2008年7月22日火曜日
michael brecker two blocks from the edge
michael brecker
火を噴くような怒濤のサックス。
このサックスの咆哮、ブロウの吹き抜ける感じ・・・・を如何に出すかで、大いに感動が変わってくる。
このtwo blocks from the edge の El Nino
後半に向かって徐々にテンションが高まってくる、このグルーブの中で
ブレッカーの怒濤のアドリブソロ 火の出るような熱い演奏、しかしどこかクールで洗練されている。
そして Delta City Bluesのパーカッション、ドラムスの切れ、サックスのブロー
こういったサウンドは、小型スピーカーではどうしても迫力があと一歩出ないのである。
やはりパワフルなシステムが必要である。
299-206AXAの組み合わせは、サックスが吹き上げ、突き抜ける感じが素晴らしい。
但し、得意な分野なのだから、上手く再生できて当たり前である(笑)。
一方、こういったサウンドに全く不向きと思われる、プレナー型での再生にチャレンジしているところだ。
まずはコンデンサー型スピーカーである。
さすがにQuad63proでは力感が不足するのだが、そこを強烈なAMCRON MacroTec 600でドライブ。耐入力一杯で再生、これをスピーカー至近距離でニアフィールドリスニングすると、これはナカナカ・・・・・トランジェントの良さ、中低域の独特の厚みで、迫力そのものは今一歩とは言え、かなり好感度の高いサウンドとなる。
もっと凄いことになるのが、リボン式のフォステクスのRPのフルシステムである。
これはインフィニティーのIRS betaに使われたユニット群を使った自作品。フォステクスの回路図を参考に例えばネットワークはインフィニティーの18db/oct から 12db/octへ変更、低音部は1:2分割のスリット式のダブルバスレフエンクロージャーで、超低域まで伸させている。全体のチューニングはオンマイクのジャズ向きに設計したワタクシのオリジナルスピーカーセットなのだが、これを、VT52 直結 RCA5691管球アンプに VRDS25X直結の組み合わせで再生した場合・・・・・
サックスが前に吹き抜ける感じは299-206AXAと比較すると若干後退するものの、それ以外の要素はほぼ完璧に近いような ホログラフィックなサックスが眼前に出没するのであった。
とてもプレナー型スピーカーの再生とは思えない世界である。彼のクールな世界と情熱の両方を描ききるのである。
それにしても、ブレッカーは熱い。もの凄いパワーとテクニックである。
小型のスピーカーシステムで、何気なく聴くと、彼の演奏は(往年のミュージシャンと比較すると)何となく上手なスタジオミュージシャンがスマートに演奏しているように聞こえてしまう場合もあるのだが・・・・・・、本当はそうではないのだ。
パワフルなオーディオシステムで、中高域の厚みと音像の確かさ、一つ一つの音の力感を可能な限り高めると・・・・
彼の演奏のもの凄さが、ハッキリと判るのである。
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