SONY DVP-S9000ES
いまさら・・・・のSACD、かつ、いまさら・・・・・のDVP-S9000ES である・・・ 笑
SACDが聴きたくて、ずいぶん前に入手したもので、改造を施している。
改造箇所に関してはウエブ上でかなり触れられているので省略
内部電源の引き回しとACコード、
インシュレーター
コンデンサー回り
回転メカ回り
を出来る範囲内で強化している。
銅板やブチル、音響用のヘビーな電源コードなどを
随所に入れ込んでチューニングした。
こういったチューニングは、どの機種でもやれば良いというような単純な話ではなく、
かえって音がつまらなくなる場合も多いし、期待通りの良い音になるとは限らないので
最近はやらなくなって久しい。
しかし、一部の機種は、非常に対策の効果が出る。
これは麻薬的とも言える世界で
時々狙いを定めてチューニングするのだが、これが上手くツボにはまったときの喜びは大きい。(笑)
DVP-S9000ESは未完の大器と言うべき機種で、
SACDの再生にかなりのウエイトをかけて製作した、実質的に非常に高級な機種らしい。
SONYの初期のSACDプレーヤーは、ノーマルの状態では、音は確かに繊細美麗ではあるが、やや細身で単調な再生音であり、やっぱりダメか・・・・と落胆していた。
音楽的な表情に乏しく、また中低音域の厚みは、やや冴えない感じで、しかも高域にキャラクターがあり、好きになれなかったのであるが・・・・
この機種は高域のキャラクターが少なく、筐体も、部品もかなりしっかりしているということで、潜在能力は相当高いらしい。そこで中古品をオクでゲットし、コツコツ改造してみた。
結果は上々で、特に内部のケーブルの変更と、インシュレーターをアクリル製の強靱なブロックに変更してから、
非常に厚みのある、SACDとは思えないような彫りの深い立体音像が出るようになった。
腰高だった音がピラミッド状の安定感のある音に。
しかも高弦のきめの細かさは、さすがにSACDと言えるもので
CDも補完があるのかSACD風の繊細な高域が得られる。
長年愛用してきたTEACのVRDS25Xを押しのけて、リファレンス機種になってしまった。
派手さや、押しつけがましい感じが全く無く、非常にニュートラルでありながら、
リスナーが注意して聞き込めば、いくらでもディテールが拾い出せるという、ナカナカ通好みの音である。
SACDのソフトも最近はメジャーなメーカーからはあまりリリースされていないようなので、枯れてきている分野かと思うが、録音もこなれているものが多く、ヨーロッパから渋いマイナーなアルバムが出ていたりして、ハイブリッド版などを見つけるとついつい買ってしまう。
このクラスのプレーヤーで比較試聴すると、SACDはさすがに音が良い。
オーケストラの高弦や雰囲気感は特に魅力的である。
DVP-S9000ESは、 改造すれば、ジャズにもクラッシックにも充分使える、良い製品である。
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