2008年11月15日土曜日

Walsh unitの修理 2

完全に伸びきったダンパー位置を少しずつ本来の位置に矯正。

慎重にセンタリング調整を繰り返す。

ギャップ幅が狭いのか、なかなか動作が安定しない。
低域までカバーするフルレンジなので、ストロークが大きく、どこかで擦れてしまうのだ。


ダンパーの沈み込みに対しては良い対策がないので、とりあえず

ポリの薄線 (荷造りヒモをバラけて広げたもの 笑!)でエッジ部を吊り上げてみた。
まるでエッジレスウーファーである



苦闘数時間。
遂に、擦れが無くなったようだ。

エッジなしの状態であるが、暫定的に鳴らすことに決めた。
とりあえず手近にあったKT88プッシュプルアンプに繋ぐ、


結構良い!なんなんだこれは。聴いたことのない傾向の音。

ひょっとするとダンピングファクターの高いアンプが良いかもしれない。



アンプをAMCRON MT600に変更

キター・・・・・・・・涙!



バイオリン演奏 ライブ版がハマル。



(このアルバムはナカナカ良い 演奏も、録音も秀逸 )



驚きの音!これは凄い。


パワーを入れるとどんどん良くなる。



凄く太く、浸透力のある音

低域も厚く、リアルサイズのピアノが浮かぶ。

バイオリンも・・・・・これは本当によい 分解能はあと一歩だが、

厚みと臨場感が凄い・・・・・

バイオリンの音が周囲に浸透する感じ、

ライブ感、ホールトーン まるでナマのようである。

音像がポッカリと浮かぶ

特に観衆の拍手が部屋一杯に広がる感じ これは全く圧巻である

恐るべし Walsh unit!! 

ジャーマンフィジックスと比較すると、ジャーマンフィジックスの方が高域を中心に、より繊細高分解で洗練された感じである。しかし、ジャーマンフィジックスは2way化により、コーン型ユニットによるバックロードやバスレフの放射する低域に課題がある。それにもう一歩力強さも足りない感じもある。

それに比較すると、Ohm Fはやや荒削りで繊細さにかけるものの、フルレンジらしくシームレスで

かつ パワーを入れると、豪快なナマのような力のある音が、ガンガンに響き渡る。

巨大なベンディングウエーブ式のユニットは伊達ではなかった。

ベンディングウエーブの、不思議な魅力ある響きに圧倒される。

厳しく言えば、このOhm Fの低音はコーン型+バスレフ的な動作によって音圧を稼いでいるので、完全にシームレスなフルレンジ動作ではない。

しかし、若干の癖はあるものの、高域から中低域までは、ぼぼ完璧に近い繋がりの良さがある。

このOhm Fは凄い。とにかく力強く太い。まさにワタクシ好みである。


フルレンジでこんな音は聴いたことがない。

ソースは選ぶが 一つの世界がある。

こんなユニットが存在したとは・・・・・ショッキングな出来事である。

0 件のコメント: