2008年4月21日月曜日

ALTEC 299


パスカライト アルミ系ダイアフラムだ。
マニア向けにはアルニコの288の方が有名だが、
ジャズだけでなく、クラッシックも聴くのなら299だ。

聴感上、エネルギーバランスがフラットで、高域がより伸びているように感じる。
ツイーター無しで充分いける。

アルミは案外癖が少ない。繊細な音も、厚みのある音も出せる。
個人的にはチタンより好ましいように感じる。

また、アルミは、ベリリウムと比較し、総合的なバランスで案外上回るかもしれない。理由はごく単純で、中域での固有音、付帯音が少ないのだ。

ベリリウムは高域の伸び、分解能など、確かに良いのだが、中域に関しては、付帯音が気になることがある。

結論として、299を使っている。今のところ大きな不満はない。使いこなしで大きく音が変わってくるのが面白い。アンプを上手く合わせると、かなりのパワー感が引き出せる、サックスやシンバル音にハッとさせられる。しかもオーケストラのバイオリンパートも充分にこなせる解像度がある。神経質すぎない分解能がむしろ音楽的で好ましい。確かに最高域は伸びていないが、シンシン、シャンシャン、雰囲気+αの部分なのであまり気にはならない。

299、我ながら渋いチョイスだと思うが、パフォーマンスの割には知られていないので人気が無く、またSR落ちの中古品が豊富に流通しているため、時として異常に低価格で手に入れることができる。

フトコロが痛まないのが実は最大の長所ではないか。

1 件のコメント:

Selmer さんのコメント...

こんにちはブログ拝見しています。
現在803B+288-16Kを300Hzクロスで使っています。ウーハーはオンケン箱に入った416-8Aでマルチアンプで使っています。ドライバーを299-16Aに変えるとかなり感じが変わるのでしょうか? ジャズ、クラシックでピアノソロを主に聴いています。サックスの音がリアルに聞こえるのはどちらでしょうか?