2010年12月13日月曜日

AT THE PLUGGED NICKEL 奇跡の浮遊感




エレクトリックマイルスの直前のマイルスのライブ録音

薬で少々ヨレヨレ気味のマイルスが・・・・若手のバックアップを得て
徐々に調子が出てくるというか、覚醒してくるというか、だんだんと本領が出て、演奏に凄みが出てくる。

奇跡のようなグルーブを記録しているアルバム。

このアルバムではウェインショーターの演奏がキーになっている。

(そういえばウエインショーターはウエザーリポートでの活躍が有名だ 昔は良く聴いたけど最近は聴いてない・・・涙
ウエザーリポートって ザビネルの不思議な世界 の影響が色濃く・・・・・ 涙

 今聴くと 正直なんだかよくわからない 爆

そういえばジャコパストリアスも居て 後半結構 きてる演奏で・・・・ WRもある意味カナリ奥深い・・・爆)

この頃のショーターは 様々な演奏スタイルを研究、吸収していて (なんとなく コールマンやドルフィーを思わせる雰囲気がある)

このマイルスのメンバーの中で 必死に 努力して 探りながら 演奏しているのが判る

これがこのアルバムのテンションを着実に上げている。

ショーターは 決してサックスが上手な演奏家ではないと思うのだが、

テンションが高く、真摯に集中して演奏していて、

渋いけれども 徐々に異様に高レベルの即興演奏へと突入している。

マイルスの微妙なヨレ加減 とそこに見え隠れする天才的なフレーズ  これとショーターの微妙な浮遊感が不思議なバランスを呈して

えもいわれぬ味わいを与えている。

リリカルで手堅いハンコックのピアノと ウィリアムズの時として過激な煽りが 絶妙なタイミングで決まる。

音質はライブ録音にしてはかなり良好だ。

若干詰まった感じもあるし、特にハンコックのピアノがやや遠い感じなのであるが

良く調整されたホーンシステムで 大きめの音量で再生すると

シカゴのライブハウスの 熱狂、興奮が じんわりと伝わってくる。

マニア向けには 米国版のコンプリート が定番らしいのだが シロートのワタクシには
このオリジナル日本版2枚でも十分に楽しめる。

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