2008年5月25日日曜日

206AXAのフラム 無謀なる自作のココロミ

以前から手元にある206AXAには、コンプレッションドライバーのフラムがない。

クラッシックなドライバー故、耐入力は高くないので、うっかり飛ばしてしまったり、経年変化などで、フラムはどんどん失われていると思われる。

フラムを抜き取ってからebayで売り飛ばされている、そんな欠品の206が、完璧とか、音は凄いとかで、出品され・・・・・・・それを知らずに、誤って落札してひどい目に遭っている。


ebayはこれだから・・・といっても206AXはコーンからもそれなりの高音が出るので、気がつかなかっただけなのかもしれないが・・・

供給されるパーツも、代替え品も全くない状況だ。

噂によれば中国か台湾辺りで特注可能らしいのだが、少量生産ではとんでもない価格になるのは明らかである。また音がどうなるか保証はまったくない。


で、戯れに、コンプレッションドライバーの勉強を兼ねて、無謀にも、フラム(もどき)の自作を試みた。

そこらへんにある適当な素材での、やっつけ仕事だ。

手巻き寿司ならぬ、手巻きボイスコイル・・・・・ ガラ巻きである。



ダイアフラムは、アルミを手で絞って成形する。案の定、しわしわになってしまった。
しわ伸ばししても消えない、で、気分はリブ入りのアルミフラムってことで・・・・ 爆

こうして、工作していると、大昔子供の頃に、「子供の科学」とか、「学研の科学」とかの記事で、スピーカーを作ったのを思い出した。

ぶーぶーと音が出て、おおいに感動したものである。


それにしても、ドライバーの磁気回路のギャップの狭さには閉口する。少しでもボイスコイルが歪んでいると、すぐに接触し、擦り音が出てしまう。

ボイスコイル巻は、結局3回ほども試行錯誤した。


苦闘の末・・l・・・



なんとか形になった。

細かく見ると、情けない外観ではある。

皺皺である・・・・・・。エッジもなにもあったもんではない。




装着状態。




見た感じは笑っちゃう感じだが

音が出た・・・・・・・。

感動である。


能率は低いけど、小音量ではイケル、予想外にまともな、いい音だ・・・・爆

当たり前だが、アルミのフラムの音がする。優しい高音

アルミソフトドームホーンとでも呼ぼうか・・・・

調子に乗って大パワーを入れると、ボイスコイルが擦れるのか、いきなり音が歪む。

だが、中小音量では問題なく、だんだん良い音で鳴ってきた。

これは面白い・・・・・。しばらくはまりそうである。

ボイスコイルの擦れが取れたら、そのうち特性を測定してみようかと思う。

これを使うかどうかは別として、こういう工作はコンプレッションドライバーの良い勉強になる。

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