2008年8月15日金曜日

A Boy Named Charlie Brown: The Original Sound Track Recording Of The CBS Television Special




スヌーピーとチャーリーブラウンのオリジナルサウンドトラック

ヴィンス・ガラルディの演奏

シリアスなジャズというよりはややポップス的・・・・だが決して悪くない。

最近ケーブルテレビでスヌーピーとチャーリーブラウンを放映しているのだが

懐かしく親子で見入っている。

基本的にはナンセンス、ドタバタマンガをアニメ化したものだが、

北米生活を経験すると、なかなか奥深い、情緒たっぷりの大人向けのアニメであることがわかる。

演奏もなかなか秀逸で、軽いBGMとして買ったのだが、案外ノリが良く、聴かせるのだ

特に最後のFly Me to the Moon は冒頭は退屈な、またかよー・・・的な演奏で始まるのだが

中後半に盛り上がりを見せてナカナカ楽しい。

録音はややハイ上がりであるが、シャープなタッチが小気味よい。

やや歪みが感じられるものの、ドラムス特にシンバル、ピアノのタッチ、ベースが浮き上がるような感じで、割と躍動感のある録音である。

あのアニメのBGMとして、バックにひっそりと流れていた懐かしの音楽を

アルティック299、ツルーソニック206AXAの2wayで、バリバリの等身大音像で再生すると、

おっと、こんなに本格的な大人の音楽をBGMに使っていたとは、当時の知的なセンスを感じる・・・・ナカナカ感慨深いものがある。 (それと引き替え、最近のアメリカ製のアニメときたら・・・・泣き)

そういえば、スヌーピーの世界では例えば学校の先生などの大人のセリフはゴニョゴニョしてセリフとして全く聞き取れない、不可思議な感じであったが、これには訳があり、著者は小児期に虐待を受け、すべての大人からの言葉に心を硬く閉ざしていたという深刻なエピソードがあったらしい。子供とペット達だけで完結したあの世界の理由が分かるような気がするのである。

そういったことを何となく思い出しながら、割と仕事で疲れているときに(?)何となく聴くことが多い。

聴いていてだんだん元気になる、大変良いアルバムだと思う。

ワタクシ的にはカナリお勧めのアルバムである。


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