのままでは聞くに耐えない感じでもある。(涙
アウトプットフィルターレスの設計とはいえ、やはりフィルターは必要と判断
コイルとフィルムコンデンサーを出力部に入れてみることにした。
コイルとコンデンサーの定数と質がもろに音に効いてくる。
コイルは普通の小型チョークコイルでは音が細く薄くなってしまう。
太い銅線を手巻きしてコイルを自作
試行錯誤したところ良い感じになった。
コンデンサーもケミコンの小型のものはつまらない感じで、やはり定評のあるフィルムコンデンサの音はなかなかよかった。
調整で音が劇的に変わるので
これはなかなかスリリングで面白く、かなり楽しめる。
自分流に
がさついた感じがなく クリアで バリッとした感じ
に調整した。
あまりマイルドにすると何の特徴もない無味乾燥な感じの音になるので面白くない。
DACのアナログフィルターを自作する世界と近い。
興味深いのは、不要輻射?のノイズでわさわさした感じ?になる。
スピーカーケーブルにシールド線を使ってみたら効果があったり (笑)
高周波ノイズはかなりシビアなので、
こういった対策も勉強になりなかなか奥が深い。
このストレートな
勢いが命のサウンド
と相性の良いスピーカーはアルティックの604Eであった。
高能率で直線的。直接音がバリッとした感じがはまる。
とても1Wとは思えない、バリバリと凄い迫力だ。
この自作akizukiアンプ基盤は
ヴィンテージものにありがちな、収録の悪い、モヤモヤした音のアルバムの再生
に使ってみたら
かなり良いことがわかった。
チャンデバで分岐後、最終出力段でデジタルサンプリング → スイッチング出力
されるためか、きりっと 引き締まり、聴感上の抜けが良くなるのだ。
これは使える。
以前から上手い再生はできないものかと悩んでいたアルバムがスッキリ再生されて驚く。

超名盤 ビレッジバンガードの夜 のロリンズのサックスなどは
オンマイクで収録されているけれども なんとなく???な音である
なんとなくモコモコして気持ち悪い音だ。
これをハードな味付けのデジタルアンプ基盤+アナログチャンデバCD5+ 604Eで再生すると
ロリンズの絶好調なサックス 怒濤のブロウ が
くっきりとした、やや強めのエッジが立った新鮮な響き
新たに デジタルリマスター されたかのような音で、なかなか最高である。