2011年2月16日水曜日

K110について・・・・ JBLの傑作ユニット

JBL K110の ドライで パリッとした音 は快感 デアル


普通JBLのフルレンジと言えば LE8TかD130 が定番だ


LE8TはJBLを代表する定番中の定番ユニットで、

JBLの特徴のドライでバリッとした音とともに 

割とフラットな感じで肌理もそれほど荒くないのが日本人に好まれるところか。



D130はパンパンとハリのある音(+高域不足)

肌理はやや粗め

古いジャズに猛烈にハマル 銘ユニットだ。



K110はどうか ? 2つの名器に挟まれて目立たない感じだ。
語られることは少ない。



K110(2120)も130も8も共通しているのは アルミのセンタードーム付きであること

高域の感じは割と良く似ている。


違いはコーン紙と口径にある。


LE8Tはコーンに白いダンプ材が塗布してあって、
F特上の中高域の張り出しを押さえつつ、中低域の引っ込みを抑制している。

割と 大人の音で、評価が高いのも良くわかる。

逆に言うと、JBLにしては おとなしい感じか?

一方、D130はじゃじゃ馬で
猛烈な馬力があるが

口径15インチもあって フルレンジとしては巨大 なため
狭い日本家屋では やや もてあまし気味。

これのJBL推奨箱となると 160から200リッター

とてもじゃないがサブスピーカーのサイズではない。(大泣き)

頂角のごく浅いコーン紙が特徴で
エッジ、ダンパーは硬く パンパンしたハリのある音

ランシング最晩年の傑作と評価は高い。

アルティック時代の15インチユニットとJBLの15インチユニットの相違点は多く
あえて全く違う設計、音にしているようだ

両社のライセンスが影響しているとも聞く

ボイスコイル口径を4インチに拡大、コーン紙を強靱にして頂角を広げている

また、逆相にしているところも大きな特徴

これらは新世代の音を大胆に狙った設計ともいえるが
音のキャラクターが強いともいえる。

この音が好みの人は かなり多いと聞くが

ワタクシ的には ダンパーが硬すぎるのか キャラが濃すぎるのか

その昔 使用を断念 した苦い経験がある 涙

(深々とした低音が出しにくいのだ アムクロン+デジチャンならある程度改善するのだが)
D130はバックロードかフロントロードの箱でないと難しいような気がする。



さて、K110はどうだろうか?

実物を見て驚くのは
コーン紙の薄さである。

10インチのコーンとしては異例な薄さではないだろうか?
そのせいなのか、このサイズのユニットにしては細かい音を実に綺麗に拾って
割とリアルに再生してくる。

一方、M0は小さくなるため、重低音はサッパリ出ない 汗

しかし コーン紙の頂角は普通であるし
ダンパーも異様に硬いわけではなく 

予想よりも音のバランスは悪くない。

ところで、コーン紙が薄いということは

ユニットに強い背圧をかけてはいけないタイプのユニット かもしれない。

もしその通りなら、バックロードやフロントロードのドライバーにはやや使いにくい
ということになる。

また 狭い密閉箱では 割と情けない音 になりやすいという懸念がある。



2120のJBL社の推奨はやや大きめのバスレフ箱

K110はより音楽向けのチューニングが施されている(?)と仮定するなら

後面開放箱や開口の広いバスレフのようなデザインが 向いているかもしれない。

K110は サブシステムとして考えているので
できるだけ小さく、抜けの良い音が出る箱を作りたいところ

現在良い方法がないか思案中である。

1 件のコメント:

gogo1205 さんのコメント...

なんとなくこの記事を見つけたので、投稿です。サンスイ2120箱にK110+VictoeSX202でジャズとクラシックを聴いております。HS500をマルチアンプで鳴らしていたのですが、サンスイ箱とアンプの切替で鳴らせるので便利です。
ボーカルの声に惹かれてVictorSXをScanspeakに替えてからさらによく聞くようになりました。英語のボーカルが気持ち良いのは気のせいなのか、、、、気に入っております。