2011年11月13日日曜日

音楽再生のハイファイ 3

いわゆる59800円ブックシェルフスピーカー戦争の

重量級スピーカーは はたして 音楽再生に向いていたか?

あの頃、家電メーカーが心血を注いで開発競争した製品群は
現在あまり評価されていないようです。(涙)

そもそも、あの頃なんで重量級ブックシェルフ戦争となったのか?

やはりNS1000Mの影響ではないでしょうか。汗

NS1000M、なんでも海外のモニター採用とかで
みんなあれが欲しかった。(涙)
でも2本で20万は高くてなかなか手がでなかった。(涙)

他のメーカーも1000Mを目指して開発競争勃発。
1000Mの特徴はベリリウムの大口径ドーム
当時画期的なハイスピードユニットで鮮烈なデビューでありました。
音楽専業メーカーだけあって、アンプが良くてライブな部屋だと
ピアノはなかなかよかったです。

頑張って調整できれば管弦楽もかなりよかった。

しかし割りと音楽的には 鳴らしにくい難しさも。
その点では、むしろソフトドーム系のNs690シリーズの方が降ろし易かった。

幸か不幸か、NS1000Mのハード系振動板は時代を席巻したのであります。
デジタル時代に・・・・とか
ハイスピードとか
ハイテクとか
そういう時代でした。
また、NS1000Mのやや淡泊で、ハイスピードで引き締まった音はなんとなく
新しい美しさを感じさせたのです。(懐かしい・・・・)

ところが、高評価とベストセラーの陰で 結構難しいとの噂もあったのです。
30cmユニットとベリリウムの繋がりとか、低音不足とか・・・・

特に日本の和室で非力なアンプで鳴らすと結構悲劇な感じでしたが・・・
あのスピーカーは当時持っているだけでもかなり自慢できましたから 
音はあんまり関係なかったのかも・・・・

当時のスピーカー比較試聴とか たいがいNS1000Mはオール5でした。

それで日本のメーカー一斉に1000Mに追いつけ追い越せになって
それにさらに火をつけたのが 重さ競争 物量競争 +コストダウンでありました。

このスピーカーで何を聴くかとか あまり関係なかったのかもしれません。 爆

当時は、他社のスピーカーの名前も 1000番台が大流行するほどでしたから 汗
影響多大でした。

ただ、高剛性ハイスピードユニットは鳴らすのも結構難しく
またネットワーク設計も難しく
チューニングはさらに難しく

ユーザーも鳴らす方向性も良く分からず
アンプもまた駆動力が微妙に足りなかったりと

中途半端な結果に終わっていたように思われます。
それで飽きられるのも結構早く 大きく重いのが仇となり
だんだん市場が小さくなってゆきました。(汗)

当のY社すら高剛性に走って後継機を出したものの
NS1000Mを超えるヒットにはならなかったように思います。

で、あの頃の製品で今どうしても欲しいのがあるかと聞かれたら
ワタクシ的には、あまり思い浮かぶものがないのがないのです(汗)

なんとなくドンシャリしていて肝心の音楽の乗りが足りない感じでした。
もちろんやり方次第で素敵な音楽再生も今ならできる自信はありますが
当時はどうしてよいのか良くわからなかったし、機材もノウハウも資金もありませんでした

最大の原因は
あの頃のユニットに問題があるのではなくて
ネットワークが今一つだった というところではないかなと思います。

で、その辺の反省から再出発して独自に探求した 結構な数の人が 本格的な?オーディオの世界に
入っていったのかもしれません。

 


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