2008年12月28日日曜日

リビングのオーディオ SONY MHC-J970EX PRO Pixy を再生!

オーディオネタに戻り・・マス

不遇の隠れ銘SP、 SONY MHC-J970EX PRO Pixy を再生・・・・



年末、大晦日から正月は家族サービスの季節である(涙)

こんな時に家の仕事や子供の面倒に背を向け、持ち帰り仕事やら、オーディオにうつつを抜かしたら

三行半間違い無しである・・・涙

でも、長時間居るリビングで、如何に良い音を聞くかはオトーサン的に大問題なのである。

耳障りな彫りの深いHIFI音ではなく、BGMとしてごく軽く聞き流せるさりげなさの中に、聞き込むと限りなく情報量があってオーディオもしっかりと楽しめるような・・・・って、 実際難しい。


部屋にもしも置けるんだったら、QUAD ESL(ESL57)の音がリビングには最高だろうが、とても置くスペースはない。

そもそも、高額な機器やマニアックな機器は子供のいる家庭のリビングには向かないのだ。

リビングは危険が一杯である。
子供達が暴れてスピーカーを倒したり、コーン紙を破る危険性は高いし
ジュースをこぼしたり、マジックやクレヨンでイタズラするかもしれない

キッチンと接しているので、焼き肉の煙や焼き魚、天ぷら油でスモークされる危険性が高い。

で、しかも家族からは  複雑で使いづらい機械は絶対にゴメン との 注文

しかし出来れば良い音で映画や音楽、TVの"音"を手軽に楽しみたいのである。

しかも低予算で・・・でも音質的にコンデンサー型は捨てがたい。そこでイロイロと考えた末、これにした。




ソニーのミニコンポに使われていたアクティブスピーカーである
PIXYとかいったらしい。 
バブル期の機種である 日本のオーディオ製品が理想に燃えていた時代・・・




なんと高域は本格的なエレクトロスタティック型 コンデンサースピーカーなのである




しかもウーファー(16cm)は加速度センサー付きモーショナルフィードバックアクティブスピーカーなのである 30cm相当の低域再生・・・・・




デザインも未来派・・・しかし

劣化が激しい。
ウレタン塗装はご覧のようにべとべとに
コンデンサースピーカーユニットは埃と電極への固着で高音が出ない

ウーファーは低音モコモコのだらしない音である。

音の評価は極めて低く・・・・・・だいたいオクで数千円で入手できる。 ○ードオフのジャンクコーナーで発見されることも、結構あるらしいとの噂・・・・(いい話だなあ)

音が死んでるので、とてもじゃないがそのままでは使えない・・・(大泣き)
 
しかし電源部は超強力、パーツもゴージャス・・・・ 恐ろしく先進的なユニット構成

噂によると、これをチューンするとおそろしいことに・・・なるらしい(笑 )

まず脆弱そのものの、ウーファーのフレームをガラス+エポキシ+グラスファイバーで徹底強化
最小限のブチルで制振 (金子式・・・・涙)

ウーファーマグネットの裏に鉛のウエイトを接着してさらに防振 これでキチンとした低域が出てくる。
(長岡式・・・・涙)

エレクトロスタティック型ユニットは放電後に分解清掃
ネトネトする膜を慎重に引き剥がし、膜をフリーにする
(危険ですから 高圧部の扱いに慣れていない方が手を出すのは絶対にやめましょう)

お決まりの高域駆動アンプ基盤の抵抗を可変抵抗器に置換し、高域のレベル調整を可能にする

すんばらしく透明繊細なコンデンサー型の高域の復活である。 (感激!!)

バイオリン独奏やオケが、繊細に、透明に、すがすがしく・・・・実に良く鳴るのだ!

プラのフロントカバーの内側をブチル等で適度に制振 すると、より静かになる

以上、めんどくさい作業だが、スピーカー自作よりは遙かに楽だ。

これをポータブルDVDプレーヤーに繋ぐ (アンプは不要)。

小さい筐体なのにスーパーウーファーに近い重低音
(ボンボンと若干不自然なのだが逆に映画、AV向きだ!!爆)

ドッスンバッコン、バリバリドカンのハリウッド映画の効果音のAV再生は勿論オッケー である。

Mr.ビーンの声が迫真の再生だったりして(驚)

「のだめ」とかの音楽映画も・・・(涙もの・・・・苦笑)

子供のJポップス(パフィーとか・・・涙)も、

奥様のクラッシックも(最近はヒラリーハーンやハイフェッツなどを聞いておる)

もちろんパパのマイルスや、ECMジャズも そつなくこなす。
(このスピーカーは音のタッチが軽いから 家族からJAZZはうるさい!と文句が出ないのだ)

財布も傷まず、家族もワタクシもそこそこ満足なのである。

あらためて、sonyも凄い製品を出していたのだなあと感慨にふける。

しかし製品としては、音の煮詰めがあと一歩だった・・・・残念ながら未完の大器である。

セッティングが悪いとややドンシャリ傾向に安っぽく鳴る場合もあるが、
弱点を補正して、セッティングを詰めると ・・・・・

エレクトロスタティック型ユニットの繊細さ  音離れ 浸透力
バイポーラーの豊かな間接音成分

高域と比較的繋がりの良いカプトン製カーボンコンポジットウーファー

通常のマグネット+コイルのユニットではナカナカ出せない、

ベルベットタッチの透明な美声をさらりと出す。 

改良さえすれば充分に銘器と言える・・・・・

これこそ日本の隠れハイエンド製品ではないだろうか?
Made in Japan恐るべし・・・・である。

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