シグマ
会津の工場で作られるMade in Japanの製品群で性能も品質も高くレンズもカメラボディーも愛用しています。特に切れの良さ、シャープネス、抜け
最近BFをリリースして話題をさらっておられます。シグマはレンズ専業メーカーの中でいち早く独自のデザインを確立してブランド力を高められましたが、その流れを結晶化させたのがBFということなのでしょう。独自の製品を少量生産(といっても数も出されているかと思いますが)で希少価値を高めるというのは今後の日本で欠かせない方向性なのでしょう。
次のフォビオン機を待っていたら、結果FPが出て、今度はBF、センサはベイヤーを使いながらもキッチリ独自のラインで仕上げてくるのは流石。
フォビオンは色々と大変なのでしょう。裏面照射CMOS積層型の性能向上は凄まじくその中でフォビオンで何を訴求するのか練り上げているのかもしれません。
若干気になっておりますのはBFの軸がミニマルな方向に向いている点で、レンズ群もコンパクト化に軸を移しつつあり、そぎ落とす美しさ、コンパクトな方向に収れんしつつあるようです。ミニマル、コンパクトも良いですが高性能、物量投入もまた方向として必要で、Artラインのレンズは高性能、物量で独自の世界を開拓してきた経緯があり、その理想主義と、今後どう折り合いをつけるのか興味深いところです。
重くて移動や撮影は大変ですがArtラインのレンズは物量を惜しみなく投入した結果がにじみ出て凄みのある美しい絵が印象的です。Artラインの大口径レンズとコンパクトなBFやFPの組み合わせはなんとなくバランス的に?となる場合もあります。
その点SD Quattroはボディーサイズの点でArtレンズとの組み合わせのバランスが良く、今見てもミニマルで新鮮なデザインです。シグマがレンズのラインナップをミラーレス用に絞った現在、フォビオン一眼ユーザーとしては最後に生産されたSAマウントのArtレンズ群は貴重な存在と言えるかもしれません。