2008年8月31日日曜日

最近のシネマサウンド

夏休みはパパ、ママは大変である。

溜まりに溜まった、子供達の夏休みの宿題を無事終了させるためには、アメとムチが必要不可欠である。(涙)

従って家族サービスのために子供を映画館に連れてゆくのも重要な仕事である。

悲しいかな、下の子供はまだ小さいので○○モン映画なのである。(大泣き)

随分年上の長男も我慢して見ているところはエライ(まだ幼稚なので案外好きだったりもする・・・・)

オトーサン的には最近のシネコンの設備の良さ、綺麗さに驚くことしきりである。

昨年は神保町の三省堂の裏に出来たシネコンで○○モン映画を見た。

今年は新宿○○デリーである。ここも最近オープンしたらしく非常に綺麗

映画は○○モン映画なので、安心して楽しめる(結構感動したりして・・・・涙)

で、どうでも良いことだが、どうでも良くない、サウンドチェックである。

ここは最新のシアターサウンド、カナリ気合いを入れて設計したと聞く。

シアター1が一番凄いらしいのだが、今回は家族サービスの悲しさでチェックできず・・・・。

で、シアター9って小さい127席の部屋であった。シートが良くて、シートバックが高く大きく、スクリーンの輝度も適切。なかなか快適である。

サウンドであるが、部屋の無響化を徹底している。廊下のスロープからして、しっかりと吸音されており、夏休み子供映画の定番である、子供達のおしゃべりが ぜんせん聞こえない。これは凄い!

また、中低音がボンボンと部屋中に飽和していた、昔風のシアターサウンドとは違って、大音響になってもほとんど飽和しない。  静音、吸音設計が良いということなのだろう。

一方、残響に関しては、ほとんど無い感じなので、無響室的な空間である。

昔、某研究所で、完全な無響室に入ったことがある。敏感な人は、完全な無響室ではかなりの苦痛を味わうことができる。恐ろしい世界である・・・・・汗 耳が詰まったような感じになるのだ。

ここはさすがにそこまではいかないが、たった一人でこの部屋に長時間居たら、気持ち悪くなる人も出るかもしれない


さて、無響でデッドな部屋だけに、5.1+αのスピーカーの音がそのままダイレクトに近い形で、聞こえてくるので、スピーカーの素の音をチェックすることが出来た。

スピーカーシステムはスクリーンの陰で見えないので、どんなものかは想像の域を出ない。おそらくは15インチダブルのバスレフの上に3-4インチクラスのダイアフラムを使ったコンプレッションドライバー+樹脂製ホーンを乗せ、中域をコーン型のミッドバスで強化したものか、あるいは最近流行のコーン型ミッドバスユニットにフロントローディングホーンを備えたシステムではないかと思われる。 (妄想の域を出ないので完全に外れているかもしれないが・・・・笑)

アンプはパワフルで全域フラット。

非常に明瞭な音で、特に爆発音などの効果音は迫力があって、さすがに映画館らしくて良い感じである。 高域もビーム状にならず、中高域の指向性のコントロールもナカナカ良い。

で、肝心の音が良いか・・・・であるが・・・・どこか微妙なのである。

スピーカーをスクリーンの後ろに設置するだけでかなりのハンディがあるし、それをイコライジングでカバーしても完全にぬけない事情は分かるのだが、やっぱり音抜けが良くないのである。

それから、スピーチ領域の品質が今ひとつなのである。どこか人工的で、ばらけているような、オンマイクでは割れる感じすらつきまとうのが非常に残念であった。

さらに、シネマサウンドのポイントでもある、中低音から重低音のボリュームと質感であるが、これがいかにも昔ながらの中級PAサウンド、SRの音を引きずっているのである。

充分チューニングされていない15インチ前後のウーファーの悪いところ、すなわち迫力のある音ではあるが、やや大味で質感がいまひとつのバタクサイ音、 これが 所々で丸出し・・・・・ 涙

デジタルコントロールとアンプの能力により、昔のようなビリツキやこもり、ドタバタな感じはなくて、非常にコントロールされた、バランスの良い、迫力ある音であることは間違いないのだが、何かグッと来るものがない。

昔のアルティックのA7、A5なんかの方が、最新のシステムと比べて、少なくとも声に関してはずっと良かったような気がするのだが・・・・・。しかも、昔のアルティックの低域はややボコボコ気味ではあったものの、音塊が前に飛ぶ感じが、あれはあれで迫力があってよかったような気がするのだが・・・。

最近映画産業は活況を呈しており、古い映画館は次々と閉館され、最新のシネコンが続々と建築されている。昔のアルティックのA7、A5などは、もはやメーカーもなく(EVに買収されディスコンになった 敵対的買収ってことになるのだろうか?) 今はメーカー純正のメンテナンスサービスもないらしいので、次々に廃棄処分されているようだが、A5だったらデジチャンでマルチにしてアンプを良い物にすれば、今でも相当な力を発揮するはずなのに、勿体ない話である。

我が家でもドライバーなどの廃棄品を一部引き取って、素敵な余生を送って頂いている訳であるが、それはもう最近のシアターでは聴くことの出来ない、非常に味わい深く、音楽的にハッピーな世界である。

老兵は死なず・・・・・

密かな楽しみといえるのではないだろうか。

2008年8月29日金曜日

ライブインヨーロッパ チック・コリア・トリオ



チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、 ロイ・ヘインズ


いかにもECMらしい、クリスタルクリアーで抜けの良いサウンド。

チックコリアはエレクトリック系のアルバムが多いのだが、逆にアコースティック系のトリオのライブ版に好演奏が多いように思われる。


このアルバムは、ナカナカにテンションが高くて、トリオとしてのバランスが良く素晴らしい演奏である。特に前半はお気に入りである。


収録もまた良い

チックのシャープでキレの良いタッチが割とオンマイクで捉えられていて

ベース、ドラムスも迫力がありながらクリアーで抜けが良い。

ECMの中高域の美麗な感じは、いつもながら非常に気持ちがよい。

ECMはハッキリ言って綺麗すぎ・・・硬派なジャズファンからすれば、やや軟弱な感じもあるのだが・・・・

ワタクシ的にはかなり好みの世界である・・・・・ =ワタクシは軟弱である(笑)


オーディオ的には、中高域の美麗な世界を生かしつつ、単にキラキラな軟弱サウンドに陥らない、それなりの配慮が必要である。

ポイントは、一音一音を明確で力強いものに

例えば我が家ではAltec299+Trusonic206+AmcronMT600+211シングルのマルチ

アンプ、スピーカーシステムをなるべくパワフルかつ音抜けの良いモデルで揃え

リアルサイズで彫りの深い再生を目指すと

迫真のヨーロッパライブが再現できる

リアルサイズのロイヘインズのドラムが、

スピーカー間を超えて三次元的にビシッと決まる。

スキッと小気味よいややタイトなミロスラフ・ヴィトウスのベース

そこに打楽器の連打を思わせるシャープなタッチのチックコリアのピアノ

ホール一杯に広がる拍手

実にリッチな音空間である。

2008年8月27日水曜日

買い込む性分

我が家のメインシステムは長年育ててきた、Fostexのリボンスピーカーシステム(IRS γ、εに類似した構成の自作システム・・・・ というか、Fostexがオリジナルであり、Infinityが Fostexから技術を導入してIRSを完成させた・・・Fostex の技術力恐るべし・・・・・・なのである。)
これをVT52-5691ロフチンの管球アンプで駆動。



これが15年以上、部屋のベストポジションで不動の位置を占めている。
いろいろ他のシステムを試してはいるが、結局これを超えられない・・・・・苦笑・・・

狭い部屋にもかかわらず、これ以外にも色々なスピーカーシステムを持っている。
(魅力に勝てず増えてしまった・・・泣き)





ご厚意によりお譲りいただいた、Tru-sonic 206AXAコーナー型(モノラル)が部屋の隅っこに押し込んであって、これはモノラルのレコード鑑賞に活躍。 モノラルレコードの音色のハマリ方は、コレ凄まじい。

職場には Altec 299 8AT/ Tru-sonic 206AXAマルチが(密かに)置いてあって、ソースに合わせて2ウエイか、同軸2ウエイで聴き分けている。 BGMでも、ドッカン、バッスンの大音量もOKだ。抜けがよく、前に張り出す積極的なサウンド。 中高域がクリスタルクリアーで、かつ中域の質感重視の美音が特徴である。

さらに、自宅の深夜の視聴用には、ジャンク再生品の、オンボロなESL63Proを長らく愛用している。蚊の鳴くような音量でも、しっかり再生するのが凄い。

程良いワイドレンジで、かつフルレンジ的な音の纏まり方が非常に好ましい。 これは通常部屋の隅に衝立のように立てかけていて、聴くときには部屋の真ん中によっこらしょと引き出してニアフィールドリスニングしている。ESL63Proはハンドルが付いているのでこういう使い方に非常に向いているのだ。


最近調子に乗って、QuadのESL57のジャンク品をレストアし、ボーカル用として導入した。 これは、もの凄くボーカルが良い。 カマボコ型の懐かしい感じのエネルギーバランスであるが、繊細でありながら、面で軽々と押してくる、割とブ厚い中低音に痺れる。 これは音楽を長時間鑑賞するには、極上の(BGM的+モニター的端正さ)/2・・・のサウンドである。



左端に写っている黒いのが ESL63Pro サランネットで覆われて真っ黒なので、モダンアートと言うか、さながら2001年宇宙の旅のモノリス・・・・異様な感じである。


真ん中が、最近導入して心底気に入ったESL57 オリジナルネイビーブルー仕様(笑)

しかし、昨日、息子に部屋に踏み込まれ、密かに(?)隠していた(涙)ESL57が発見されてしまった。

息子曰く

「パパのガラクタがまた増えた!」

かみさんの前で思いっきりばらされる。

かみさんは絶句し、無言・・・・・

微妙な沈黙・・・・

マズイ 大汗・・・・・

「ハイ、その通りです!。」 (いまさら 弁解してもしょうがない・・・・ )


買い込み過ぎ・・・・・反省。

スピーカーにとって、部屋のベストポジションは通常一カ所しかない。

沢山買い込んでも、活かしようがないのは分かっているのだか・・・・・。

多少面倒でも、スピーカーを移動して、とっかえひっかえ聴くのはカナリ楽しい。

馬鹿につける薬なし・・・・・・である。

 (さすがに、どれかをいずれは処分しなければ・・・・カナリマズイ・・・・・)

2008年8月24日日曜日

AMCRON TECH 600




この扉の向こうの世界・・・・・

家庭ではあり得ない音量

鋭く、厚い・・・・・ 圧倒的ダイナミズム・・・・ 

これは都心居住の普通のオトーサンではとても無理。

夢のまた夢・・・・・笑







だが、このアンプ・・・・ それに適当なスピーカーシステム

スケールはミニチュアサイズかもしれないが 使いこなし次第で

家庭の常識的な音量でも、ブ厚く、ソリッドな音像は充分可能

ガツンと来る、快感。

繊細スムーズなQUADのESLも

ソリッドな、大口径ドライバー+ホーン+15inchウーファーも

どちらも、朗々と鳴る。

深夜はQUADのESLを八の字にセッティング 至近で聴けば

家族にも近所にも迷惑にならず(笑)リアル音像

お隣が外出中、家族も外出中、で、昼間ボリュームが上げられるラッキーな時は

大口径ドライバー+ホーン でバリバリに切れ込む、ダイナミック再生


どちらも、まともに買えない高額な商品だったのだが・・・・

最近はファンも減ったのか、サイズが大きいのが敬遠されるのか、入手は案外楽になっている。

中古の(ジャンク?)放出品をコツコツ集めて、愛情を込めて補修すれば

予算的にさほど無理なく、どちらも所有することができる。

スペースの確保だけは大変だが・・・・・

まことに有り難い時代である。



スピーカーシステムを音楽に合わせて、

あるいは、その時の気分に合わせて、

選択して聴いた方が、当然音楽にゆったりと、安心して浸ることができる・・・

2008年8月23日土曜日

Quad ESL 57 のサウンド 2

レストアしたQuad ESL 57の試聴




ボーカルのレコードを再生すると

ポッカリと浮かぶ、ルイアームストロング

まったく違和感がない、まさに肉声

リラックスムードでゆったりと

ルイアームストロングの陽性な人柄というか

慈愛みたいなものが、じんわりと部屋一杯に響き渡る

朗々と鳴る感じで、部屋が音に満ちる。

中域が分厚くて、音像は適度にソリッドで、芯もある・・・・これはAmcronのお陰もあるが。

低域は面で押す感じで、最低域の伸びは全くないが、軽々と抜ける感じの、節度あるドラムスは快感である。

いかにもフルレンジスピーカーの音ですよね・・・的な、再生音楽の安心感がある。

しかも極上の質感(タッチ)と両立している。

通常のダイナミック型のフルレンジユニットでは絶対に出せない域の、実にきめ細かな質感だ

演奏家がスピーカーの間に立っている感じが 実にナチュラルで、

「ごくフツーの音」なのが逆に凄い。


これは、ハイスピードで生々しくリアルな、所謂オーディオ的快感のサウンドの対極にある。

マニアックなサウンドは、結局のところ、埋もれたノイズや残響を聴いて喜んでいる・・・・・・・・みたいなものなのかな・・・・と、思わされる。

思わず反省・・・である (笑 )

このスピーカーで聴くと、音楽再生の聴かせどころ・・・・が良く判る。

UKの英知、ピーターウオーカーのセンス・・・・・恐るべし・・・・である。

2008年8月21日木曜日

QUAD ESL 57のサウンド

内部補修し、外観を新調したESL57。



いよいよ落ち着いて、じっくり試聴してみる。

アンプは抜群の駆動力のある、Amcron Macrotech 600である。

肝心のサウンドであるが

特にやや古い録音のボーカルものは

思わず笑っちゃうぐらい・・・凄い。

丁度スピーカーの間にぽっかりと浮かび上がる声、ホログラフィックな音像

中域が非常に分厚く

ESL63proがやや繊細でフラット指向であるのに対し、

このESL57は、コンデンサースピーカーとは思えないほど、芯の太い、厚みのある音である。

レンジは決して広くないのだが、 音楽に必要な帯域は充分カバーしている。

中域の張り出した、フルレンジ的なカマボコ状のエネルギー特性が非常に好ましい。

中低域に適度な盛り上がりがあり、安定感のあるサウンド。

音量を絞っても音が痩せない。

最近のマルチウエイのシステムは、ボーカルが分離して一つにまとまらない感じがどこかにつきまとう場合も多いのだが、このESLはフルレンジそのもの、ピタッと一つの音像に纏まるのが凄い。(実際は2ウエイなのだが・・・全く分離しないのである。)

適度にソフトフォーカスで、トランジェントはコンデンサー型ならではの素晴らしさ。歪み感も極小である。

欲張りな要求をすれば、金管楽器の吹き抜ける感じや、ピアノのフレーム感は今ひとつで、やや詰まった感じの音になる・・・・

しかし、安心していつまでも聴き続られる、安定した、充実した、音楽性のある音である。

ベテラン音楽愛好家に愛用されている理由が良く判る。

ハッキリ言って、大人の世界である・・・・・・。(ワタクシにはちょっと早いかな・・・・笑 )

こういうのを本当の銘器と言うのかな・・・・と、ふと思った。

2008年8月20日水曜日

Quad ESL 57 のカスタマイズ2

Quad ESL 57

アンティーク感抜群で、機能美のESL 57 の外観は、なかなか素晴らしいデザインであるが

古くさい我が家では、はまりすぎ?て、部屋全体がかなり古くさく・・・・思わず引いてしまった・・・・

綺麗に片づいた、ピカピカのマンションの一室であれば、素敵に映えるのであろうが・・・・。

そこで、サランネットで気分転換 を狙ってみた。

ネイビーのサランネットで 、北欧家具風にしてみた。

結構イケル・・・・・かも。笑


ささやかな家族対策・・・・である 涙



新旧並べてみた 白熱球照明ではブラックに近い




昼間光フラッシュではブルーに

尖った木の三本足が、アンティークな感じで、なかなか素敵である・・・・。





側面像も、とても良い感じで、非常に気に入っている。

このスピーカー、面積が大きいので部屋の印象も随分と変わる。

この色に飽きたら、ネットの色を換えて楽しめそうである。