2008年6月28日土曜日

JBL2220Bを206AXAに換装


遂にミッドの換装を決意。

(15インチのシステムは重いので、何となく億劫になり作業の着手に時間がかかるのである。)

JBL2220Bを1年鳴らし込んだ。バスレフを最適化し(板厚スリットバスレフ シンサレート吸音材を最小)、さらに強烈なアムクロンのアンプでドライブした(これはかなり効果的)。

かなり良い線まできたのであるが、 やはりベースがどうしても弱い。

ドラムスは抜群なのであるが・・・・・・。 残念である。


退役するJBL2220B、これはこれで非常に優秀なユニットである。
本来はホーンロードをかけて使用すべきユニットだ。
有る意味、これに代わるユニットが見つからないというところはある・・・・。
15インチでややかさばるものの、すぐには売却せず、当面ストックすることにした。 206ほど奥行きがないので、梱包サイズもそれほどではない。 (家族に見つかるとまずそうな感じ)







最終調整中の206AXA 不格好だが音は凄い。

バラックのコイル、コンデンサーはあくまで暫定的なものである。


206AXAの磁気回路は、ホームユースのユニットとしては狂気の世界に近い。



大変な作業だが、なんとか換装した。   腰が痛い。

206AXAにはもっとゆったりとしたバスレフボックス(620相当)が好ましいのだが、スペースの関係で最小サイズにした。


最終的に、もの凄い重さのスピーカーになった。 重量を量ってはいないが、100kg近いかもしれない。何せ狭い箱の中に巨大な299ドライバーと206AXAを強引に押し込んでしまったのである。


これで2通りの音が楽しめる。

1.Altec299+JBL2インチバイラジアルホーン クロス650 oct 12dbで 206AXAをウーファーとして使用
(クラッシック、70年代以降のジャズ、フュージョン、ロック用  高域のキレ、ベースの躍動感が凄い。)

2.206AXA フルレンジ使用  高域は同軸のコンプレッションドライバー マルチセルラーホーンを使用
(バリッとした中高域に張りのある音、50年代ジャズ用にぴったりである。)

今回は素直に2ウエイにせず、206AXA単体でフルレンジ動作も可能なマルチとした。 何でこんな面倒なことをするのかというと、50年代のジャズと最新録音のジャズやクラッシックを上手く鳴らすには、どうしても音のエナジーバランスを大きく変える必要があるのである。 これを音の出口の、ユニットで積極的に最適化すると、非常に効果的なのである。


206AXAはアムクロンのMT600、299は211の三極管シングルアンプでドライブする。

アンプの音色の全く異なる2台のアンプなのだが、206AXAと299+ホーンの音色もまた大きく異なる。互いに打ち消しあってバランスを取る感じになる。

クロス付近の違和感がひどいことになるか心配したが、クロスオーバー調整で充分にカバーできることがわかった。

206AXAの中域はハイスピードで充分に伸びがあるので、299+ホーンの中高域に負けない感じである。

従ってミッドバスを入れる必要が無く、2ウエイでもクロス付近の違和感が出にくいのだ。


チャンデバは比較的安価なベーリンガーのDCX2496 これはデジタルプリ兼用である。入力は専らデジタルである。

(DCX2496は良い装置だと思うが、残念ながらアナログ入力時は音場感の劣化が著しく、特に高品質なソースの再生には使う気にならない。入力のオペアンプの品質が高くないのが原因だろうか?デジタル入力は、なんとか許容範囲だ)

ベーリンガーDCX2496は出力部のオペアンプもネックらしく、音は厚みと力感があと一歩足りない感じである。

しかし、使い勝手はなかなかすばらしい。超多機能でこれ一台で何でも可能である。

これにより、手元で 206AXAの同軸と 大型ホーンの2ウエイとを切り替えて、しかもクロスオーバー周波数等も イコライジングも自由自在に操ることができる。



まだ慣らしの段階であるが、現状でも凄い音が出ている。

軽く、積極性のあるハイスピードな音だ。

猛烈にキレの良い、瞬発力のある音である。アタック音などはナマの音の様で、驚く。

ピアノのコンコン言うハンマーの打音が非常にリアルである。音にスピードがある感じ。

音の厚みもまた、なかなか凄い。

ホーンらしく、前へ出てくる立体音像は、実に楽しめる。

ベースは胴鳴り、指の動きが見えるようだ。

バスドラはやや軽くなったものの、2220Bの様に重くよどむ感じがなくなり、軽く抜ける感じが非常に好ましい。

現状でもすでに大満足・・・・・である。

2008年6月24日火曜日

音楽教室の発表会で聴くナマ音とオーディオ

コンサートに行かないと、hifiオーディオを語る資格はない・・・・と良く言われる。

ナマ音は限りなくシャープでダイナミックで、レンジは広大、ウルトラハイスピードである・・・・・

ま、当たり前の話だが。


オーディオファイルの目指す音は原音ではなく、美化された別次元の音であるという考え方はなるほどと思わせるし、確かにオーディオは原音には絶対に適わないところがある。

しかし、原音最高とも言い切れない。実際のコンサートでは、良い席は簡単に取れないし、隣にうるさい人が座っていたり、パンフの束を床に落っことしたり(結構多い) ,咳、椅子の軋みなどの耳障りなノイズ

さらには肝心の演奏家の調子が今ひとつだったり、ホールの音響に問題があったり、PAのボリュームが過大であったり・・・・当日自分の体調が良くなかったりする(これも結構多い)。

なかなか最高のコンディションは揃わないものである。


これはこれでかなりフラストが溜まるものだ。

で、最近気に入っているのが、実は音楽教室の発表会なのである。

我が家の愚息達は、一応、バイオリンとチェロを習っている。で、必然的に発表会とやらに出ることになり、強制的にお父さんも働かされることになるのだ。

最初は嫌々やっていたのであるが、実はこれ、ナマ音、音響を知る上でとても良い経験になることがわかってきた。それで、最近は喜々として参加している。

今回はたまたま都内でも有数のコンサートホールの小ホールで発表会があったのであるが、その部屋の音響が抜群によいのである。

ピアノはスタインウエイのコンサートグランドが置いてあって、そこで子供達が弾くのであるが、この音が凄い。席は自由席で空いているどの席に移動してもOKであるし、自分の子供やお友達の演奏が終わると席を離れる人が多いので、迷惑にならずに自由に場所を移動しながら音の変化を学ぶことができる。

響板の正面至近に座ったときのダイナミック感。後方の席の残響のブレンド感など、素晴らしい。 やはりナマのピアノは凄い。また小ホールは音が充満する感じでこのダイナミズムと余韻は圧倒される。

いくら有名タレントの演奏でも、大ホールで離れてしまうとなんとも情けない音であったりするが、そういうことはなく、オーディオ大音量試聴に近いダイナミズムである。

子供達の演奏も、時として(情け容赦ない)力強いタッチであったりするので、現代音楽並の鋭い打音が出てきたりと、オーディオ的に極めて好ましい。(笑)

以前のホールではベーゼンドルファーのインペリアルが置いてあったけれども、これも凄かった。 天才少女や天才少年が居たり、伴奏の先生もプロだったりするので、イロイロと聴き所が盛りだくさんなのである。

こういう音を聞くと、超マニアが超高能率のフィールド型ユニットやら、1KWオーバーのモンスターアンプに走る気持ちが良くわかる。

ピアノのハンマー音一つを取っても、その鋭い力を伴った響きが、ハイスピードで四方に突き進んで、部屋全体に浸透してゆく様は見事としか言いようがない。

コンコン、カツカツ、キンキン、一つ一つの音の、立ち上がりが猛烈に早いのである。そして音離れが凄い。ダイナミックレンジも周波数全域で広大そのものである。

これに近似する音は・・・・・・・・・・フィールド型か、巨大なコンプレッションドライバーか、フォスのオールリボンユニットを、抜けの良い強力なアンプでドライブした時に、ようやくそれらしい響きが得られるかな・・・・、といった感じである。


若干粗めではあるが、バランスとダイナミズムという観点からすると、206AXAやランシングの150、アルティックの初期の515や604といった往年の銘15インチユニット(超強力磁気回路+頂角の深い、フィックスドエッジの軽量コーン)の音もこの世界に近い。


コンサートから帰って、すぐに自宅のシステムを聴いても、さほどの落差や違和感は感じられないので、方向性は間違っていないかなとも思う。(普通のブックシェルフなどではなかなかこうはいかない。)

こういった経験も、オーディオへの良い刺激になって、なかなか楽しめる。

2008年6月18日水曜日

Tru-sonic 206AXAの音

Tru-sonic 206AXAの微調整中である。

マルチセルラー同軸ホーンの高音域が、全体の印象にかなり影響してくる。

しかし このユニットの最大の特徴は、軽やかで張りのある中音域にあると言えるだろう。

音のキャラクターがアルティックとも、JBLとも、EVとも微妙に違う。

適度な質感と節度を保ちながらカラッとしたキレもある・・・・、かといってノンキャラクターではなく、良い意味で主張のある音と言うべきか。

15インチでありながら、出来の良い6-8インチのような透明感のある中域を特徴としており、適度に元気良く、張り出してくる。50年代のジャスは猛烈にハマル。
しかも充実した低域。音が薄くならない。アルニコ+フィックスドエッジらしい、非常にキレの良い、音程明瞭な低音を、実にスムーズに出してくる。


この低域だけでも納得である。アメリカの超マニアがウーファーとして使用していると噂を聞いたことがある。

中高音にはフルレンジらしく、若干のキャラクターが乗り、最新のスピーカーのようにクリスタルクリーンには鳴らないが、古くさい感じではなく、安っぽさは微塵もない。


質感と音色の良さ、バランス、・・・・・・優れたユニットである。

生産数が少なく、入手難なのが残念である。


私はいわゆるビンテージサウンド好きではなく、現代的な音が好きな方なのだが、

現代にも通用する、”充分に許容範囲なビンテージ音”である。



2008年6月15日日曜日

Tru-sonic 206AXAのネットワーク


206のダイアフラム調整とネットワーク調整を行っているところである。

高域ドライバー用のネットワークは、単純なコンデンサーによる6db/octのローカットが、ナチュラルで良い結果であった。

問題はウーファーをどうするかである。

とりあえずフルレンジ、アンプ直結で聴いてみた。

中高域がややうるさい感じで、落ち着かない。

このユニットは15インチユニットながらボイスコイルが2インチなので、案外高音が出てしまうようだ。

この高音はなかなかのくせ者で、質的には決して良好な高音ではない。

そこで単純な空芯コイルによる6db/octのネットワークで、ハイカットを試みたところ、これはなかなか良好であった。

余計な雑音が出ないため、静けさが出てくるように思う。

当初の計画ではダイレクト感を優先し、ウーファーの直結を考えていた。

今回の結果から、ウーファーにコイルを入れてハイカットする方向で進めることにした。

2008年6月12日木曜日

206AXA コンプレッションドライバーのフラム


入手難の206AXA の同軸コンプレッションドライバー用ダイアフラム

自作を始めて1カ月ほどである。一作目の意外な成功に?調子に乗って2作目も作りステレオペアに。

本日新しい方のフラムの微調整をした。

当初は調整無しで、ただラフに取り付けた状態でしばらく聴いていたのだが、中音量以上になると盛大に歪むのが気になっていた。

特にピアノのffのアタックで盛大な歪みが出ていた。

調べると、ボイスコイルが磁気ギャップの縁に接触しているのが原因であることが分かった。センタリング調整し、歪んだボイスコイルの全体の形を小修正したところ、ボイスコイルの動作がスムーズになり、歪みも消失した。

若干の音圧左右差はまだあるものの、これから調子が出てくるだろう。

さらに欠品していたバックチャンバーも自作してみた。

かなり不格好だが動作自体は良好である。

シンバル音は繊細かつ透明で、美しい余韻を持っている。

こういう作業は、最初に億劫がらなければ、案外ハマルし、なかなか楽しめる。

そこそこの音が出るので、大満足である。

2008年6月7日土曜日

世界一幸せなレコード達  ベイシー 




一関のベイシーに行った。

仙台に出張したのだが、その空き時間を利用

今回は忙しいので一関まで足を延ばすチャンスは無いだろうとあきらめていたのだが、なんと新幹線の広報誌にベイシーが載っていたのだ。

一気に火がついた。

空き時間、ふと目の前を路線バスが通り過ぎた。それに飛び乗ると、仙台駅前には、一関直通の路線バスが待っていた。

一関駅からベイシーまで、歩いて約10分ほどであろうか。

着いた。

そして、営業していた。
(これはありがたいことである。)

店内に入る。

暗い。


写真で見た、あのボックスシート、そしてJBLのシステムが部屋の奥に鎮座しているのがかすかに見えた。

一番後ろの、真ん中の席がたまたま空いていた。 少しためらいつつ、そこに座った。

目前に、ジャズがあった。

図太く、熱く、情熱的な、アメリカが最も輝いていた頃のサウンドが。
JBLシステムの叫び・・・・・・・・・・・・

音量は予想通り大きい。が、つらいほどではない。むしろ快感の大音量である。

3ウエイのユニットは、全てが理想的な動作点で、伸び伸びと発声していた。

カートリッジは、レコードの音溝から、ダイナミックなシグナルを掘り起こしていた。

大きなスピーカーボックスと、(じゃじゃ馬の)JBL2220Bは、ドラムスのダイナミズムを渾身のパワーではじき出していた。

エナジー、パワー、ダイナミズム、吹き上がる力。

そしてクールさ。

さらに、ほのかなウエットさも。

一関に行って良かったと、思った。


これはプロの音である。プロの仕事である。

しかも継続。30年続いているという、これはすごいとしか言いようがない。



以下、野暮な話だが、オーディオ的に コメントすると。

375のパワーは凄い。このぐらいの音量で発声するのが本来の姿なのだろう。このブロウ、咆吼は、さすが4インチダイアフラム、アルミストレートホーンの仕事である。

シャープでハードな音だが、きつすぎない、ギリギリの範囲にコントロールされている。

アンプはJBL製で素子はバイポーラートランジスターだ。

黄金時代のJBLユニットに最適化された名品らしく、さすがにバランス良く、太く、厚く、ダイナミックにスピーカーをドライブしていた。

中低域は巨大な密閉箱+2220Bダブルである。

パルシブな音、ドラムスは最高である。低域が締まり気味のレコードでは理想的な音を提供する。巨大な密閉箱が効いている。

このユニットは典型的なオーバーダンプ型なので、耐入力もかなり高いと思われる。

切れ味とダイレクト感に関しては、圧倒的なパフォーマンスと言って良いと思う。

一方、低域がふくらみ気味のレコードの再生では、2220Bの悪い点が出て、ややだぶつき気味の低域・・・切れの悪い、膨らんだ、音程やや不明瞭なベース これが全体の足を引っ張る感じで、最低域の不足感とともに、歪み、違和感として気になることもあった。

これは私の手持ちの2220Bでも、閉口しているところである。

バスドラは良いのだが、ベースの音が・・・・・・・。全てのソースで不満があるわけではないが、レコードによっては気になってしまうところだ。密閉箱+オーバーダンプのユニットの宿命なのだが。

音像ははかなり大きく、ボーカルはやや割れ気味である。ベースは壁一面のようなサイズとなる。定位もあまりシャープではない。
が、しかし


マッシブな音塊の噴出

怒濤のバスドラ

ホーンの咆吼

シンバル連打、高音シャワー




この空間は、素晴らしい。
マスターの所作も、洗練されていた。


ふと、JBLの巨大な密閉箱の奥に、秘密の地下通路があって、ニューヨークの路地に繋がっている・・・・・・そんなふうにも思えて仕方がなかった。
店を出ると、静かな東北の街に戻っていた。

いつまでもここに在って欲しい。 遠方ゆえになかなか訪問できる機会は少ないだろうが。


2008年6月5日木曜日

206AX 新旧ネットワーク比較

206AXのオリジナルのネットワークの音と、現在使用中の急造ネットワーク(6db/oct)の音は全く異なる。

どっちが良いか、悩みどころである。

古い方はいかにもビンテージユニットの音がする。雰囲気があるとも言えるし、厚みがあるとも言える。
まるでSPか、蓄音機のような趣がある。

一方、新しいコンデンサとコイルで組んだ現在試聴中の物は、透明感があり、繊細かつシャープである。
厚みや雰囲気はあまりない。

どっちが良いのかは何とも言えないが、聴いていてしっくりくるのはむしろ新しい方である。

最新のソースへの追従は文句なしだし、古いソースもリマスタリングを受けたかのようなクリアな音で非常にエキサイティングだ。

幸いなことに、新しい6db/octのネットワークでは、ウーファーと高域のドライバーの左右の音圧差、違和感が目立たない。 おそらくシンプルなネットワーク故、アンプの駆動力がよりストレートに振動板に伝わり、新旧のユニットの持つ微妙な差異を押さえ込んでいるのだろう。

しばらくは新しい方のネットワークで聴くことになりそうだ。

2008年6月4日水曜日

206AXのペアマッチング

206AXのステレオペア調整中である。

左右のバランス不良の原因だが、どうやら内臓ネットワークの影響が大きいようだ。

左右とも、内臓ネットワークをバイパスし、ウーファーにはコイルのみ、ツイーターにはコンデンサーのみのシンプルな6db/octのネットワークを簡易的に繋いで見たところ、かなり良い線で左右のマッチングが得られた。

心配された左右の音量差も気にならない程度である。あとはホーンの音量差とクロス点をどうするかである。

ようやく可能性が見えてきた。

2008年6月3日火曜日

206のペアマッチング




206のようなビンテージユニットはペアマッチングを取るのがかなり難しい。

仕様変更によって、生産年代ごとに細部が異なり、

保存状態によっても特性は大幅に変化する
アメリカで流通しているものは社外品によるリコーンなど、大幅に手が入っている物も多い。

206AXAと206AXはネットワーク設計、コーン紙、配線材、ボイスコイルなどが異なる。

特にネットワークは変更を繰り返されているようである。


困ったことにネットワークの中身はタールで封印され確認できない。

1.2Kクロスの12db/octらしいのだが、初期のAXはウーファー直結との噂も。(未確認)

206AXAと206AXを並べてステレオ再生してみたが位相が微妙にズレる。音圧は左右ともほぼ同じ

高域のクロス付近の特性もかなり異なる。また、フィックスドエッジのコーン紙の低域特性にも差があるようである。
気の長い人で、財力も有るならば、次から次へと購入してペア組みすることも可能なのだろうが、そんな余裕はない・・・・・
マッチングを取るには、これからいろいろと試行錯誤が必要になりそうだ。

2008年6月1日日曜日

SONY 9000ES SACD


SACDも聴きたくて手に入れたのがSONY 9000ES
試聴した中ではアキュの一体型が良かったのだが、使う頻度を考えると、あまりにも高額であり、あっさり諦める。最近はメジャーどころからは、SACDのソフトはあまり出ていないのである。
安くてそこそこのプレーヤーということで探したのがこれ。以前ネットで話題になっていたもの。
オリジナルのままではなんとも薄い音で、音像も細くてダメなのだが、制振化の改良を加えると、なかなか良い音がする。
改造後は、ソニーらしくないというか、SACDらしくない音になる。
ピラミッド状の、割と骨格のしっかりした音が出るようになる。
SACDらしく、解像度、音場感はもともと高いレベルなので、そこに厚みが加わると納得の音になる。
このライブ録音のディスクは、マイルスの演奏がなぜか途中でオフマイクになってしまったり、???なのだが、その辺が逆にライブらしく、臨場感があって、なかなかリアルである。演奏もなかなか良い。
このアルバムでは、ビルエバンスとコルトレーンの演奏が、かなり良い感じである。