ビンテージのモノラルスピーカー
古いレコードの旨味を絞り出すには
欠かせないチョイスである。
ビンテージにもいろいろあり、余りにも古くさい音を出すスピーカーでは、苦みや渋みが強すぎて
勘弁であるが ・・・泣き
強力な磁気回路を有し、優れた音楽性と適度な透明感を有する
150 4Cや 130A 605 206や106などは、今でも充分に使える 生きたビンテージである
ジューシーな旨味を出す方向性でチューニングすれば・・・・・
分厚い音像が飛び出してきて、ナカナカ使える者達である。
ところで、最近の高音質の再版CDであるが、
なかなか音が良く、アナログレコードを良いカートリッジで再生しているかのような
満足度の高いものが多いので実に有り難い。
(安直であるが・・・・最近は高音質のアナログレコードを集めるのも大変なので・・・・)
ところが、オリジナルのレコードは確かモノラルのハズなのに、
マスターテープがマルチトラックで保存されていたせいか、
疑似ステレオ、ステレオ風にミックスダウンされてCDに収録されていることが多いようだ
これはステレオでの再生では全く問題ないが、
モノラルスピーカーで再生するとチョット具合が悪い。
例えば、サックス、トランペット、ボーカル、ピアノと
右、左、中央・・・って感じでチャンネルを振って収録されていると、モノで再生するときに プリのセレクターで
R、 L、 R+L・・・・のどれかにチョイスする必要があるわけだが
RかLに固定すると、全然聞こえない楽器が出てきたりして・・・・シラケル・・・・・笑
無難なR+Lに固定すると、中央定位の音以外は、音が詰まった感じになって奥行きが出ない。
で、いいからかげんなやり方なのだが
好きなミュージシャンの出る側のチャネルをビンテージのモノラルスピーカーで再生し
反対側のチャネルはサブのスピーカーで小音量再生する、疑似?ステレオ方式を試行中である。
この場合、サブのスピーカーは、あくまでサブ、の雰囲気再生の位置づけなので、
音場型でフワッとした感じのスピーカーが好ましく
QuadのESL等を使っている。(アンプはAMCRONで、それなりに力強くドライブ、但し音量は絞る)
サブの方は、わざと定位しないようにリスニングポジションから距離をおいたり、
スピーカーの方向を内外側に振って、フワリとした間接音的な響きを狙ってセットする。
そうすることによって、ご贔屓のミュージシャンのパートは、
真打ちのビンテージスピーカーによる
まったりとした、旨味たっぷりのビンテージサウンドで、
これが朗々と部屋に響き渡る。
(206AX再生のサッチモなど、泣かせる・・・・・・ 最近のHifi スピーカーでは出せない味わい・・・・)
もう片方のチャネルの音は、反響音が入っており、それをESLが実に繊細な響きとして、適度にサポートする感じで再生するので
ナカナカにゴージャスな音響空間となる。
もちろん音像定位や左右のバランスは???であるが、
丁度コンサートを聴きに行って、ステージかぶりつきの、端の席に陣取っている感じになる。
(真ん中の良い席が取れないときに良くやる。当然音のバランスは悪いし、ホールの響きも今ひとつではあるが・・・・・とにかくミュージシャンの近くに寄って、直接音を聴きたいと思う方である・・・・)
古いレコード、特にボーカルものなどは、かなりハマルので、時々BGM的に聴くときに、
この作戦を使っている。
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