2008年8月23日土曜日

Quad ESL 57 のサウンド 2

レストアしたQuad ESL 57の試聴




ボーカルのレコードを再生すると

ポッカリと浮かぶ、ルイアームストロング

まったく違和感がない、まさに肉声

リラックスムードでゆったりと

ルイアームストロングの陽性な人柄というか

慈愛みたいなものが、じんわりと部屋一杯に響き渡る

朗々と鳴る感じで、部屋が音に満ちる。

中域が分厚くて、音像は適度にソリッドで、芯もある・・・・これはAmcronのお陰もあるが。

低域は面で押す感じで、最低域の伸びは全くないが、軽々と抜ける感じの、節度あるドラムスは快感である。

いかにもフルレンジスピーカーの音ですよね・・・的な、再生音楽の安心感がある。

しかも極上の質感(タッチ)と両立している。

通常のダイナミック型のフルレンジユニットでは絶対に出せない域の、実にきめ細かな質感だ

演奏家がスピーカーの間に立っている感じが 実にナチュラルで、

「ごくフツーの音」なのが逆に凄い。


これは、ハイスピードで生々しくリアルな、所謂オーディオ的快感のサウンドの対極にある。

マニアックなサウンドは、結局のところ、埋もれたノイズや残響を聴いて喜んでいる・・・・・・・・みたいなものなのかな・・・・と、思わされる。

思わず反省・・・である (笑 )

このスピーカーで聴くと、音楽再生の聴かせどころ・・・・が良く判る。

UKの英知、ピーターウオーカーのセンス・・・・・恐るべし・・・・である。

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