2024年1月21日日曜日

I Believe In Little Things Diana Panton

 疲れたときに聴くと良い  くつろぎのボーカル

 Diana Pantonの歌声に加え、録音も独特の世界観があり

Dレンジが広いのかステレオシステムに問題(ぼろ)があるとビリ付き音が出たりしますが

直すと良く鳴ります(汗)



2024年1月20日土曜日

今から思うと 熱かったオーディオという趣味 昭和から平成の頃

 アナログレコードの再ブームだそうで、プレスされた新品のレコードが買えるのは、サブスク時代の反動なのでしょうか、効率やコストを考えたら理解できないことも趣味の世界ならでは。

今日、ふらっとレコード屋さんに立ち寄って中古レコードだけでなく新品のレコードを探すことができるのは幸せです。

昭和の時代、アナログレコードを買う、借りる(レンタルレコード屋の時代)それを家に持ち帰ってレコードプレーヤーの針を下してワクワクしながら再生していた頃が懐かしい。

昭和は据え置き型のオーディオの装置(フルコンポ)を揃えるのは立派な趣味でした。そのブームはCDへの移行とともに徐々に減衰して、ポータブル型のウオークマン、iPOD に主軸が移行、据え置きスピーカーではなく、主にヘッドホンやPC用・Bluetoothのミニスピーカーで聞くようになって 一気に縮小しました・・・・ 

昭和の時代日本の電器メーカーは力を入れて数多くの製品開発しました。その名残の大きな機器がハードオフやリサイクルショップで発見されたりします(時々掘り出し物あり)。

あの頃(昭和の後半ですが)オーディオマニアが異常にケーブルや電源に熱中していて、雑誌もそれを特集して比較視聴記事などを書いていました。あれは日本発らしく海外にも波及したそうです。(文献的には江川先生が最初との噂もあります)

その後、エスカレートして超高級ケーブル(海外製)が登場したり、一方、国内電気メーカーがオーディオ部門を撤退したり、縮小して超高級品へシフトしたりしました。海外の輸入に頼るようになり、オーディオマニアはだんだんとニッチで怪しい世界に移行していったような気がします。 リッチな階層の皆様は高級品を揃えることができますが、一般人の趣味とはずいぶんとかけ離れてしまいました。


ところで、ケーブルや電源の調整をすると確かに音は変わるのでナカナカ面白く、機器の調整の最後に行うと良い感じに仕上がったりして得した気分になりますが、バランスの良い機器、部屋との相性に問題がなければ、ケーブル電源による変化は極わずかで、取るに足らない程度のものであったりすると思うのですが・・・・当時は(商売もあったのでしょう)過度に誇張した記事も多くて、多くの読者を魔境に導いたのではないかと思われます。

ケーブルに投資するより、良いスピーカー(決して高級ではない)に乗り換える方がよっぽど良い結果が得られました。特に音楽のジャンルに合わせていい感じのスピーカーを見つけてそれを軸に相性の良いアンプを繋げばその組み合わせの試行錯誤だけで悦楽の趣味になりました。それに気づくのにずいぶん遠回りしてしまいましたが。

良いスピーカー(誰でも買える、作れる)の原点を辿ると、国産では三菱の16㎝(P610)をバスレフ指定箱に入れる辺りでしょうか。1発でも小音量再生ならとても良い音がしました。さらに箱鳴りを抑えるとかなり良い音になりました。

海外ではAltecの405(13㎝) JBLのK110(25㎝)のようなフルレンジを指定サイズのバスレフ箱に入れて、そのままでも十分楽しめますが(特にジャズやボーカル)、高域の指向性が狭いので音楽によって高域が不足したら適当な能率のツイーター(コーン型で良い)を足して また低音が不足したらセッティングを変えて、それでも不足ならイコライザーかトーンコントロールで少し膨らませれば、結果そんなにケーブルやら電源やらで悩まずとも、安心して音楽が聴けました。

より趣味性を高め、音量を上げたいなら15インチのAltec604E(切れ切れ)または605(万能)TrueSonicの206AX(万能)いずれも同軸ユニット あたりを オリジナルと同じ容積のバスレフ箱に入れて箱鳴りを調節(米松などの箱を適度に鳴らすと極上)すれば 空間を支配する音世界になりました。いずれもフルレンジのユニットで、ボーカルを聴くとはっきりと違いがわかるのですが、音声帯域の再生がきちんとしていて切れ目なくスムースに変換されるので、何を聴いても破綻しないのです。


そういう地味だが重要な話は割と平成や令和になってから自作者向けの雑誌や真空管アンプの雑誌にはっきり書かれるようになりましたが、昭和のころはあまり書かれていなかったような気がします。ごく一部のマニアの間でしか共有されていなかったのはまことに残念な感じはします。(今から思うと・・・偉い先生と熱いマニアが熱狂していたので実体としては訳のわからないような状況だったのかもしれません。)


自作スピーカーも今は小口径(10cmぐらい?)主流の時代らしく、15インチを使っている人は激減していると思いますが(涙目)15インチのいいところは小音量再生でも痩せないのと、チェロ、コントラバスの等身大再生が可能な点から、今後もアナログレコードのように完全に駆逐されることはないと思われます。(SR用として15インチユニットは今も活躍していますし)(大口径は鈍いと思われている節がありますが、銘器は強力な磁気回路とそれに比較すると軽量な振動版なので決して鈍い訳ではなく、どちらかというと駆動アンプの小出力時の特性に敏感なところがもろに出て悪印象に繋がっているようです。)