2008年8月10日日曜日
sweetな高音か bitterな高音か
299 8ATのパスカライトダイアフラム3インチ アルミ製である。
ハイエンドドライバー製品はベリリウムが主流の現代
時代遅れと言われることもある・・・・・涙
しかしワタクシ的には超お気に入りである。
充分にパワフルで、太さ、厚み、そして広大なDレンジを持つことはもちろんだが
高音に、ほのかなsweetさがあるのである。
この音色は、三極管シングルだけでなく、MOSでも、バイポーラのアンプの駆動でも
基本的に変わらないので、ドライバー、フラムの個性ということなのだと思う。
こういった個性は音楽鑑賞用途には非常に宜しい。
あくまでもソースの良さを引き出す感じで
ブラスやシンバルの厚みや、クリスタルクリーンな音場をそつなく再現しながら
なによりもボーカルの質感がスイート&シルキーである
クロス付近の暴れも少ないので
ウーファーとの繋がりも楽なのである。
粗めの録音でも、神経質でヒステリックな咆哮にならずにすむのだ。
これは幅広いソースを楽しみたい音楽マニアには助かる。
市場に溢れている(笑)著明なJBLの1インチや2インチドライバーも聴いたのだが、特に純正のショートホーンとの組み合わせでは、どこか暴れ気味というか、ややbitterな高域になりやすい。また604の同軸もどちらかというと、やや細く、bitterになりやすい傾向があるかと思う。
もちろんJBLもAltecもイロイロと解決策はあるので、チューニング次第でいくらでもスイートに出来ると思いマス・・・・・が、ワタクシの場合、スイートなのが好みなのは明かなので、最初から楽に好みの音が出せる機器の方が良いっていう安直な選択である。笑
ちなみにランシングオリジナルのビンテージドライバー(+極上コンディション)は、スイートな、かなりの美声らしいのだが、ステレオペアはあまりにも高くて、とてもじゃないが買えない・・・・・・・涙
上は206AXAのホーン 充分にデッドニングされている。これもスイートな高音。
現在主流の、最新設計のベリリウムフラムのドライバー群は、さすがに素晴らしい特性と切れ味を持っている。
当然知っているが・・・・微妙なタッチや総合的な音色、個性に関しては、若干微妙である・・・なんとなく優等生的でクリーンすぎると言うべきか・・・・。ま、完全に好みの範囲内の話ではあるが・・・・。
適度に甘く、ある意味でフレキシブルな音楽的寛容さを持ち、長時間の試聴にも向く、こういったビンテージドライバーは、比較的安価でもあり、目立たないが非常に有り難い存在ではないかと思う、今日この頃である。
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