以前から手元にある206AXAには、コンプレッションドライバーのフラムがない。
クラッシックなドライバー故、耐入力は高くないので、うっかり飛ばしてしまったり、経年変化などで、フラムはどんどん失われていると思われる。
フラムを抜き取ってからebayで売り飛ばされている、そんな欠品の206が、完璧とか、音は凄いとかで、出品され・・・・・・・それを知らずに、誤って落札してひどい目に遭っている。
ebayはこれだから・・・といっても206AXはコーンからもそれなりの高音が出るので、気がつかなかっただけなのかもしれないが・・・
供給されるパーツも、代替え品も全くない状況だ。
噂によれば中国か台湾辺りで特注可能らしいのだが、少量生産ではとんでもない価格になるのは明らかである。また音がどうなるか保証はまったくない。
で、戯れに、コンプレッションドライバーの勉強を兼ねて、無謀にも、フラム(もどき)の自作を試みた。
そこらへんにある適当な素材での、やっつけ仕事だ。
手巻き寿司ならぬ、手巻きボイスコイル・・・・・ ガラ巻きである。
ダイアフラムは、アルミを手で絞って成形する。案の定、しわしわになってしまった。
しわ伸ばししても消えない、で、気分はリブ入りのアルミフラムってことで・・・・ 爆
こうして、工作していると、大昔子供の頃に、「子供の科学」とか、「学研の科学」とかの記事で、スピーカーを作ったのを思い出した。
ぶーぶーと音が出て、おおいに感動したものである。
それにしても、ドライバーの磁気回路のギャップの狭さには閉口する。少しでもボイスコイルが歪んでいると、すぐに接触し、擦り音が出てしまう。
ボイスコイル巻は、結局3回ほども試行錯誤した。
苦闘の末・・l・・・
なんとか形になった。
細かく見ると、情けない外観ではある。
皺皺である・・・・・・。エッジもなにもあったもんではない。
装着状態。
見た感じは笑っちゃう感じだが
音が出た・・・・・・・。
感動である。
能率は低いけど、小音量ではイケル、予想外にまともな、いい音だ・・・・爆
当たり前だが、アルミのフラムの音がする。優しい高音
アルミソフトドームホーンとでも呼ぼうか・・・・
調子に乗って大パワーを入れると、ボイスコイルが擦れるのか、いきなり音が歪む。
だが、中小音量では問題なく、だんだん良い音で鳴ってきた。
これは面白い・・・・・。しばらくはまりそうである。
ボイスコイルの擦れが取れたら、そのうち特性を測定してみようかと思う。
これを使うかどうかは別として、こういう工作はコンプレッションドライバーの良い勉強になる。
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