2008年7月26日土曜日

15インチダブルウーファーと 部屋のサイズ



ここのところ東北地方の地殻変動は凄い

地震が起きる度にベイシーは大丈夫だろうかとなんとなく心配になる。 (かなりキテルかな 笑)

非常に丈夫な蔵を改造した建物なので大丈夫なのだそうである。

ベイシーの低域は15インチのJBL2220Bダブルの巨大密閉箱

猛烈なバスドラ連打と衝撃波のような低域にインパクトのある音

マニアの夢もやはり15インチダブル である。

ショップも勧めるし、マニア宅は通常15インチダブル だからやっぱり欲しくなる。

私は・・・・諸事情により出来ないと決めている  ・・・・今のところ。

理由もイロイロあって、狭い部屋では15インチダブルはエネルギーがあまりにも強すぎる。

6-10畳程度の部屋ではすぐに飽和してしまう。

6-10畳なら本来12インチで我慢(?)すべきなのであるから(笑)。

ベイシーに行って判ったのだが、例のシステムが置いてあるところは、吹き抜けになっていてカナリノ空間がある。また隣の貴賓席とかのあるスペースもまた広い。あのぐらいの広さがあれば、簡単には飽和しないのである。

天井の高さは、低域再生限界とも直結しているらしい。ベイシーでバスドラの音が抜けて浸透する感じがするのはその辺と関連があるのかもしれない。


無理をしてでも、自宅の狭い部屋に入れたいという気持ちも良く判る。15インチダブルは確かに音が締まる。

しかしそれと引き替えに、箱やバスレフの設計が若干難しくなるようにも感じるのだが如何だろうか?

特に中小音量での15インチユニットのバスレフチューンは、シングルウーファーでもナカナカ難しい。特に長いパイプ状のダクトを使った物では音質のコントロールが難しく、ダランとした感じの低域になり、ジャズなどでは歯切れが悪く具合が悪いのだ。

いっそのこと巨大密閉か、背圧抜き目的の細いダクトにしてしまおうかと消極的な気分になることも。

で、ワタクシの好みからすると、オールド15インチユニットは、板厚のみの開口部を正面に大きめに設けること、その開口部の面積と床面からの距離で、微妙にチューンすること・・・・・・この辺で上手く妥協点を見つけている。 形もカナリ重要で、スリットがワタシ好みである。


より本格的な対処法としては、オンケン式のマルチスリット方式がある。これはカナリ良い方法で、上手くすれば音楽鑑賞向きの良質かつバランスの良い(適度にダンピングの効いた、抜けもまた良い)低域が得られる。


最近設計の15インチユニットは低域再生限界を広げる方に熱心で、一部の例外を除いてやや足取りが重めの低音である。バスレフダクトも長いチューブ状となり、歯切れも悪くなる。中域の質感もそれほど高くない。それでミッドバスが必要になり、ミッドバスのキャビネット容積が結構必要になり、そうするとクロスオーバーは・・・・・という泥沼にもなりかねない。

(JBLの4343とか4345とか、あの辺のモデルがマニアから厳しい評価を受けるのはそこら辺に原因があるのか・・・・・MK2以降はカナリ改善されたらしいのだが。JBLの4343とか434Xとかは、ワタクシ個人的には、強烈なアンプでひっぱたきさえすれば、割と鳴る・・・モデルではあると思ってマス。アメリカのマニアはアムクロン等でゴリゴリ鳴らしているそうです。JBLもアンプ次第ダナと思ったのは、四谷のイーグルのMK2。ワタクシ的には頑張っていると思ったのデス。ジャズの中庸を押さえた大人のチューニングかと。レビンソンのパワーがカナリ効いてる感じで、艶もあり、パワーもあり、ナカナカです。)

ところで、604や206AX 150C 130Aなどのオールドユニットの方が最低域を潔く諦めて(笑)いる分、抜けが良く、中域も割と伸びのある音を出す。従って多少の荒さに目をつぶれば、そこそこ音楽性も高いように思えるのだ。 (とくにジャズ)

15インチシングルでも、バスレフ動作を上手くコントロールできれば、締まりのある低音が得られるし、音量も、もともとマルチ駆動で調整はつまみ一つであるため、ダブルの必要性はあまり感じられない。

音の横方向の拡散については、シングルは確かにダブルと比べると狭い。また、コーンの深いオールドユニットは指向性がより強いので、ホーンの方をそれに合わせている。すなわち、やや狭い拡散角のホーンを選択することで、上と下の拡散角が合うように考慮している。

拡散角の狭いホーンは音の前方への直進性、音の飛ぶ感じが、いかにもホーンらしいので、面白い。
設計が良くホーン臭くないモデルであれば、60度ぐらいの拡散角の狭目のホーンはホーンらしく、しかも15インチシングルの拡散角にあわせやすいと思う。

シングルのことばかり書いたが、面で押してくるような圧倒的なパワー感だけは、やはり15インチダブルの圧勝であろう・・・。

但し、我が家で15インチダブルをやったら、確実に家から叩き出されることだろう・・・・・笑

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