2008年8月7日木曜日

Miles in Tokyo




マイルスの東京公演ライブ

ピンチヒッターとして参加したサムリバースの演奏も含め、賛否両論のアルバムであるが

ワタクシ的にはお気に入りのアルバムである。

特にマイファニーバレンタインのマイルスの冒頭のソロ 非常にテンションが高い。

ハービーハンコックのリリカルなピアノ どこかエバンスを思わせる、しかしハンコックならではの個性的でセンシティブなパートが光る。

ホーンシステムのチューニングを万全にし、やや音量大きめ、中域の厚み重視のセッティングで望む。

オンマイクで録音されており、マイルスのソロも深く分厚い。

再生装置には太さ、厚み、音場感が、そして音量のピーク時にもクリップしない、大きなダイナミックレンジが求められる。

なかなかに再生の奥が深いアルバムである。

ホーンとウーファーのクロスを重ねて、厚み重視のセッティングにすると、実に心地よいライブ感のあるサウンドとなる。

さらに細部も含めてしっかり対策すると 鮮明に録音されたマイルスがまさに眼前で歌う

彼らしく非常に理性的で抑制の利いた、しかし内的には情熱的でドラマチックな演奏である

翳りと光、情感の抑揚を上手く再現することができれば

改めてマイルスの凄さが実感される。

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