2008年5月30日金曜日

ストレスのない音



ボトルネックの無いシステムは、容易にストレスのない音を実現する。

良質な15インチのユニット・・・・ (できればアルニコで高域が綺麗に伸びているもの 、オーバーダンプではないもの )

2インチドライバー (できれば高域の伸びがよく、ピーク成分などの暴れのないもの)

大型ホーン   (できればカットオフ400以上でスロートは最短、高域がビーム状にならず、変な絞り込みがない比較的ストレートなもの ホーン内の内容積はあった方がよい。)

大型3極管の球アンプ+アムクロン (低域用)

マルチ  (デジタル)チャンデバ直結

適度にダンプされたバスレフタイプの大型スピーカーボックス・・・・・ (出来ればスリットか、マルチスリット)

それに、やや太めの鋼線、硬い被覆のケーブル・・・・・・

充分に対策されたCDプレーヤー、または良質のアナログプレーヤーとMCカート、ヘッドアンプ

といったラインナップ。

かなりのじゃじゃ馬だが、これをなんとか上手く制御すると

実にストレスのない音がのびのびと出る。

ウーファーやドライバーの振動板を、後ろから棒で思いっきり叩いているような、非常に瞬発力のある音が出てくる。

スキッと抜けるような音

以下、擬音語のオンパレードとなるが・・・・・・

シンバルが パカーン、ジュワーン
サックスがブリブリ、ゴリゴリ 、ブオー
ドラムスがパンパン、バキバキ 、ド、ド、ド
ボーカルがスカーっと伸びる。

ボリュームを上げても音が潰れない。

また、キンキン、ギャーギャーといった不快な音も出ない。

ハイスピードでありながら

同時に図太く、厚みのある音、

ソリッドな立体音像がビシッと前後左右に分離して浮かぶ・・・・・。

音が前に飛ぶ。。。 また奥深く響いてくる  天井の高さ、 あるいはライブハウスの狭さ・・・・熱気

快感である・・・・・・・。なんとも爽快な世界。


ジャンク品やプロの放出品とかを少しずつ揃えれば、一回の支出も、総額としても、かなり安いし。

音に飽きたら、あらゆるところに、どんどん手を入れることが出来る。

バランスが整うと、クラッシックでもポップスでもロックでも充分イケル。

こういう世界を知ると、いわゆる銘器とか、超高級品の類は、さほど必要性を感じなくなるかも。

ま、とにかく、ストレス発散には最高である。

2008年5月29日木曜日

自作ダイアフラムの微調整


床に転がした状態で音出し 

巨大な磁気回路 馬蹄型アルニコVマグネット

フィールド型磁気回路の時代に、省電力という軍の要求に沿ってアルニコマグネットへの置き換えが進められたらしい。

アルティック604はもともと海軍のソナー用に開発されたという話もある。確かに白い塗装の初期型604は船体部品の塗装のようにも見える。残念ながら大戦には間に合わなかったらしいが。

ちなみに、この206AXの前身である106AXや 、さらに一つ前のP52A(これはウエスタンがモニターとして使用したらしい)などは、真っ黒なフレーム、鉄、アルニコ剥き出しの角張った磁気回路など、随分とスパルタンな印象で、いかにも業務用の趣がある。

(音もまた外観に似て、中高域が若干乾いた感じに聞こえた)

そんな時代の遺産?を受け継ぎ、アメリカが最も豊かな時代に開発されたのが206AX。

今日気づいたのだが、この206のダンパーには、なんと1940年製造を示唆するマークが記されていた。

206AXの製造年代には諸説あり、50年代からとの説が有力なのだが、40年代の説、さらに戦中あるいは戦前に開発されたとの噂すらある。

1940年製造のダンパーが50年代まで在庫されていたのだろうか、あるいは40年代に作られたのだろうか、などと考えるだけで楽しい。

フレームがライトブルーに、マグネットが赤く塗られているのが、いかにも民生用のtru-sonicらしい。



エッジはオリジナルではない。



ダイアフラムのセンタリングはなかなかシビアな調整である。

このフラムを固定する3本ネジを少しでもずらすと音がガラリと変わってしまう。

何回かの試行錯誤の上、微調整したところ、さらに音抜けが良くなった。

2008年5月27日火曜日

206AXA 自作ダイアフラム 3


なんと、見た目はボロボロの手作りフラムが、バーンイン3日目にして、割と真っ当な高音を出すようになってしまった・・・・・・。  

聴感上はあまり違和感がない・・・・単に駄耳なだけかもしれないと逆に不安になる。
むしろオリジナルよりも高域が若干伸びてるかも・・・ (苦笑 )

これは206AXAの超強力な磁気回路のなせる技なのだろうか・・・・・・・、

オリジナルのフラムよりもアルミが薄く、軽量なので、結果が良いのかもしれない。

理由は不明だが、とにかくこれで、ステレオ ペアを組める可能性が出てきた。

予想外の結果であるが ありがたいことである。

2008年5月26日月曜日

206AXAのフラム 無謀なる自作のココロミ2




例の自作のダイアフラムだが、音出しを続けている。

さらに調子が出て、予想以上良い音になってきた。 なかなかイケル・・・・





コンプレッションドライバーのダイアフラムは、スピーカーパーツの中でも非常にデリケートな部分とされている。

純正品であっても、新しいフラムに交換した後や、しばらく鳴らしていなかったものを稼働した際には、ドライバーの音がハッキリ歪み、高音の伸びが失われたりすることは良く経験するところだ。

また逆に、硬かった音が、エージングでどんどんナチュラルになったりする。

金属のいったい何が変化して音が変わるのかは謎である。



ジャズのシンバル音の入っているCDをかけると、音の変化がハッキリ分かり興味深い。

現状では若干の荒さはあるものの、かなりしっかりとしたシンバル音が再生されるようになってきた。

ビルエバンスのモントルーやエクスポレーションなどで シンバルがジャーンと鳴る時には、 耳をそばだてて毎回音の変化を楽しんでいる。

(フラム自作という、密かな楽しみができそうである・・・・笑)

2008年5月25日日曜日

206AXAのフラム 無謀なる自作のココロミ

以前から手元にある206AXAには、コンプレッションドライバーのフラムがない。

クラッシックなドライバー故、耐入力は高くないので、うっかり飛ばしてしまったり、経年変化などで、フラムはどんどん失われていると思われる。

フラムを抜き取ってからebayで売り飛ばされている、そんな欠品の206が、完璧とか、音は凄いとかで、出品され・・・・・・・それを知らずに、誤って落札してひどい目に遭っている。


ebayはこれだから・・・といっても206AXはコーンからもそれなりの高音が出るので、気がつかなかっただけなのかもしれないが・・・

供給されるパーツも、代替え品も全くない状況だ。

噂によれば中国か台湾辺りで特注可能らしいのだが、少量生産ではとんでもない価格になるのは明らかである。また音がどうなるか保証はまったくない。


で、戯れに、コンプレッションドライバーの勉強を兼ねて、無謀にも、フラム(もどき)の自作を試みた。

そこらへんにある適当な素材での、やっつけ仕事だ。

手巻き寿司ならぬ、手巻きボイスコイル・・・・・ ガラ巻きである。



ダイアフラムは、アルミを手で絞って成形する。案の定、しわしわになってしまった。
しわ伸ばししても消えない、で、気分はリブ入りのアルミフラムってことで・・・・ 爆

こうして、工作していると、大昔子供の頃に、「子供の科学」とか、「学研の科学」とかの記事で、スピーカーを作ったのを思い出した。

ぶーぶーと音が出て、おおいに感動したものである。


それにしても、ドライバーの磁気回路のギャップの狭さには閉口する。少しでもボイスコイルが歪んでいると、すぐに接触し、擦り音が出てしまう。

ボイスコイル巻は、結局3回ほども試行錯誤した。


苦闘の末・・l・・・



なんとか形になった。

細かく見ると、情けない外観ではある。

皺皺である・・・・・・。エッジもなにもあったもんではない。




装着状態。




見た感じは笑っちゃう感じだが

音が出た・・・・・・・。

感動である。


能率は低いけど、小音量ではイケル、予想外にまともな、いい音だ・・・・爆

当たり前だが、アルミのフラムの音がする。優しい高音

アルミソフトドームホーンとでも呼ぼうか・・・・

調子に乗って大パワーを入れると、ボイスコイルが擦れるのか、いきなり音が歪む。

だが、中小音量では問題なく、だんだん良い音で鳴ってきた。

これは面白い・・・・・。しばらくはまりそうである。

ボイスコイルの擦れが取れたら、そのうち特性を測定してみようかと思う。

これを使うかどうかは別として、こういう工作はコンプレッションドライバーの良い勉強になる。

2008年5月24日土曜日

Tru-sonic 206AXA の高音

Tru-sonic 206AXA の高音について

マルチレルラーホーン、1.5インチダイアフラムのコンプレッションドライバーである。
フェーズプラグは古典的な多穴のホールで、磁気回路はウーハーと共用している。
スロート径は1インチ。

ダイアフラムは比較的厚みのあるアルミ製で、エッジは同心円の溝状になっているようだ。

よく比較されるアルティック604の高音と比べると、かなり異なるキャラクターだ。

なんともいえない、甘美な高音である。604を男性的と言うなら、206は女性的な音ということになるだろう。

ジャズのシンバル音は604の様にダイナミックには鳴らない。あくまで控えめな印象だ。また、ハイエンドは余り伸びていない感じもある。 

はっとするようなダイナミックさは無いのだが、聞き込むと、しっかりとした厚みもあり、なかなか質感も高いことがわかる。8セルのマルチセルラーホーンにより、指向性もきちんとコントロールされており、自然な広がり感だ。 ビーム状になりがちなショートホーンのキャラクターが、非常に良く押さえ込まれている。これは大変重要な処である。

(ビーム状の高音は、長期使用で違和感が出て来て、結局手放すことになることが多いのだ。)

また適度に厚みのある高音は15インチのウーハーとの繋がりが自然で、クロスオーバー付近の音のコントロールがしやすい。

ジャズをかぶりつきで聴く感じを求めるならダイナミックで切れ込みのある604、長時間の試聴や、しっとりとボーカルを聴くなら206が良さそうな感じである。

2008年5月23日金曜日

モノラル


モノラルのアルバムは、オーディオ的には、なかなかピンとこない場合も多いのだが、好録音のアルバムを、当時の優れたスピーカーで再生すると、なかなかすごい世界を展開してくれる。

当時のレコーディングエンジニア恐るべし・・・
奥行き、広がり、厚み、張り出し、リアリティー、文句なしである。

もちろん、このアルバムの収録時に生産されていた超高級ユニットである、206AXA恐るべし・・・・・、である。 恐ろしくハマル・・・・・

死蔵している耳タコのアルバム群を、いそいそと聴き返したくなるほどの新鮮な感動が得られるなら、新規の機器導入は大成功ということになる。

ヘレンメリルの歌唱力、改めて感心・・・・である。思わずニューヨークの街並を思い出してしまった。再開発が進んだとはいえ、ストリートのくすんだ雰囲気は残っているので・・・・。

またクリフォードブラウンのソロ、これがとても清涼感があってすばらしい。クインシージョーンズのアレンジと言われるが、スコアも用意されていたのだろうか、あるいはアドリブなのか、など思いを馳せながら聞き入ってしまう。

これに、モノラルのカートリッジと、プレーヤーなんかそろえてしまったら・・・・・・・・沼が深すぎ・・・・・さすがに止めておきます。