604 Duplex
それにしても 凄いユニットである。フレームやマグネットアッセンブリーの作り、全体に非常にガッチリとしていて、塗装などの仕上げも美しく、工作精度は極めて高い。
おそらく多少は減磁しているだろうが、ギャップ部の磁力は相当に高く、経年で脱落、ギャップ間に挟まっている金属の小片を除去するのに苦労する。
この辺は純鉄製と思われるが、ホーンを止めているビスの辺りから生じた長年の錆びが、ギャップ部に及んで 錆びの粉がギャップに入り込んでいる。
それに工作時の旋盤の削りカスと思われる破片?まで挟まっていて・・・・これではボイスコイルに干渉し、変な音になるはずである。
こういった、ありえない状態 が 普通にありえる・・・・・ のが、いかにもアメリカ製らしい・・・・笑
コーン紙の皺は少しずつ伸ばして・・・・まあなんか大変な作業ではある。
断線箇所も探さないといけない。ぱっと見た感じは切れてそうなところは判らなかったので
テスターと実体顕微鏡のお出ましである(笑)
ダンパー (スパイダー)は、非常に木目の細かい繊維状のもので、いかにも繊細な音が出そうである。
コーン紙も軽く、中域、微小入力重視の設計が伺える。
これは本当にポテンシャルの高そうなユニットである。
0 件のコメント:
コメントを投稿