2008年7月23日水曜日

211 VT-4C



211 VT-4C


猛烈に暑い日が続いている。

夏場はいくら音が良くても

大型管球式アンプを

長時間使う気には、とてもなれない。

しかし改めてMOS FETと大型3極管アンプの音を比較すると

やはりかなり世界が違う。物性的にはあきらかにMOSFETだろうが・・・暑くもないし、省エネでもあるし、音場も確かに広い。分解能も凄い。

しかし3極管アンプと大型コンプレッションドライバーの組み合わせによって得られるもの、FETでは得難い音色・・・非常に魅惑的な世界があって・・・

確かに人によって求めているものが違うわけだから、こういった評価は随分人によって違うのだろうが、

個人的には、大型3極管アンプの音に引き寄せられ、ついつい火を入れて・・・・しまわざるおえない。

大型3極管アンプと大型コンプレッションドライバーの魔物のような組み合わせ・・・・・・ 

石アンプのクールさ、スタティックさと比較し、管球式アンプには、音に 伸びやかさ、躍動感、動めき・・・があるように感じられるのだ。 その特徴が露骨に(笑)出てくるのが大型コンプレッションドライバーである。

管球式アンプの音の良さと感じられる部分は、実は歪みや真空管内のプレート等の微細な共振によるごく僅かなひずみによるものだとする意見は多い。確かに、もっともな意見ではある。ただ、特性を調べると、リニアで歪みを少なくするほど音は良くなるように感じられるということもあるから、こうした球アンプの音の性質は、単に歪みが多い少ないと言った問題でもなさそうである。

歪みの多い少ないを云々するなら、スピーカーから空気振動へ変換する部分で発生する歪みこそ強烈である。アンプの特性は回路設計と物量投入でいくらでも理想的なものに改善可能だが、スピーカーだけは簡単に解決できる代物ではない。最近の一部の高級スピーカーは大局的に見ると、進化していると言うよりは、むしろ技術的に後退しているのではないかとすら思えるのだ。

理屈はともかく、大型3極管アンプと大型コンプレッションドライバー・・・これは堪能した方が勝ちというべきか・・・・音楽鑑賞そのものが、随分と楽しくなる。

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