2009年8月26日水曜日

Altec 604E編 フルレンジの良さ


Altec 604E

音色は同軸のホーンドライバーのキャラクターで決まっている部分が大きいと思うが

ホーンドライバーにコンデンサー一発 ホーンの音圧を減衰させ

オリジナルのホーンから小口径ホーンに改修して

さらにフェルトを除いてコーンの内側部を露出

ウーファー部をアンプ直結にする

ウーファー部が意外にまともな音色で鳴っているので、フルレンジ的な使い方が出来る。

ボーカルに関してはアルティックらしく、もともと非常に良い音であるし

フェルト除去、アンプ直結にすると、微細な音の再生も良好・・・・・全く問題ないレベルだ。

コーンの高域端は若干荒れるけれども 幸いかなり減衰しており

重要な発声音域の再生音圧レベルが非常に高いので

いろいろな雑音やら荒れた音も多少は出ている様子だが、肝心な樂音の音圧レベルが高いのでほとんど気にならない。

音色的には、フルレンジの音 とにかくスムーズで繋がりがよい。

恐ろしいセッティングである・・・・・爆
でも ユニットが優秀なので、音は案外まとも・・・ 笑



分割振動や、リニアリティー、スペースファクター等で、最近はほとんど省みられない 大口径フルレンジ であるが

この時代のホーレー社のコーンの品質は高く

またアルティックも、スパイダー、エッジ等にかなり力を入れてチューニングしたと見えて

抜群のバランスで鳴る。(やや低音不足ダガ・・・・・笑)




アルティックがおかしくなったのは、70年代辺りからの、重低音のリズム系が音楽シーンを支配するようになって、JBL系のレンジを広げる戦略に影響を受け始めてから らしい

それ以前のアルティックは非常にまっとうな 中音域重視のフルレンジの設計を行っている・・・・ その本来の音の良さが よく分かる。

マルチで料理してもよし、コンデンサー一発でホーン部の音圧をぐっと減衰させて使うもよし、あるいはオリジナルに近いパッシプネットワークを、リボン箔コイルなど、最新の素子で作り直しても 充分イケルかもしれない。

対策さえすれば、全く古くさくない・・・・・


というか、小口径ユニット採用の最近の高級スピーカーや、大型ホーンシステムに疲れた耳には(笑) こういった シームレスで まとまりのよい フルレンジの音は 非常に心地良く響くようだ。

小音量で鳴らすフルレンジの ほんのりソフトな音

なんとなく ほっとする。

0 件のコメント: