206AXAに換装し、いろいろなレコードを試聴しながら調整している。
ネットワーク調整はなかなか奥が深い。
206AXAの2ウエイ同軸ホーンの音は中高域に張りのある、バリッとした音である。これは古いジャズのレコードにベストマッチである。
しかし、最新録音のアルバムの再生では、時としてフルレンジらしい音、ややナローレンジでいかにも古ぼけた情けない感じの音になる場合がある。
良く聴き込めばワイドレンジなのだが、バランスが中域寄りであるためにワイドレンジな感じがしないのである。
鳴らし込みはまだまだこれから、というところもあるが、キャラクターのハッキリしたややクラシカルな音である。 ビンテージユニットだから当然のことだが。
一方、299のホーンとの2ウエイでは、クロスオーバー、遮断特性の調整でいくらでも音が変わる。
中庸を行くのが、650-800クロス、12db/octである。これは中域の厚みがありなかなかナチュラルなボーカルである。
一方、ジャズやロック、フュージョン(死語)の場合、このセッティングでは中域の抜けが悪く、混濁感が出てしまうことが多い。
500クロスの48db/octという急峻な遮断では、その辺の不満がクリアーされ、非常に抜けの良いハイスピードな中域が得られる。
しかし、500クロス48db/octでは古いボーカルのレコードを聴くと 中域、中抜けのスカスカな感じになってしまう。 また、500にかかる楽器の違和感が出てくる
全ての要求を満たすことは難しく、従って調整作業はなかなか決着せず、常に悩ましいのであるが、これもまたマルチの楽しみである。
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