2008年7月16日水曜日

Ortofon MC20 super II



Ortofon MC20 super IIである。
金属ボディーに変更され大きく躍進したモデル、MC20 super の二代目である。

このモデルからグッと情報量が増え、音の分離が良くなっている。非常に高分解で、雰囲気や空間描写が優れている。 ボディーはずしりと重く、重量級である。トーンアームの調整範囲を超えてしまったりするが、とにかく音が良い。

興味深いことに、この辺のモデルから、何とも言えない美音というか、ある種の気品のようなものが出てきているように感じられる。

単に美麗な音だけでなく、あらゆるジャンルに対応できるしなやかさや、節度を保ちつつも弾むような躍動感を持っている。 こういうのを音楽性と言うのであろうか?


ワタシは音楽性云々はあまり気にしない方で、どちらかというとオーディオ的聴感と特性重視な方なのだが、これは音楽性という面でも、優れたカートリッジと言えるのではなかろうか。 なかなか評判も良いらしいのだが、個人的にも非常に気に入っている。

ま、どうもワタクシはオルトフォンのこの傾向の音には弱いのである。良い意味でツボを押さえられたというべきか・・・・・。

レコードの音楽が生き生きと、しなやかに、立体的に、しかも気品を持って再生されるのだから、ワタクシ的には、ほぼ文句無しである。 設計者の音のチューニングの力と、デザインセンスが感じられる。 



発売当時は、このクラスのカートリッジは、とても買えるような代物ではなかった。

アナログレコードの時代が完全に終わってる今頃になって始めて聴いているとは、客観的に考えると、なんとも間抜けな話ではあるが、とにかくこの音を聴くことが出来て、その想像以上に高水準な音に感激している。

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