2010年10月23日土曜日

黄昏のオーディオ街道を楽しむ 3 youtubeのモノラル再生

決して侮れない youtubeの音源

だが音質は悪く しかもモノラル。

ピュアオーディオから最も遠い処にある。笑

だが、演奏内容など、映像付きで(非常に興味深い)

笑っちゃうのが 音楽だけじゃなくて ○イエンドやビンテージオーディオ自慢?の映像がさりげにアップされていたり・・・。
(なんだか音はよく分からないのだが、もの凄くいい音 がしていそうな 雰囲気満載 のビデオクリップなのだ。爆)

ところで、こういったモノーラル音の再生だが

ワタクシの場合、半分本気で(笑)取り組むようになってまだまだ日が浅いのだが、

最近ようやく結構イケル感じで 聞けるようになってきた。
その結果(暫定的であるが・・・・)からすると

モノラルにはモノラル専用システムを組んだほうがよい という結論になった。

一番のおすすめはSP末期からLPモノラル時代に活躍したフルレンジの銘器を専用のコーナーボックスに入れて部屋のコーナーに押し込む。

フルレンジの銘器 であるが、できれば同軸2ウエイの15インチであれば迫力満点である。
(今発売中の管球王国などをごらん頂くとわかりやすいけど)当時は様々なユニットが発売されていて
しかも開発者渾身の力作揃い。
特に音の味付けが絶妙でかつ非常に個性的なので
自分の好きな音色のユニットと出会えるか?が一つのポイントとなる。

だが、一度ぴったりとはまるユニットと出会えたら
生涯つきあえる感じだ。

ワタクシの場合、モノラルシステム用に色々と試した結果、結局tru-sonicの106AXに落ち着いた。
ステレオシステムでは同社の206を使っているのだが、なぜかモノラルの低音質の音源には106がベストマッチであった。206より若干積極的な音で、同軸のホーンも良く鳴るのだがこれが絶妙な音圧、音色で、
適度に積極的で生々しい音がする。

箱はコーナー型のturu-sonic のオリジナルボックスに手を加えたものを使っている。オリジナルの設計では背面コーナー頂部に設けられたスリット式バスレフであったが、これを塞ぎ、前面に大きな口径の開口部を開け 板厚のバスレフとした。この方法はアイコニックから銀箱まで続く当時の典型的な設計手法で、絶妙に15インチの音を活き活きさせるのだ(後面解放よりもトータルで良い場合が多い)

ドライブは300Bシングルの手軽なアンプが良くマッチするようだ。SNが異様に良いY笑)エレキットの300Bシングルアンプ8730を使ってるのだが、300Bはメッシュタイプの中国球に交換、ドライブ段はアメリカの軍用球にしたところ適度に緩く、適度に太いピラミッド状の音 に調整することができた。


昔のモノーラル時代のオーディオシステムそっくりそのものであるが(爆)

凄くはまる 不思議な音が出るのだ。

特にボーカルはフィックスドエッジの15インチフルレンジでネットワークを介さないためか、
適度に生々しい音が出て妙なリアリズムがあり、
また弦や金管は同軸ホーンの素直で積極的な しかし刺激のない温もりのある響きが重なる。

部屋のコーナーに押し込んだボックスからは中低音が増強されて豊かに響く

大きな開口のバスレフ部からはユニットの背面からの反射音が結構漏れてくるのだが
これがまたコンデンサー型のプレナー型のように響きを適度に増強してくれるのか、リッチな響きに。

こういった巧妙な仕掛けで、

モノラルの音が十分リッチでリアルな音像になって迫ってくるのだ。

管球アンプへの入力は3Gのエクスペリアか、WIFI接続のiPadを使っている。

ここだけは今っぽい(爆)

ステレオミニプラグを直接エレキットのアンプ ライン入力に繋いでいる。
プリメインの設計なのでボリュームも付いているので使い勝手も良い。


エレキットのアンプは動作が安定しており、ノイズが非常に少ない。発熱もひどくないので こういった手軽な使い方には向いていると思う。やや優しい感じの音がしっくりマッチするようだ。



入力部のスマートフォンは別にして、それ以外は全部モノーラル時代のやり方そのものじゃないか・・・・ ということになるが・・・・ 試行錯誤の結果、結局こうなってしまった。

これはきっと一つの完成された再生形なのではないかなと思う。

一つ一つの音に力があり、分離が良く、音離れがイイので 潰れた音が蘇り、活き活きと再生されるのだ。

ステレオのように左右の広がりは出ないし、SACDの様な本当の空気感は出ないけれども

前後に定位し力強い音像は迫力があり、十分楽しめるのだ。

SP再生はさすがにやったことがないが、こんな感じで、もっと奥深い世界なのであろうか?(汗)

youtubeのモノーラル再生は、新旧の機材を取り混ぜてマッチングを試行錯誤するという、今のオーディオの密かな楽しみの一つ と云えるのではないだろうか?

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