2008年6月18日水曜日

Tru-sonic 206AXAの音

Tru-sonic 206AXAの微調整中である。

マルチセルラー同軸ホーンの高音域が、全体の印象にかなり影響してくる。

しかし このユニットの最大の特徴は、軽やかで張りのある中音域にあると言えるだろう。

音のキャラクターがアルティックとも、JBLとも、EVとも微妙に違う。

適度な質感と節度を保ちながらカラッとしたキレもある・・・・、かといってノンキャラクターではなく、良い意味で主張のある音と言うべきか。

15インチでありながら、出来の良い6-8インチのような透明感のある中域を特徴としており、適度に元気良く、張り出してくる。50年代のジャスは猛烈にハマル。
しかも充実した低域。音が薄くならない。アルニコ+フィックスドエッジらしい、非常にキレの良い、音程明瞭な低音を、実にスムーズに出してくる。


この低域だけでも納得である。アメリカの超マニアがウーファーとして使用していると噂を聞いたことがある。

中高音にはフルレンジらしく、若干のキャラクターが乗り、最新のスピーカーのようにクリスタルクリーンには鳴らないが、古くさい感じではなく、安っぽさは微塵もない。


質感と音色の良さ、バランス、・・・・・・優れたユニットである。

生産数が少なく、入手難なのが残念である。


私はいわゆるビンテージサウンド好きではなく、現代的な音が好きな方なのだが、

現代にも通用する、”充分に許容範囲なビンテージ音”である。



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