2009年5月6日水曜日

604E

604 Duplex

それにしても 凄いユニットである。フレームやマグネットアッセンブリーの作り、全体に非常にガッチリとしていて、塗装などの仕上げも美しく、工作精度は極めて高い。

おそらく多少は減磁しているだろうが、ギャップ部の磁力は相当に高く、経年で脱落、ギャップ間に挟まっている金属の小片を除去するのに苦労する。

この辺は純鉄製と思われるが、ホーンを止めているビスの辺りから生じた長年の錆びが、ギャップ部に及んで 錆びの粉がギャップに入り込んでいる。

それに工作時の旋盤の削りカスと思われる破片?まで挟まっていて・・・・これではボイスコイルに干渉し、変な音になるはずである。



こういった、ありえない状態 が 普通にありえる・・・・・ のが、いかにもアメリカ製らしい・・・・笑

コーン紙の皺は少しずつ伸ばして・・・・まあなんか大変な作業ではある。

断線箇所も探さないといけない。ぱっと見た感じは切れてそうなところは判らなかったので

テスターと実体顕微鏡のお出ましである(笑)


ダンパー (スパイダー)は、非常に木目の細かい繊維状のもので、いかにも繊細な音が出そうである。

コーン紙も軽く、中域、微小入力重視の設計が伺える。

これは本当にポテンシャルの高そうなユニットである。

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