我が家のオーディオルーム(・・・・と呼べるかすら微妙?)は薄い壁でお隣のお住まい(部屋)と接している。
ちなみに、お隣サンが就寝するときの、蛍光灯のスイッチを切る音が聞こえてしまうぐらい、恐ろしく薄い壁である。
私は夜間の試聴がほとんどなので、通常は中ー小音量で聴いている。
時には中ー大音量で聴く時もあるが、アルバム一枚通して中ー大音量で聴くことは希 ・・・・涙。
できれば大音量でおもいっきり行きたいところだが、お隣の在室時間は長くて、壁は薄いので、ごくたまに可能である。
中大音量と言っても、おそらく、他のオーディオブログの方々と比べたら、圧倒的に小音量で聴いていることになると思う(涙)
能率91dbの我が家のメインスピーカーを、たった2.5W出力ののVT52シングル真空管アンプで駆動してもパワー不足と感じたことは一度もない。なにしろボリュームの位置はせいぜい10時で、大音量は12時 ボリュームいっぱい(4-5時)で聴いたことは一回もないのだ。
昔、オフ会っぽく、夜中に試聴会をやって、ドンチャン騒いだ時があったが、案の定厳しいクレームが来てしまいました。(大反省です・・・・・。)
都心のボロ屋の悲しさである・・・・。が、めげてはいない。
たとえ小音量、微少入力でも、機器の選択と調整を頑張れば、音質、質感、プレゼンスなど、それなりのモノを得ることが可能だからだ。
ちなみに我が家(または仕事場のオーディオセット)では
深夜 小音量の場合 QUAD ESL63Pro (ジャンク再生品)
中音量で聴く場合 自作フォステクスRPシステム(インフィニティIRSシリーズと同系列のユニット使用)
中大音量(職場でたまに)の場合 ALTEC 299+JBL 2220B使用の自作2ウエイホーンシステム
で聴いているが、どのスピーカーも、音量をかなり絞っても、それなりにバランス良く鳴るようなチューニングを心がけている。
機器によって持ち分というか、得意な音量の領域があるらしく、やはりホーンシステムは有る程度のパワーをぶち込んで、大音量で聴けば自然にノリが良くなる。
一方ESL63は、深夜、音楽を聴きながら(部屋の置き時計の秒針の音が常に聞こえるぐらいの)小音量でも、充分な分解能、微少音のリニアリティーを持っている。
かなりボリュームを絞っても中低域の厚みが残るところも非常に好ましい。
ESL63の小音量時の表現力、バランスは絶妙で、特にパルシブな音の再生力や、声の再生のナチュラルさは抜きん出ていると思う。
しかし発売からかなり経過しているので、モノによっては、購入後すぐ故障して、エレメントからバリバリ、チリチリと異常放電を発生するのはザラという危険な商品だが・・・・中の構造を見ると、そういうのは仕方がないのかなと思う。
我が家のESL63proは、もともとズタボロのジャンク品だったので、修理しては壊れ、また修理しては壊れ・・を繰り返した。
まともにメーカー修理に出すと新品を買う方が安いぐらいかかるから、感電しないようにビクビクしながら自分で勝手に直してきた。 結局4つのエレメントは全部手を入れる羽目になった。4(低音2+中高音2)X2(左右)X2(表裏)=16箇所だ!
修理は非常に面倒で、まったくイヤになるのだが、根性しかない。
とにかく小音量のニアフィールドリスニングの音が良いので、深夜用としてはとても良いスピーカーだと思う。
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