2008年9月23日火曜日

SONY DVP-S9000ES 改

SONY DVP-S9000ES

いまさら・・・・のSACD、かつ、いまさら・・・・・のDVP-S9000ES である・・・ 笑





SACDが聴きたくて、ずいぶん前に入手したもので、改造を施している。

改造箇所に関してはウエブ上でかなり触れられているので省略

内部電源の引き回しとACコード、

インシュレーター

コンデンサー回り

回転メカ回り

を出来る範囲内で強化している。

銅板やブチル、音響用のヘビーな電源コードなどを

随所に入れ込んでチューニングした。

こういったチューニングは、どの機種でもやれば良いというような単純な話ではなく、

かえって音がつまらなくなる場合も多いし、期待通りの良い音になるとは限らないので

最近はやらなくなって久しい。

しかし、一部の機種は、非常に対策の効果が出る。

これは麻薬的とも言える世界で

時々狙いを定めてチューニングするのだが、これが上手くツボにはまったときの喜びは大きい。(笑)



DVP-S9000ESは未完の大器と言うべき機種で、

SACDの再生にかなりのウエイトをかけて製作した、実質的に非常に高級な機種らしい。

SONYの初期のSACDプレーヤーは、ノーマルの状態では、音は確かに繊細美麗ではあるが、やや細身で単調な再生音であり、やっぱりダメか・・・・と落胆していた。

音楽的な表情に乏しく、また中低音域の厚みは、やや冴えない感じで、しかも高域にキャラクターがあり、好きになれなかったのであるが・・・・

この機種は高域のキャラクターが少なく、筐体も、部品もかなりしっかりしているということで、潜在能力は相当高いらしい。そこで中古品をオクでゲットし、コツコツ改造してみた。

結果は上々で、特に内部のケーブルの変更と、インシュレーターをアクリル製の強靱なブロックに変更してから、

非常に厚みのある、SACDとは思えないような彫りの深い立体音像が出るようになった。

腰高だった音がピラミッド状の安定感のある音に。

しかも高弦のきめの細かさは、さすがにSACDと言えるもので

CDも補完があるのかSACD風の繊細な高域が得られる。

長年愛用してきたTEACのVRDS25Xを押しのけて、リファレンス機種になってしまった。

派手さや、押しつけがましい感じが全く無く、非常にニュートラルでありながら、

リスナーが注意して聞き込めば、いくらでもディテールが拾い出せるという、ナカナカ通好みの音である。

SACDのソフトも最近はメジャーなメーカーからはあまりリリースされていないようなので、枯れてきている分野かと思うが、録音もこなれているものが多く、ヨーロッパから渋いマイナーなアルバムが出ていたりして、ハイブリッド版などを見つけるとついつい買ってしまう。

このクラスのプレーヤーで比較試聴すると、SACDはさすがに音が良い。

オーケストラの高弦や雰囲気感は特に魅力的である。

DVP-S9000ESは、 改造すれば、ジャズにもクラッシックにも充分使える、良い製品である。

0 件のコメント: