2007年11月25日日曜日

FOSTEX  ミッドバス リボンスピーカーユニット FS41RP



                                                  
                          
   Fostex は興味深いユニットを開発する通好みのメーカーである。一般的には長岡式BKの200Σ系が有名だが、全く違うサウンド、透明感のある、癖のない素晴らしいユニット群を開発している。
(長岡式BK、サウンドマニアに好まれたと思うが、あの剃刀の様な音は好き嫌いがハッキリする、私はダメだった・・・・。 いかにも紙臭く、ソフトを選びすぎる。箱も大きく、視覚的に違和感が強い。最近のユニットは紙臭さが消えたと聞いたがもはや・・・・狭い部屋の中に入れることは難しいのである。)




FostexがPrinted Ribon式のオールリボン式ユニットを長年手がけていたことを知る人は最近ではかなり減ってしまったようだ。

FS41 RP


時効だから書くが、このユニットはかのInfinity IRSシリーズの上位機種に採用されていたミッドバスそのものである。IRS開発者のヌデール氏を魅了したというこのユニット群、素晴らしい特性を備えている。ダイナミック型の力感を持ちながら、しかもコンデンサー型にも匹敵するトランジェント、透明感、超分解能を持つ。固有音が少なく、癖のないユニットで、ナマ音に近い音が出る。振動板面積は30cmユニットに匹敵。インピーダンスは8オームでフラット。音圧90デシベル以上で三極管シングルでも充分にドライブできる。マニアにも殆ど知られていない、埋もれつつある銘品である。




現在は殆ど入手不能。やるとしたら、勿体ないが、IRSβかδあたりから取り外すしかない。




Printed Ribon式のユニットは、現在ツイーターのみが供給されている。

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

はじめまして innfinity リボンスピーカーのファンです このユニットが 日本製だったとは 驚きです。 どうして ご存知だったのですか? 

you1 さんのコメント...

はじめまして 私もFS41RPを愛用しています。でも振動版のたるみが出て音量が上げられません
分解張り直しとか話はありませんか何の知識なく実行できません
fostexでも
お問い合わせ戴きましたFS41RPは、1988年製造終了後6年間のサポート期間
終了の後にも、可能な限り修理をさせていただいて御座いましたが、
現在保守部品入手不能と成って御座います。
大変申し訳御座いませんが、修理不能と成ります。
とのことです 何か情報はお知りではございませんでしょうか

シンパパ さんのコメント...

RPシリーズは廃止になっており、再開の話はないようです。(涙目)一時期カーオーディオ用に一瞬ですがミッドハイのFS21?相当品?が再販されました。これは商業的にあまり成功しなかったのでしょうかすぐに終了になってしまったようです。
ミッドハイのユニットは秋葉原の○イズミ無線にしばらく在庫が置いてありましたのでひょっとしたら今も入手できるかもしれません。FS41は恐ろしく希少なユニットとなっています。
振動板はカプトンというポリイミドのシートに箔(リボン)が貼られたものです。構造自体は単純なのであるいは補修可能かもしれません。

カプトンの膜自体、かなり耐久性のある膜なのですが、カプトンを固定している接着剤が加水分解等で劣化して、たるみが出ている、あるいはカシメ固定部がゆるくなって張力が落ちてくる可能性はあるかと思います。(自分の所蔵するユニットもおそらくそうなっていると思うのですが 確認していません)補修の可能性としては、自分でチャレンジするしかないかもしれません。

多少の危険をおかしてこのユニットのビスを外して分解し、振動膜とフレームを固定する部分の劣化した接着剤等を丁寧にクリーニングして、再度張力を高めて固定するなどの対策はあるかもしれません 自分ではやったことがなく、報告もないので 想像でしかありませんが)カプトン膜に亀裂等がある場合は、ポリイミドのテープは秋葉原で入手可能(例えば○ヤイデ電気)なのである程度のクラック等なら補修できるかもしれません)

you1 さんのコメント...

貴重な情報 ありがとうございます。
ニアフィールドモニターに近いかんきょうですので
今は自分で我慢できる範囲でクロスオーバー周波数を320前後に上げ音量を抑えています。
我慢できない状態になったらユニットを選んで
バーティカルツインをシングルにし補修をやりたいと思います
35年以上の友 自分の子供のようなスピーカーですので大切に付き合いたいです
ありがとうございます。