2008年9月13日土曜日

ホーンのデザインと素材の選択

ホーンのデザインと、素材の選択は悩ましい

予算とルックス、音、スペース、すべてのファクターを満たすのは殆ど不可能である。

木製、金属製、FRP、複合素材・・・・

丸形ラッパ、マルチセルラー、丸形ショートにレンズ、CD、マンタレー、バイラジアル、etc

どれがよいのか、ある程度の試行錯誤が必要であるが

あまり高額なもの、巨大なものは、失敗した時、売却も収納保管も難しく、痛すぎる。(大泣き)

世評もあまり当てにならない(涙)

日本ではメジャーな、JBLのショートホーン系はどうしてもワタシは駄目であった。 (泣き)

特性的にも、かなり暴れがあるらしいのだ。
高域もビーミングするので、特にレンズ無しではとても長時間聴けない感じのキツイ音である。

金属系ホーンは鳴きの点で一長一短である。
ジャズのホーンセクションやシンバル音は、ホーンの共振音がスパイスのように効いて、ばっちりなサウンドであるが、それ以外の再生では今ひとつ・・・・であったりもする。

また、木製の大型ホーンは、厚みがあり大人の音ではあるものの、値段の割には今ひとつと言うべきか、やや押さえ気味の、地味な感じの音であった。


最近のSR用のホーンは、ぱっとしないものも多いのだが、選択枝自体は多い。

最近の流れとして、スロートが短く、フレア角がやや大きく、ホーンの途中や前に余計な夾雑物を入れず、 流体力学的にもスムーズな、そして僅かに高域拡散コントロールのための中間絞りを(CDホーンのように) 入れているものがあり、これはなかなかバランスが取れていて、聞いた感じでは好ましい感じであった。

ただ、中間絞りが強すぎるものは、やや違和感が強く、抜けが悪くて、ハッキリ駄目であった。

逆に全く絞りが無いと、高域がビーミングする場合もあるので、この辺りのバランスはかなり微妙なところである。



SR用のホーンの素材としては FRPや高分子フォーム、エンジニアリングプラスティックなどが主流となっていて、かってのアルミ鋳物や硬度の高い木製と比較すると、コスト重視の、どちらかというと手抜き製品?という、マニアの間ではかなり低い評価になっているらしいのであるが・・・・・・

聞き比べてみた感じでは、そうかもしれないが、そうとも言えない、微妙な感じで・・・・

案外、総合的に見て、より設計の新しい、SR用のホーンの方が音が良いのでは・・・・掘り出し物があるのでは?
というのがワタクシ的に偽らざる感想である。

(もともと安い製品なので、ルックスも今ひとつで、自慢にもならないのだが・・・・涙)

個人的には、JBLの2385Aと、2353辺りがお勧めである。

特に2385Aはスペースも取らないし、音もナカナカ良いので、1.5inch用のアダプターを(根性で)自作して強引にAltec299を繋いで使用している。結果は上々である。

一方、2353は歪みが少なく、抜けが良く、ホーン臭くない、非常にバランスの良い製品だ。

設置面積がやや大きめで、ホーンらしさがやや薄い感じ(特性の良さ故か?)だったので、使用を躊躇っていたところ、最近製造中止になってしまったらしい・・・・・誠に残念である。(大泣き・・・・)

こうしたSR用のフラットマウント式のホーンは、エンクロージャーやバッフルに組み込んで使用する前提で設計されている。

箱の上にポンと置いた状態では、なんとなく寝ぼけた今ひとつの音、場合によってはプラスチッキーな、かなり安っぽい音がする。

4辺を固定し、出来ればエンクロージャーに入れた方が良い。引き締まった良い音がする。
その辺の事情が理解されていないのが、評価が低い理由かもしれない。

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