今、往年の15インチウーハーとホーンシステムが破格で売られている。なぜか?おそらく大きすぎて家の中に収まらないから、手放す人が多いのではないかと思う。
ウサギ小屋にパラゴン、ワンルームに4343、6畳下宿にA7 、これが日本のマニアの伝統である。素敵な現実である。(私は大好きだ・・・やったことないケド)
もしも立派なリスニングルームや、書斎、リビングの広いスペースを手に入れる事が出来たとしたら、それは高価なオーディオセットを入手する以上に幸運な事だと思う。しかし転勤や都心回帰とやらで、仕事や家庭のために狭い我が家、限られた数の部屋に移らなければならないのもまた厳しい現実である。(地方の方は幸せである・・・)
往年の銘器のオーナさん達も、さすがに飽きがきたり、家族の反対や、新型のオーディオセットへの魅力もあって、手放すのを決めたという人が大多数であろう。録音も音像主体のものから、音場主体、あるいはホームシアターサウンドへと様変わりしている。実際、改めて見る15インチのフルサイズのオーディオセットは巨大すぎる。一本100キロ近い。部屋の模様替えで移動を考えただけでもぞっとする。オクで売るにしても、腰を痛める恐れがあるから、通常は家財運送かピアノ運送だ。買う側も売る側も大仕事である。
しかし最近主流のスピーカーときたら、小型ブックシェルフか鉛筆のようなトールボーイばかりである。
小口径ウーハーは低能率だ、どうしても空気を掴む能力が限られ、空間を描くには限界が生じる。猛烈なコストを掛けた高級アンプを繋がないと、朗々と鳴ってくれない。これではオーディオの醍醐味が失われてしまう。音場優先のセッティングでは、スピーカー回りに広い設置スペースが必要となる。さてどうしたものか?
私は次々と放出される往年のスピーカーユニット群を見て、これはチャンスではないかと考えた。ひょっとすると、ジャズ向きの素晴らしいシステム(クラッシックも・・・・)が10万前後で組めるのではないかと。
問題は巨大な箱をどうするか?である。お父さん達には、フロントロードやらバックロードやら低域ホーンの素晴らしい夢のシステムの知識とあこがれはあるけれども・・・・、まともに取り組んだら家から叩き出されるのは必至である。そういった誘惑を全て断ち切って、狭いスペースにも入る、現実的でしかも納得な音の出るシステムが組めるか?を今検討している。
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