2008年11月15日土曜日

Walsh unitの修理




ウオルシュドライバー

フルレンジであり、かつベンディングウエーブによる発声である。

実に巧妙なデザインになっている。

最上端ボイスコイルに直結しているのはチタン箔

チタンの下はアルミ薄板で、細いグルーブが刻まれており分割振動量が調整されている

最下端はパルプコーンである。これには所々スリットが入れてあり、これも分割振動の調整のようだ。

チタン、アルミ箔の内側にはウレタンが張り付けてあり、これも共鳴対策と思われる。

予想以上に凝った作りで、設計者の執念のようなものが感じられる。

さて、音は出るだろうか?

ダンパーが完全にへたっていて、重力でコーンが下がりきっている。

ボイスコイルは下がって、磁気ギャップ間から外れているようだ。

エッジも完全に朽ち果てており、

それがガムテープとゴムシートの素人修理で

無惨な状態にされていて、

しかもそれらは経年変化で脱落しかけていた。

まさに瀕死の状態である。

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