2008年8月6日水曜日

Tru-sonic 206AX のネットワークボックス








Tru-sonic 206AX のネットワークボックスである。

206AX は、この黒いネットワークボックスをランドセルのようにフレーム外側に背負っている。

内部はご覧の通り、タールで封印されており、内容の確認は出来ない。

206AXの内部結線を見ると、ウーファーは入力端子に直結されているのが判る。

詳しくは不明だが、ツイーターには比較的大型の空芯コイルと、コンデンサーが入っている感じある。可能性として12db/octの標準的なローカットフイルターではないかと思われる。(未確認)

次のバージョンの、206AXAでは、高域のアッテネーターが外付けで付いている。おそらくネットワーク設計も微妙に異なるようである。

ネットワークコイルは、エポキシなどの硬化性物質で封入すると解像度や透明感が向上するが、この時代にすでにここまで対策されているのには驚かされる。

ちなみに、マルチセルラーホーンの共振をタールで防振する対策を最初に始めたのは、Tru-sonicのStephensであるとの説もあるらしい。 たしかに206AXのかわいらしいホーンにも、非常に丁寧にタールのコートが施され、充分にダンプされている。(他のウエスタンの関係者や、関連企業の説もあるようだが・・・・)

Stephensは、有名なシャラーホーンシステムのホーンの設計者であるから、その可能性はあるかもしれない。

設計の良い良質のネットワークやホーンを、エポキシやタールなどの比較的硬度の高い材料でダンプすると、音塊一つ一つに力が入る感じで、非常にリアリティーが増す。

そういった聴感重視の対策がしっかり行われているところに、この年代のユニットのすばらしさが感じられる。

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